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中国旅行に、なぜ日本航空よりも全日空を選びたくなるのか
莫邦富的視点〜21世紀の大国・中国を見つめる〜

更新日:2013年10月02日

海外出張などをするとき、できるだけ日本航空と全日空をバランスよく利用しようと努めている。しかし、中国に行くときは、この頃、心理的には全日空に傾いている。最大の理由は、・・・。


 
莫邦富氏
 
 
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深センで噛みしめた空港ラウンジのありがたみ

今年4月、青島で取材をしていた私は、テレビ局の出演のために合間を縫って深センを訪れた。早く仕事の現場に戻るため、翌日早朝7時10分発の青島行きの深セン航空に乗ることにした。出演を終えたのが深夜3時過ぎになった。未明の5時45分にホテルをチェックアウトして、6時15分に深?空港に駆けつけた。しかし、搭乗する時間になっても搭乗の案内が来ないのを見て、いやな予感がした。

しばらくしてから、事態がようやく判明した。飛行機の部品に不備が発見され、取り換えなければならない。早朝の第一便で、しかも深セン航空の基地空港で起きた問題なので、理解に苦しんだ。なぜ昨夜に点検しなかったのか、と訊きたい。

とは言え、故障が発見された以上、部品を取り換えなければ誰もそんな故障機には乗ろうとしない。代替機が来るまで辛抱強く待つしかないと諦め、パソコンを立ち上げて原稿作成に取り掛かった。

そのとき、幸いだとつくづく思ったのは、深セン航空が全日空と同じくスターアライアンスのメンバーだったことだ。そのため、私は深セン航空のラウンジのなかでゆっくりと搭乗するまでの長い時間を潰すことができた。しかも、食糧難民にもならずに済んだ。空港ラウンジのありがたみを感激するほど噛みしめた。

ちなみに、実際、代替機に搭乗できたのは昼の12時過ぎたところだった。

JALさん、東方航空との提携関係をもう少し広げたら

こうした体験からもわかるように、飛行機で旅行するとき、その航空会社が所属するアライアンスを事前にチェックしておく必要がある。

海外出張などをするとき、できるだけ日本航空と全日空をバランスよく利用しようと努めている。しかし、中国に行くときは、この頃、心理的には全日空に傾いている。最大の理由は、中国国際航空も深セン航空も全日空と同じくスターアライアンスのメンバーとなっているからだ。以前、上海航空もスターアライアンスのメンバーだったが、東方航空との合併でスカイチームに変わってしまった。

一方、日本航空が加盟したアライアンスは中国の航空会社とはまったく接点をもたないワンワールドだ。アライアンス関係にない東方航空との間では、辛うじてマイレージプログラム提携が交わされている。しかし、その対象路線が限られた提携でしかない。

中国の航空業界では、遅延が日常茶飯事のように起こる。冒頭に述べた私の体験は中国旅行をする人なら、誰でも体験できるほど頻発している。その時、ラウンジでも使えたら、という気持ちを抱くのは私だけだろうか? 中国の内陸部に行くときは、やはり全日空と中国国際航空の便を利用したくなる。

だから、日本航空に頼みたい。東方航空との提携関係はもう少し深いところまで踏み込んだらどうだろうか?たとえば、マイレージプログラム適用路線の範囲を東方航空の全便に拡大する、日本航空の直行便が飛ぶ中国の都市では、東方航空のラウンジも利用できるような関係を作ったら、どうだろうか? 交換条件としては、東方航空が飛ぶ日本の都市では、日本航空のラウンジも先方に開放する。

その日が訪れるのを楽しみにしている。

著者プロフィール

莫 邦富(Mo Bang-Fu)
1953年中国・上海生まれ。上海外国語大学卒業後、同大学講師を経て、85年に来日。知日派ジャーナリストとして、政治経済から文化にいたるまで幅広い分野で発言を続け、「新華僑」や「蛇頭(スネークヘッド)」といった新語を日本に定着させた。 『蛇頭』『中国全省を読む地図』、翻訳書『ノーと言える中国』がベストセラーとなり、話題作には『日本企業がなぜ中国に敗れるのか』『これは私が愛した日本なのか』『新華僑』などがある。 現 在、三井住友銀行グループ・SMBCコンサルティング会報誌の中国ビジネスクラブにて「データから見えてくる、これからの中国マーケット」、ダイヤモン ド・オンラインにて「莫邦富の中国ビジネスおどろき新発見」、時事通信社の時事速報にて「莫邦富の『以心伝心』講座」などのコラムを好評連載中。 博報堂スーパバイザ。SMBCコンサルティング顧問。三菱UFJ信託銀行業務顧問。山梨県観光懇話会委員。石川県中国インバウンド研究会顧問。大妻女子大学特任教授。
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