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百貨店の役員からバーのオーナーに
easy bar mimizuku オーナー 佐藤俊明(さとう・としあき)

更新日:2010年06月08日

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 自分らしい仕事をしたいと考え、起業したシニアにエールを送るコーナーです。
 百貨店のバイヤー時代、出張で訪れたヨーロッパや米国で、気軽に楽しくお酒が飲めるバールやパブに魅了されたことから、順調だったサラリーマン生活に別れを告げ、55歳でバー経営者として第二の人生をスタートした人がいる。「easy bar mimizuku」のオーナー、佐藤俊明氏だ。
 


 
 
 オーナーの佐藤俊明氏
「カクテルの作り方も独学で覚えた」というオーナーの佐藤俊明氏。毎日、夜9時ごろから閉店まで店に立つ
 
 
 店舗面積は、27坪で天井が高く、解放感がある
店舗面積は、27坪で天井が高く、解放感がある。内装から調度品まですべてこだわりをもって決めたという店舗は、佐藤氏にとって「人生そのもの」だという
 
 
 
 

2500円で飲める新地の人気バー

――easy bar mimizuku(以下、mimizuku)の概要を教えてください。
mimizukuは、2005年3月に大阪を代表する繁華街、新地に開業したバーです。新地界隈でバーというと、お酒一杯の値段は1000円以上、チャージもつくという高級バーがもっぱらですが、うちは、お酒類は一杯700円程度でチャージもない。ですから、客単価も2500円ほどと、気軽にお酒が楽しめるバーです。

――どんな人たちが利用していますか。
大企業が集まるビジネス街に近いこともあり、お客さんは、大企業のサラリーマンが中心です。年齢層は、30歳前後が中心で、女性同士のお客さんも多いですね。また、10人が同席できるテーブルもあるため、グループのお客さんも来られます。

――業況はいかがですか。
今年の3月で、開業から5年を迎えました。3年で8割がつぶれるという飲食業界で5年間続けてこられ、しかも、リーマンショックの影響で景気が冷え込んでいるなかでも、右肩上がりで業績は伸びています。

――多くの飲食店が軒を並べ、競争も激しい新地にあって、そうした好調な業績を続けていられる秘訣はどこにあるのでしょう?
「お客さんの声を聞く」という姿勢が評価された結果ではないでしょうか。「お客さんに喜んでもらえる店にしたい」という経営者は少なくありませんが、本当にお客さんの声を聞いている人はどれだけいるでしょうか。うちの店では、積極的にお客さんの声に耳を傾けるようにしています。

じつは、開業当初、うちは、欧米によくあるイスを置かないキャッシュオンデリバリー(カウンターでお金を払って飲み物を買うスタイル)の店でした。しかし、それだと落ち着いてお酒が楽しめないという声が多数寄せられたため、オペレーションの方針を変えたのです。また、現在のボックスシートも、当初は、カウンターの上に設置したスクリーンを見るためカウンターに向いた席でしたが、「話や食事がしにくい」といった声があったことから、対面式のボックスシートに変更したのです。

このように、お客さんの声を聞き、変更が必要だと思った場合は、早ければ翌日にも変えます。そうした対応がお客さんに評価され、店への支持にもつながっているのだと思います。

社長のイスを捨ててバーのオーナーに

――mimizukuを開業される前は、サラリーマンだったそうですが、バーを始めるキッカケは、何だったのでしょうか。
起業前は、大手百貨店に勤め、長年、婦人服部門のバイヤーをしていました。頻繁に出張していた欧米で、パブやバールなど、気軽にお酒を楽しめるお店の存在を知り、いつかこんな店をやれればいいなと漠然と考えていました。その後、婦人服の部長から副店長や関連会社の社長になりましたが、マネジメントの仕事はあまり性に合わないと思い、それまで漠然としか考えていなかった“自分の店を開く”という夢を本格的に考えるようになったのです。

――具体的な起業の準備はいつごろから始められたのですか。
45歳くらいから考えてはいたのですが、50歳の時に、「55歳で起業しよう」と決め、ビジネスの構想から店舗物件探しなど、本格的な準備を始めました。店舗の運営ノウハウは、大阪市の創業支援団体の産業創造館が主催する「あきない虎の穴」という開業支援制度を利用して学びました。

――開業資金は、どのように準備されたのですか。
勤務先の百貨店には、「早期退職者には、退職後2年間給料の半分を保証する」という「セカンドライフ支援制度」があったので、これを利用しました。また、店の改装費用などは、退職金を充てました。

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プロフィール&店舗概要

プロフィール
1949年生まれ。東京出身。修学旅行で訪れた関西に興味を持ち、大学卒業後、関西の百貨店に勤務する。婦人服部長、副店長などを経て、関連会社の社長に就任したが、自分の店を持つ夢を実現するため、2005年2月、55歳で早期退職し、翌月、「easy bar mimizuku」を開業した。

店舗概要
店名 easy bar mimizuku
所在地 大阪市北区曽根崎新地2-1-13
電話番号 06-6345-3349
営業時間 11:00-15:00(ランチ) 19:30-26:00(バー)
定休日 日曜日、祝日、第1・第3月曜日
http://r.gnavi.co.jp/k682900/