経営者の味方「社長・経営者のための経営課題解決メディア WizBiz」

WizBiz:HOME >  ビジネスマガジン >  ビジネスコラム >  朝礼ネタ110番  >  カネがなければチエを出せ! アイデア次第で売り上げは伸ばせる  詳細


カネがなければチエを出せ! アイデア次第で売り上げは伸ばせる

更新日:2006年06月08日

低迷する売り上げを伸ばしたい。けれど、販促に使える予算はない――そんなとき、状況を打破する鍵となるのは、“アイデア”だ。「金がなければ知恵を出せ。知恵がなければ汗を出せ」といったのは、元禄時代の作家、井原西鶴だが、この教えは400年以上経ったいまでも十分通じる。
 


 
日本旅行社員の平田進也氏の著書。平田氏は知恵と工夫で年間5億円を売り上げるカリスマ添乗員だ
日本旅行社員の平田進也氏の著書。平田氏は知恵と工夫で年間5億円を売り上げるカリスマ添乗員だ

知恵と工夫で売り上げ拡大

高知市の惣菜販売業『デリンベイク』は、市場拡大をめざしコロッケのネット通販に参入したものの、売り上げがまったくない日が3カ月も続いた。苦しい状況を打破しようと経営者の細川泰伸氏が思いついたのが、「365種類のコロッケ」を開発するというもの。「1年365日、種類の違うコロッケが食べられる」というの発想だ。

この企画により、1個1250円もする「松茸のクリームコロッケ」や「チョコレートコロッケ」などユニークな商品を開発したところ、マスコミの注目するところとなり、テレビや雑誌など、さまざまな媒体で採り上げられた。その結果、いまでは、ネット通販だけで月額300万円売り上げる人気店になったのだ。

一方、社長自らが“サンドイッチマン”になることで、店の知名度を高めている例もある。
京都の家具店『家具の宝島』の経営者、滝下信夫氏は、自らが“宝島”のバイキングをイメージした『のぶちゃんマン』のいでたちで店頭やチラシに登場する。げじげじ眉毛に真っ赤なほっぺ、派手なコスチュームはメディアやお客の注目を集め、いまや京都のみならず関西ではちょっとした有名人だ。

サンドイッチマンになるキッカケはテレビショッピングへの出演。「家具というありふれた商材を売るには、何かアピールできるものが必要」と、女装して番組に出たところ、これが大ウケし、用意した商品はあっという間に売り切れた。これを機に、自らが店のキャラクターになり、率先して販促に努めるようになったところ、売り上げも拡大、当初2店舗だった店舗数は、現在、リサイクル業態も含め、18店舗に増えた。

旺盛なサービス心で5億円売り上げるカリスマ添乗員

経営者ばかりではない。サラリーマンでも知恵と工夫で大きな売り上げを上げる人はいる。 日本旅行西日本営業本部の販売部マネージャー、平田進也氏は、ひとりで年間5億円を売り上げるというカリスマ添乗員だ。「平田進也と行くツアー」は、発売するとすぐに売り切れるほどの人気ぶりで、 ツアー参加者からなるファンクラブ『進子ちゃん倶楽部』は会員数2万人に達する勢いだというから恐れ入る。

普通の添乗をしていただけではこうはいかない。平田氏のツアーはサービス心が溢れている。たとえば、ドラマ“冬のソナタ”のヒットを受け、旅行会社はこぞって“冬ソナツアー”を企画した。似たりよったりのツアーがひしめくなか、平田氏のツアーはひと味ちがった。平田氏自らが“ヨン様”に扮して参加者をエスコートしたのだ。

時には、体を張った演出もする。オーストラリアのツアーでは、羊の着ぐるみ姿で参加者を迎えようとしたところ、牧羊犬に追われ、あちこち噛まれるという悲惨な目にもあった。普通ならそこまでしなくてもと考える。しかし、平田氏は、「そこまでやったからこそ、お客さまに“ここまでしてもろうて、ありがとう”と言っていただける」と考える。

平田氏は、「サービスは無尽蔵」だという。知恵も同じこと。大金をかけずとも知恵と工夫により、顧客の満足度を高めたり、売り上げを伸ばしたりといったことは可能だ。
「金がなければ知恵を出せ。知恵がなければ汗を出せ」と言ったのは、元禄時代の作家、井原西鶴だが(ネットでは松下幸之助の名言という誤りが流布している)、400年以上経ったいまでも十分通じる。

参考資料:
出る杭も5億稼げば打たれない!」平田進也著(小学館)
■関連記事
歌舞伎の世界での責任の取り方(2010年11月02日)
 2010年は電子書籍元年なのか?!(2010年10月05日)
表の道徳、裏の道徳(2010年09月07日)
中国元切り上げの影響(2010年08月10日)
中国人との付き合い方(2010年07月13日)