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毀誉褒貶と苦難のとき

更新日:2010年10月19日

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※月刊WizBizバックナンバー(2010年9月号)よりお届けいたします。
 

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 その日は安定剤と睡眠剤を飲んで泣きながら眠った。翌日は薬のおかげで何とか持ち直した。数人にメールをしたところ、ちゃんと返事を下さる方がおり、「まだ構ってくれる人はいる」と支えられた。

 お金や仕事などくれなくてもいい。地獄の底では、ただやさしい言葉をかけてもらうだけで十分なのだと感じた。私はこの時優しくしてくれた人を、決して忘れないと誓った。その人たちこそ値千金の私の人生の宝である。そして自分も、苦しみの中にいる人に、真心を捧げられる人間でありたいと思った。

 地位、資産、損得や人の噂で人に近づいたり離れたりするほど、卑しいことはない。私はそのことを体に刻みつけた。「それだけは人としてしてはならない」と。

 だが人生には毀誉褒貶や周囲の目と戦わねばならないときがあるものだ。その日のため、社会で戦う者は、最低ひとり、損も得もなく、付き合ってくれる人を持っていなくてはならない。

 冒頭の岡田監督に話を戻せば、彼は明らかに素晴らしい家族と選手に恵まれていて、だからあのマスコミの評価という暴風雨とも戦えたのだと思う。守るべき「愛しい身内」はどんな鎧よりも私たちを強くする。身内を愛し、愛され、守ってきた岡田監督の素晴らしさに、私たちも学ぼうではないか。

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著者プロフィール

さかもと未明
1965年神奈川県生まれ。玉川大学文学部卒。商社OLを経て89年に漫画家デビュー。レディースコミック誌を中心に活躍、2000年には作家としての活動も開始。作品は硬軟問わず幅広い。著書に『マンガ ローマ帝国の歴史1〜3』(講談社)、『神様は、いじわる』(文藝春秋)など