「経営者をセミナーに集客するのは、何曜日の何時に開催するのが集客しやすいのか?」
——セミナー集客のご相談をお受けする際に、主催者の方から最も多くいただく質問です。
かつては「週の真ん中、火・水・木の日中がよい」という定石がありました。しかし、オンライン開催が当たり前になった今、その答えは変わりつつあります。移動時間がなくなり、パソコンやスマホですぐに受講できるようになったことで、経営者がセミナーに参加できる曜日・時間帯の幅が大きく広がったためです。
この記事では、会場開催(リアルセミナー)とオンライン開催(ウェビナー)に分けて、経営者を集客しやすい曜日と時間帯を解説します。あわせて、オンラインでは曜日以上に重要になる「開催時間の長さ」についても触れます。
大前提:ターゲットの仕事のリズムから決める
経営者を集客してセミナーを開催しようと考えるとき、主催者は「何曜日の開催がいいのか?」「何時の開催がいいのか?」から考え始めがちです。しかし、先に決めることはそこではありません。
最初に決めるべきことは「誰を集客するのか?」です。
セミナー集客をするターゲットが定まらなければ、避けるべき日や時間帯が絞り込めないからです。
参加者がセミナーに参加するかどうかを決めるのは、内容の魅力だけではありません。
「その日、その時間の予定が空いているか?」が前提条件となります。
どれだけ良い内容のセミナーであっても、他に優先度の高い仕事とぶつかればセミナーに参加することはないからです。
例えば、経理業務に携わる責任者・担当者をターゲットにしたセミナー集客をしたい場合を考えてみます。
セミナーの内容がどれだけ魅力的でも、経理担当者が一番忙しくなる月末や月初、あるいは五十日(ごとおび)に開催をしたならば、どうなるでしょうか?当然、このようなセミナーの集客は振るわず失敗に終わるでしょう。
あるいは、歯科クリニックの院長さんをセミナー集客したい場合を考えましょう。
ほとんどの歯科クリニックでは院長さん自身が施術をなさっているので、診療時間中はセミナーに参加することは不可能です。そのため、クリニックが休日であることが多い木曜日や土曜の午後、あるいは日曜祝日にセミナーを設定する必要があります。
同じように、不動産会社であれば水曜日がお休みの場合が多いため、水曜日に不動産会社の経営者向けセミナーを開催するケースが多いです。
また、同じ会社の中でも、役職によって事情は変わります。
経営者とそれ以外の社員の最大の違いは、自分で時間をコントロールできる裁量の大きさです。
経営者は「価値がある」と判断すれば、業務時間中でも自分の判断でセミナーに参加できます。一方、社員の場合は上司の承認や社内の定例会議に縛られるため、動ける日時が限られます。
この記事のテーマである「経営者の集客」において、曜日・時間帯の選択肢が比較的広いのは、この裁量の大きさによるものです。
そのため、セミナー日程を決める上での大前提は、セミナー集客したいターゲットをしっかりと思い浮かべ、そのターゲット層の仕事のリズムをリアルに想像してから日程を決めることです。
会場開催(リアルセミナー)の場合
オンラインセミナーが主流となった今、経営者に会場まで足を運んでもらうリアルセミナーの集客は、以前と比べて参加ハードルが高くなっています。
そのため、セミナーの企画内容はもちろんですが、曜日や時間帯の選び方が集客数に直結します。
以下、リアルセミナーに経営者を集客する上で、何曜日の何時頃がよいのか、順に解説いたします。
曜日は火・水・木曜日がおすすめ
結論から申しますと、経営者をリアルセミナーに集客するのであれば、火曜・水曜・木曜をおすすめします。
前述したとおり、経営者は自分で時間をコントロールできる裁量が大きいため、本来はどの曜日でも参加が可能です。そういう意味では「何曜日でもよい」が答えになります。
しかし、そうは言っても、その中でも避けたほうが良い曜日があります。
それが月曜日と金曜日、そして土曜・日曜・祝日です。その理由はこちらです。
- 月曜日は、多くの会社が定例の会議などを予定している場合が多く、また週末を挟んで、普段よりも多くの報告が経営者に上がってくる曜日でもあるため、緊急対応も入りやすく、経営者にとっては外出の予定を入れにくい曜日です。
- 金曜日は、週の終わりのため、やり残した仕事の処理などに充てるケースが多く、さらに夕方からは会合や会食が入りやすい曜日でもあり、他の予定を入れにくい曜日です。
- 土曜日・日曜日(祝日)は、経営者の場合、取引先のイベントに参加したり、会合や会食が入ったり、ゴルフなどの余暇を楽しんだり、さらに、平日が忙しいため、週末くらいは家族との時間を大切に過ごしたいと考える経営者も多いため、参加を得にくい曜日です。
以上の点から、経営者をセミナー集客するのであれば、火曜・水曜・木曜のいずれかに設定することをおすすめします。
時間帯による差はほとんどない
私たちは2010年の創業以来、毎年600回以上のセミナーを経営者にご案内し、年間26,000名以上のセミナー集客を行っています。それだけの数のセミナー集客を行ってきた経験から、
朝8時〜18時まで、どの時間帯でもほとんど差はない!
と断言します。
これまで、同じテーマのセミナーを朝、昼、夕などで時間帯を変えて開催することが何度もありましたが、結果として、いずれの時間帯でも集客数に大きな差は見られませんでした。
そのため、日中の時間帯であれば、主催者が無理なく運営できる時間帯を選んで構いません。
ただし、経営者ごとに行動パターンには差があることは押さえておかねばなりません。
例えば「午前中は絶対に社内にいるようにしている」といった時間管理をしている経営者は結構いらっしゃいます。逆に「夕方は必ず社内にいる」という経営者もいらっしゃいます。
こういったリズムを固定している経営者の場合、その時間帯のセミナーには集客できなくなってしまいます。
そのため、セミナーの時間帯を設定する上でポイントになるのは、開催日ごとに時間帯を分散させることです。仮に3回セミナーを開催するのであれば、1回目は午前中、2回目は昼過ぎ、3回目は夕方、というイメージです。
このことは意外と多くの主催者が見落としている部分で、ずっと同じ時間帯で開催を続けているケースは少なくありません。
ぜひこのポイントを考慮した上で、セミナーの開催時間帯を検討してみましょう。
ただし、夜19時以降は避ける
経営者をセミナー集客したいなら、夜19時以降の開催は極力避けることをおすすめします。
私たちが主催する経営者向けセミナーも、19時以降は、原則、行いません。
なぜなら、平日の夜は、経営者にとっては取引先との会食や会合などで突如、予定が入ることが多いからです。そのため、申し込みが入ってもキャンセルになるケースが多く、平均的な「キャンセル率35%前後」を大きく上回り、50%以上になることも珍しくありません。
オンライン開催(ウェビナー)の場合
参加する経営者にとって、ウェビナーの最大の利点は、移動時間を気にすることなく、オフィスでも、自宅でも、ホテルでも、カフェでも、自由に好きな場所で開始直前からセミナー受講ができることです。
そのため、1時間30分程度の経営セミナーだった場合、リアル開催のセミナーなら、往復の移動時間も含めれば3時間程度は拘束されるところが、ウェビナーなら、1時間30分だけで済むのです。
そのことから、セミナー主催者としては、開催する曜日や時間帯にそこまで囚われる必要がなく、日程選びの自由度が大きく高まります。
曜日・時間帯の制約が大きく緩む
前章でリアル開催において避けるべきとした曜日も、ウェビナーであればそこまで気にする必要がありません。
例えば、リアル開催のセミナーに経営者を集客する場合は「定例会議や報告が集中する月曜日は避けたほうがいい」と書きました。しかし、ウェビナーであれば、会議の合間の空き時間でも受講できるため、月曜日であってもそれほど集客に影響が出なくなります。
あるいは、土日祝日などの開催もリアル開催の場合は避けたほうがよいと書きましたが、ウェビナーであれば、「週末は自宅で家族と過ごすけど、1時間だけなら自宅でウェビナーに参加しよう!」という変化も起きます。
つまり、「何曜日に開催しようか?」とか「何時に開催しようか?」ということは、ウェビナーにおいてはそこまで慎重に考える必要はなく、それよりも大事なことがあります。
むしろ複数日程で選択肢を増やす方が効く
前章でも開催日ごとに時間帯を分散させることをおすすめしましたが、ウェビナーはこの効果がさらに大きくなります。
ウェビナーは主催者にとっても、セミナー開催のハードルが一気に下がるという大きなメリットがあります。具体的には、リアル会場では欠かせなかった会場確保や設営準備、配布資料の準備などにコストや労力を掛ける必要がなくなり、セミナー設定の自由度が高まります。
その結果、「毎日ウェビナーを開催する」「1日3回開催する」といったことも実施しやすくなります。前述のとおり、月曜や土日祝日も選択肢に入るため、「火曜の午前」「木曜の午後」「土曜の午前」といった組み合わせで開催すれば、リアルでは取りこぼしていた層にも届きます。参加する経営者に日程の選択肢を多く提示できれば、全体の参加人数を最大化させることが可能になるのです。
重要なのは曜日より「尺」!
そして、曜日や時間帯、開催回数よりも、集客に大きく影響する要素があります。それが「尺」です。つまり、何時間(何分)のウェビナーを開催するのか、ということです。
リアル開催のセミナーの場合、参加する経営者としても、わざわざ往復1時間以上かけて受講しにくるわけですから、セミナー時間が、2時間や3時間、場合によっては4時間の長時間であっても、そこまで集客に影響はありません。
しかし、ウェビナーは事情が変わります。長時間のウェビナーは画面をずっと見ていることに疲れ、集中力を保つことが難しく、敬遠される傾向にあります。仮に受講いただけたとしても、途中で退室されることも多く、あまりおすすめできません。
ウェビナーは、参加する経営者にとって、手軽さが最大のメリットであることから、開催時間もコンパクトなほうが好まれます。具体的には1時間程度、できれば45分とか50分など、1時間に満たない「尺」をおすすめします。
まとめ:形式別の早見表
| 会場開催(リアル) | オンライン開催(ウェビナー) | |
|---|---|---|
| 曜日 | 火・水・木がおすすめ | 制約は緩い。月曜・土日祝も可 |
| 時間帯 | 朝8時〜18時なら差はない | リアルと同様に、差は小さい |
| 避けるべき時間 | 19時以降(キャンセル率50%超) | リアルと同様、19時以降は避ける |
| 開催時間の長さ | 2〜4時間でも可 | 45分〜1時間 |
| 最も重視すべき点 | 曜日選び | 尺の設計と複数日程 |
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