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ブランド戦略を活かしこ洒落れたお好み焼き屋を開店
お好み焼き屋「せんしゅう」店主 岡本千秋(2009年7月15日UP)

更新日:2009年07月15日

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起業して自分らしい仕事をしたいと考えるシニアにエールを送るコーナーです。 60歳の誕生日に大手電機メーカーを定年退職した岡本さん。今度は「まったく違う仕事をドラスティックにやってみたい」と箕面市の自宅近くでお好み焼きの店を始めました。ライバルがひしめく中、前職で培ったブランド戦略のノウハウを店作りに活かしました。


 
心機一転、七三に分けていた髪もすっぱり剃って坊主頭に。「お風呂に入ったら顔の延長でざっと洗って終わり。楽になりました」と笑う岡本さん。
心機一転、七三に分けていた髪もすっぱり剃って坊主頭に。「お風呂に入ったら顔の延長でざっと洗って終わり。楽になりました」と笑う岡本さん。
 
店の外観。緑のテントがなければ喫茶店と間違いそう。TEL:072-721-7757、毎月曜定休。
店の外観。緑のテントがなければ喫茶店と間違いそう。TEL:072-721-7757、毎月曜定休。
 
 

当初の予定は中国の販売会社でブランド戦略

――いつお好み焼きの店をオープンされましたか。
本当は3月半ばの開店予定でしたが、大家さんが「商売するんだったら絶対この日がいい!」と言うので、2週間ほど早め2月末にオープンしました。お好み焼きと焼きそば、スジ(肉)ポン(酢味)主体の店で、お好み焼きは定番のブタ、イカをはじめ、すじ肉、もちチーズなど7種を、ほかに焼きそばと焼きうどん、ご飯セットなどを用意しています。店は一見したところでは喫茶店のように見える洒落た外観に仕上げました。昼と夜が営業時間です。

――大手電機メーカーの社員からの思い切った転身ですね。
元はグラフィックデザイナーで、40歳頃から会社全体のブランド戦略の企画立案や管理に携わってきました。定年になる頃ちょうど仕事が一段落したので、自分もいったん会社の仕事をリセットして新たなスタートを切ろうと……。絶対起業しようと考えていたわけではありませんが、人生を楽しく生きていくために仕事は切り離せないので、ずっと働き続けたいと思ったんです。年金が満額出るまでのつなぎにしたいというのもありました。

――お好み焼き屋をすることは早くから決めていたのですか。
いいえ。本当は中国にある販売会社でブランド戦略を手伝う話があって、そちらに乗るつもりで家内ともども1年ほど前から中国語を習っていたところ、景気後退で話が立ち消えになってしまいました。当初の予定では3年ほど中国で仕事をし、その後帰国してお好み焼き屋を始めるつもりでしたが、予定を変更して前倒しで店を始めたということです。

――でも店をするにはそれなりの準備がいりますよね。
お好み焼き屋をすることに決めたのは大好きな食べ物だったのと、昔お袋がお好み焼き屋をしていて私にとって身近な商売だったから。中学時代、私はお昼にお袋の作ってくれた焼きソバを食べるため毎日走って家に帰っていました(笑)。
開店に備え、退職する1年ぐらい前から家内と一緒に大阪中のお好み焼き屋を食べ歩いて味を研究し、自分の目指す方向を固めました。ソース会社の主催するお好み焼き教室にも3日だけ参加して、開店のノウハウをひと通り教えてもらいました。その通りにはなりませんでしたが参考にはなったかな。

――ブランド戦略がご専門ですが、ご自分の店作りで工夫されたことがあったら教えてください。
お好み焼きの味はおいしい生地とソースでほぼ決まるので、この差別化をどうするかが課題でした。各店が生地作りを工夫をしていますが、うちの場合は家内が料理好きでダシを取ったりするのはかなり高いレベルと思っていたので、“家内の作るおいしいお好み焼きを店で提供する”をコンセプトにしました。ソースにもこだわっていろいろ探しました。

 

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プロフィール

岡本千秋<おかもと・ちあき>
昭和23年生まれ。工芸高校デザイン科卒業後、シャープ入社。宣伝・デザイン部門を経て、40歳頃から本社のブランド戦略の企画立案・推進に携わる。平成20年9月会社を定年退職し、翌21年2月28日、自宅近くでお好み焼きの店「せんしゅう」を開業する。あえて宣伝は一切行なわず、家族のクチコミと親戚の応援を支えに日々奮闘中。