発達に遅れのあるお子さまと保護者のケアに専門家6人による発達支援チームを組織化
巡回相談や研修プログラムの開発で保育士をサポート
更新日:2010年01月26日
株式会社JPホールディングス (2010年1月26日)
「キッズプラザアスク」などを展開する保育所運営の最大手JPホールディングス(名古屋市、山口洋 社長、ジャスダック)は、集団になじめないお子さまや発達に遅れのあるお子さま等、”気になるお子さま”への対応に、臨床心理学・教育学の専門家6人が保育士を支援する発達支援チームを設立しました。
発達支援チームは、大学や大学院で教育学や心理学を専攻し、子どもの心理的発達について専門的な知識を有する臨床アドバイザー6人で構成しています。
6人は、各都道府県や市町村教育委員会より心理教育や障害児教育、授業構成法などの講師として招かれる者や児童相談所で障害児レベルを実際に判定する心理判定員を兼務する者など、高度な知識を有しています。
全国の67ヶ所の保育園を1〜2ヶ月に1回の割合で巡回して助言や指導を行うほか、子供の発達に関する専門性を高めるための保育士向け研修プログラムを月に1度実施します。
■ 専門チーム発足の経緯
子育て中の両親が、乳幼児の段階から「発達障害※」の可能性を疑うことは非常に勇気のいることです。しかしながら、保育所に入所後、時間が経っても集団になじめなかったり、発達のどこかに遅れがあるように思われるお子さまをもつ保護者が、その可能性を心配されたり、自分の育児に不安を感じて相談相手に悩まれたりすることは少なくありません。
※発達障害:自閉症やアスペルガー症候群や広汎性発達障害、注意欠陥多動性障害(ADHD)の症状、精神遅滞など
一方、保育士にとっても、保護者から子育て方法や子どもの発達についての相談を受けたときの話し合いの持ち方や、保育中に気になる行動を示すお子さまがいたときの対応には、高度な専門性が必要です。
保育所は、発達支援に関してより高度な専門知識での対応を望まれています。
■ 発達支援担当チームの主な活動内容
そこでこの度、専門家を社内に組織化することで、主に5つの項目でサポートする体制を整えました。
<1>保育所の巡回相談と各園からの各種相談事項への対応
<2>保護者と関係構築に関する保育士への相談と支援
<3>気になるお子さまへの実際の対応方法に関する保育士への相談と支援
<4>お子さまの発達検査の実施と評価
<5>子どもの発達に関する専門知識向上のための保育士研修プログラムの開発と実施
■ 研修プログラムを開発し保育士の専門知識向上へ
特に、保育士自身の専門知識の向上は保育の質向上にもつながるため、現在、
@保育の専門家としての保護者との話し方を身につける
A子どもの行動と環境の捉え方を学ぶ
B障害に関する知識を構築する
ことを目的とした基礎研修を行っています。
今後はより高度なプログラムを作成し、段階的な研修を月に1度行います。
■ 今後は、教育・リハビリまでを行える保育体制を
当社は、今後、保育所内における発達支援にとどまらず、発達障害のあるお子さまに対して一人一人を療育・リハビリする専門保育を自社内で行える体制作りも検討しています。
さらにこの分野を充実させ、将来、保育全体に関する研究所づくりも視野に入れています。
従来の保育業界にはない新しい試みを実践し、保育園の質向上につとめます。
JPホールディングス会社概要 |
社名 株式会社JPホールディングス(ジャスダック:証券コード:2749) |
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