経営者の味方「社長・経営者のための経営課題解決メディア WizBiz」

WizBiz:HOME >  ビジネスマガジン >  ビジネスコラム >  莫邦富的視点・21世紀の大国中国を見つめる  >  甘味と香りに感激した豚肉  詳細


甘味と香りに感激した豚肉
莫邦富的視点〜21世紀の大国・中国を見つめる〜

更新日:2013年12月18日

お歳暮で届いたの肉製品のギフトセット。わが家のほかのメンバーもそれほど肉類は食べないのだが、ひと口食べて感激した。「やっぱり名物豚肉だ」と。


 
莫邦富氏
 
 
著者新刊
莫邦富が案内する中国最新市場 22の地方都市
莫邦富が案内する
中国最新市場
22の地方都市

莫邦富著(海竜社刊)
価格¥1500
見た!聞いた!歩いた!徹底的な現地取材で得た「明日の星」22都市の市場魅力
 
日中「アジア・トップ」への条件
日中「アジア・トップ」
への条件

謙虚になれ中国、
寛容になれ日本

 
莫邦富著(朝日新書
)
価格777円(税込)

朝日新聞土曜「be」の好評連載「mo@china」の内容を凝縮
 
バックナンバー一覧
 

甘味と香りに感激した豚肉

師が走る季節になった。今年も残りわずかとなり、少しでも実績を残したいという気持ちに駆られて、心なしかある種の緊張感を覚えた。そこでいろいろな方や企業から送られてきたお歳暮が届くと、励まされた思いになり、少しばかりはその緊張感から解放された気もする。

今年、いただいたお歳暮には、ソーセージや焼き豚などの肉製品のギフトセットがあった。決して草食系の男ではないが、実は私もわが家のほかのメンバーもそれほど肉類は食べない。まず自分ではソーセージや焼き豚などの肉製品は買わない。だいぶ以前のことになったが、いただいたソーセージや焼き豚などの肉製品のお歳暮のほとんどは他人にお裾分けし、自分の手元にはそのわずかしか残さなかった。

案の定、妻は肉製品のギフトセットを前に、苦悩した表情を見せた。そこへ私はさりげなくひと言を妻の耳に吹き込んだ。「肉製品は肉製品だが、名物豚肉だよ」

その日の夕食の白菜炒めに、妻はソーセージの1本を短く切って入れてみた。実際、食べて見ると、肉の臭みはまったくなく、むしろ小さい頃食べたことのあった豚肉の香りが蘇った。そこで妻も私も「やっぱり名物豚肉だ」と感激し、その肉製品のギフトセットを見なおした。

酵素を餌に飼育された銘柄豚

実は、このお歳暮は、千葉県旭市にある栄進フーズが生産した肉製品であった。栄進フーズは、手作りギョーザ・シューマイ・チルド食品、中華惣菜・冷凍食品、業務用食材・水産加工品・食肉加工品などの製造販売を手掛けるほか、農業・畜産事業、旅館・飲食店・土産品店などの経営にも力を注いでいる食品会社だ。

栄進フーズが野菜を生産するとともに、畜産での新たな試みとして、大高酵素との共同開発で、新しい銘柄豚「なでしこポーク(NADESHIKO PORK)」の生産にも取り組んでいる。

飼育される豚は肉質に優れた独自交配の「三元豚」で、その餌には約50種類以上の野菜や果物を使った酵素飲料とオリーブオイル、米、芋などをふんだんに配合し贅沢に使っている。そのため、豚肉はオリーブオイルの主成分である「オレイン酸」を多く含み、臭みがなく、旨味・甘味に優れたものになる。そこで「なでしこポーク」というブランドを立て、銘柄豚の開発に成功した。

2011年8月から、「なでしこポーク」は東京都心を中心とした首都圏の高級レストランなど一部の店舗に限定出荷を始めた。間もなくして好評を得て、生産豚数を増やし、より多くの店舗に「なでしこポーク」を提供するようになった。

「なでしこポーク」のギフトセットは日を追うほどに減っていく。その急速な減りぐらいを見ながら、私は日本の物のこだわり方に対して新たな認識ができた。

著者プロフィール

莫 邦富(Mo Bang-Fu)
1953年中国・上海生まれ。上海外国語大学卒業後、同大学講師を経て、85年に来日。知日派ジャーナリストとして、政治経済から文化にいたるまで幅広い分野で発言を続け、「新華僑」や「蛇頭(スネークヘッド)」といった新語を日本に定着させた。 『蛇頭』『中国全省を読む地図』、翻訳書『ノーと言える中国』がベストセラーとなり、話題作には『日本企業がなぜ中国に敗れるのか』『これは私が愛した日本なのか』『新華僑』などがある。 現 在、三井住友銀行グループ・SMBCコンサルティング会報誌の中国ビジネスクラブにて「データから見えてくる、これからの中国マーケット」、ダイヤモン ド・オンラインにて「莫邦富の中国ビジネスおどろき新発見」、時事通信社の時事速報にて「莫邦富の『以心伝心』講座」などのコラムを好評連載中。 博報堂スーパバイザ。SMBCコンサルティング顧問。三菱UFJ信託銀行業務顧問。山梨県観光懇話会委員。石川県中国インバウンド研究会顧問。大妻女子大学特任教授。
http://www.mo-office.jp/

  貴社の事業が世界に広がる!
WizBiz海外進出デスク

「自社の商品が海外で売れるか試してみたい」「リスクを最小限におさえて海外進出したい」「海外に進出したいが、どうすれば良いのかわからない」そんな経営者様は『WizBiz海外進出デスク』をご活用ください!
  あなたの運勢は!?
経営者のための占い「WizBiz経営者占い」

「WizBiz経営者占い」は、「経営者のための占い」をキーワードにした占い情報が満載です!経営の悩み解決に、経営の運気アップに、経営の判断の後押しに「WizBiz経営者占い」をご活用ください!

■関連記事
離島・宮古島の南西楽園リゾートホテルのペット誘客作戦(2013年11月27日)
『南仏プロヴァンスの12か月』がくれたヒント(2013年10月30日)
中国旅行に、なぜ日本航空よりも全日空を選びたくなるのか(2013年10月2日)
地方の町おこしに現われた外国人助け人からのヒント(2013年8月28日)
川床料理と流しそうめん(2013年7月31日)
一本のバナナを四人で分けるハイアール創業時のエピソード(2013年7月3日)
読書筆記:企業を変えるカギ―を教えてくれた一冊(2013年6月12日)
食べたい、旬の中国野菜!(2013年5月15日)
「中国のIBM」を猛烈に追いかけるトヨタの「中国豊田」(2013年4月17日)