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事務所荒らしを防ぐ!? 整然とした社内コミュニティ

更新日:2005年05月19日

4月26日に発売された週刊誌によると、東京都町田市は犯罪多発地帯の上位に連なっている。緑豊かな(昔ながらの言い方では)ベットタウンのはずが、一転して治安の悪い街としてのイメージが植えつけられてしまった。一住民として、不安が増すばかりである。


 
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立地により犯罪が増加

そのためか町内会や自治会による防犯セミナーが頻繁に行なわれている。警察の生活安全課、または市安全対策課の担当者を招き、防犯のためのさまざまな対策を伝授いただくのである。先日、地元で開催されたセミナーに出席したが、一家庭にとどまらず企業にとっても有益な情報であった。

同市で多発している空き巣や車上あらしなどは、常習的、組織的な犯罪である。しかも特定の地域が集中して狙われているのだが、いくつかの要因があげられていた。

まず同市の位置が都県境ということが大きい。川ひとつ挟んで、神奈川県に隣接する。また最近では山をひとつ繰りぬいて隣の市に直通となるトンネルが完成した。これははいりやすく、かつ逃げやすいということを意味する。警視庁と県警、町田市と多摩市という所轄の違いも警察の動きをともすれば鈍くする。犯罪者としてはそこが狙い目なのだ。

また立地によっても犯罪の多寡がでる。たとえば新興住宅地などは、マス目となった道路沿いに住宅が整然と建てられている。見通しがきくのである。一方で古い住宅地などでは道がいりくみ、雑然としている。柘植などの生垣も高く、家の内外が見にくい。犯罪者としては行動がしやすい条件が整うわけだ。

コミュニティの醸成が不可欠

それを防ぐための手立てといえば補助錠をつけたり、人の動きを感知しライトアップされるセンサー灯が効果的だ。しかし根本的な防犯は、地域コミュニティの醸成が必要となるという。自治会・町内会の自主パトロールの実施などがそれだが、まず隣人同士の日常の「あいさつ」が大切だ。お互いに存在を確認しあう。どこに誰がいるかを知り合う。そのことで周辺に見知らぬ人がやってきたときに「おやっ」というアラームが灯るのだ。

また街自体を整然としていることも肝要だ。窓ガラスの理論というのがあるという。10枚あるうちの1枚でも窓ガラスが破れている建物は、しばらくするとすべての窓ガラスが破られるというのだ。同様に雑然としている街は狙われやすい。ゴミが散乱していても平気。放置自動車があっても何もしない。いつしか街が荒れ、住民たちが街に関心がないことを犯罪者たちに見破られてしまう。

上記であげた地域・街という言葉を、社内と置き換えてみてほしい。企業を狙う事務所あらしも結局のところは、社内コミュニティの醸成、整然とした雰囲気というものが必要となるに違いない。とくにひとつのビルに複数の企業がはいっている場合には、互いに意識を喚起しあうことが必要だ。

人気の映画シリーズ『踊る大捜査線』にも、警察署内を警官の制服を着て物色する窃盗犯が登場する。彼はさまざまな制服を着こなし窃盗を繰り返している常習犯なのだが、「警察がいちばん動きやすかった」と供述した。まさかうちの会社にかぎって、という油断が被害を招くことも最後に付記しておきたい。

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