「人的資本経営」の本質と実践　～VUCA時代の人材戦略～

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「VUCA時代」の人材戦略とは？

これからの時代を考える上で、「人」を「資本」と位置付け、人を基軸とした経営（経営戦略・人材戦略）を考える「人的資本経営」が経営層・人事の中で重要なテーマとなっていきます。

背景には、グローバル化やテクノロジーの発展により企業がビジネスモデル・経営戦略の変革を求められていること、また、ワークライフバランスやダイバーシティなど個人の価値観の多様化が進み、人材マネジメントや人材獲得が難しくなっていることなどが挙げられます。

2020年9月に、経済産業省から発表され話題となった「人材版伊藤レポート」でも、持続的な企業価値の向上を実現するためには、人を経営の原動力として考えることを前提とした上で、「ビジネスモデル・経営戦略と人材戦略が連動していることが不可欠である」とされています。

しかし、社会の変革スピードが加速している中で、目指すべき経営戦略と、足下の人材戦略のギャップが広がり、大きな課題となっています。「人的資本経営」はこのギャップの埋め合わせを考える上で重要なキーワードです。

そこで、本セミナーでは、

・人材マネジメント研究の第一人者であられる学習院大学 教授 守島 基博 氏
・世界で6万5000人が働くグローバルカンパニー、
　豊田通商株式会社のCHRO（最高人事責任者）を務め、「人的資本経営」を推進している 濱瀬 牧子 氏

のお二方をお招きし、いま求められている「人的資本経営」の本質と実践について、講演とディスカッションを通じて紐解いていきます。

人的資本経営に取り組む上で重要なポイントや、実際の豊田通商株式会社の取り組み事例など、理論と実践例の双方のお話が聞ける大変貴重な機会になりますので、この機会にぜひご参加ください。

このような方に特におすすめです！

• 「人的資本経営」について、学術的な理論と実践例を知りたい経営者・経営幹部の皆様
• グローバル企業の人材戦略について具体例を知りたい経営者・経営幹部の皆様
• 人を大切にする考え方を知ることで、従業員のエンゲージメントを高めるヒントが知りたい経営者・経営幹部の皆様

当日のプログラム

1. 学習院大学　教授　守島 基博 氏 　基調講演
2. 豊田通商株式会社　CHRO（最高人事責任者）　濱瀬 牧子 氏　基調講演
3. ディスカッション（守島 基博 氏・濱瀬 牧子 氏／ファシリテーション 須東朋広氏）
4. 質疑応答（オンラインビデオツールのQ&A機能を利用します）

講師紹介

学習院大学 経済学部 経営学科 教授／一橋大学名誉教授
守島 基博 氏

80年慶應義塾大学院社会学研究科修士課程卒業。86年米国イリノイ大学産業労使関係研究所博士課程修了。人的資源管理論でPh.D.を取得。カナダ国サイモン・フレーザー大学経営学部助教授。90年慶應義塾大学総合政策学部助教授、98年同大大学院経営管理研究科助教授・教授、2001年一橋大学大学院商学研究科教授を経て、2017年より学習院大学教授。2020年4月より一橋大学名誉教授。
最近は、戦略的人材マネジメント論、特に企業の競争力に寄与する人材マネジメントのあり方を多様な側面から研究している。米国を中心とした海外研究専門誌の編集委員になっており、政府審議会などの委員参加も多数。

豊田通商株式会社　CHRO（最高人事責任者）
濱瀬 牧子 氏

ソニー(株)にて、国際⼈事、Sony University設⽴・運営、NYにてタレントマネジメント、⽇本初インド採⽤等採⽤変⾰、 国内関連会社⼈事総務責任者、本社人事統括部長等、戦略⼈事から労務⼈事管理に⾄るまで⼈事全般を歴任。2013年(株)LIXIL⼊社。執⾏役員、上席執⾏役員を経て、理事(グローバル⼈事本部⻑)及びGROHE Holding GmbH取締役、グローバルHQの 組織⼈事ガバナンス、COEを統括。2019年6⽉ 豊⽥通商(株)入社、CHRO（最高人事責任者）に就任。経済産業省等省庁委員、経営系専門職大学院認証評価委員、経済同友会委員会副委員長、大学アドバイザリーメンバー、各種講演等も務める。

日経BP総合研究所 客員研究員／一般社団法人才知修養学舎 代表理事
／多摩大学 大学院 経営情報学研究科 客員教授
須東 朋広 氏

2003年、日本初の人事責任者向け団体「日本CHO協会」を立ち上げ、事務局長として上場企業の人事責任者や次世代候補者など1万人とつながり、人事ネットワークの組織化を行う。2011年、「インテリジェンスHITO総合研究所（現パーソル総合研究所）」を立ち上げ、機関誌「HITO」を担当。日本的雇用システムの在り方の研究から中高年雇用、女性雇用、障がい者雇用、転職者、正社員の雇用やキャリアについて調査研究活動を行う。2016年誰もがイキイキ働き続ける社会を実現するために「一般社団法人組織内サイレントマイノリティ」を設立。2019年、「日本CHRO協会」事務局長として協会の立ち上げにも従事。2020年より日経BP総合研究所客員研究員に就任。主な著書に『CHO～最高人事責任者が会社を変える』（東洋経済新報社）、『キャリア・チェンジ』（生産性出版）、論文 『人事部の新しい時代に向けて』『人事部門の進化；価値の送り手としての人事部門への転換』『キャリア開発とその成果』（産業能率大学紀要、共著）など。学会発表や人材関連雑誌など寄稿多数。