ネスレ日本　元CEO・髙岡 浩三 氏　特別講演会「中小企業のためのDXによるイノベーション経営」

「中小企業のためのDXによるイノベーション経営」

司会からの開会宣言の後、講師の髙岡浩三氏は、WizBizセミナールームよりオンラインで登壇くださいました。

講演会は、テーマである、
「中小企業のためのDXによるイノベーション経営」
を取り上げ、50分間、お話しいただきました。

冒頭より、

「今やDX（デジタルトランスフォーメーション）やCX（コーポレートトランスフォーメーション）など、「トランスフォーメーション（＝変革）」という言葉が花盛りだが、実は40年も前から『環境の変化が激しいので企業も変化しないといけない』と言われ続けてきた。しかし、今改めて「変革」と叫ばれるのは『変化に対応するだけではダメ！』という時代が到来した、と捉えるべきだろう！」

とお話しになり、中小企業も含めて「変革」が欠かせないことを示されました。 そして、そのような状況になった背景を、これまでの日本経済の成長・停滞の歴史を解説し、さらに世界企業と日本企業の比較をしながら解説いただきました。

さらに、「日本経済を再興は、中小企業とスタートアップ企業が担う！」

という髙岡氏のお考えをお話しになり、ご視聴者である中小企業・スタートアップの経営者への大きな期待を示されました。

そして、マーケットが縮小する日本において成長を実現するためには、21世紀型の「マーケティング」と「イノベーション」/span>が大切であることをお話しになり、それぞれについて、日本・世界の先進企業を取り上げながら解説。さらに、ご自身が代表を務められたネスレ日本での取り組みも具体的にご紹介いただきました。

そして、最後に以下のお話しをいただき、講演が終了いたしました。

「まずは、皆さんの目の前で当たり前に起こっている現実をもう1度、見直していただきたい。そして、そこからくる『新しい顧客の問題は何か？』を考えて発見し、それをデジタルやAI技術によって解決する方法を考えていただきたい。それによって新しいビジネスが必ず生まれてきます」

当日、ご参加者から頂戴した高岡浩三氏へのご質問

講演終了後、ご参加者からの様々なご質問に対して、40分ものお時間を掛けてご回答いただきました。当日頂戴した主なご質問は以下のとおりです。
高岡氏のご回答をお知りになりたい方は、当日の講演動画を閲覧できる《セミナー見放題サービス》がございますのでこちらをご参照ください。

【質問1】
新しいアイデアを生み出すために、高岡さんが日頃から心掛けている習慣やちょっと他の人とは違う癖はありますか？

【質問2】
イノベーションを起こせる組織と起こせない組織では、何に違いがあると思われますか？

【質問3】
現在、新たな市場を開拓しようと、新商品開発に動いています。ただ、社内の新商品へのモチベーションが低く、動きが悪いです。様々な企画を成功させてきた高岡さんは、どのようにトップとして周囲を巻き込み、組織を動かしましたか？

【質問4】
テレビ番組で、高岡さんが「営業部門だけでなく、全部門・全社員にマーケティングが必要だ」と仰っているのを伺い、とても納得しました。その考えを浸透させようと社員にも言い続けているのですが、なかなか付いてきてくれません。この意識改革をする良い方法はないでしょうか？

【質問5】
DX化は大切だと思うのですが、そのハードルになるのが人材です。地方の小さな会社のため、ITに精通した社員は不在で、いざ具体的に進めようとしても一歩が踏み出せません。何か良い解決手法はないでしょうか？

【質問6】
ネスレは、ネスカフェアンバサダーなど強力なビジネスモデルがあったから「残業無し」などの施策が出来たのでしょうか？もしくは、「残業無し」の施策があったから強固なビジネスモデルができたのでしょうか？

【質問7】
他社との差別化・ブランディングを進めていかに利益率を高くするかが重要だと思っております。今まで工夫されてきたかを教えていただけますと助かります。

【質問8】
ネスカフェアンバサダーが50万人もいらっしゃって、この方々はネスレ日本さんのファン顧客なのだと思いますが、このファンをどうやって増やしたのですか？"