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莫邦富的視点
成田空港で見た中途半端な京成電鉄のサービス
莫 邦富(Mo Bang-Fu)

更新日:2010年04月14日

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 知日派ジャーナリストとして、政治経済から文化にいたるまで幅広い分野で発言を続ける莫氏によるコラムです。
 これまで何度か京成電鉄を批判したことがある筆者。うれしいことに、その声がどうにか京成電鉄に届いたらしい。ところが、その内容は満足のいくものではなかった。

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なぜこんな中途半端なサービスができるのか

遅れてはいるがようやく踏み出したこの小さな進歩を喜び、クレジットカードを使用してみようと思った。

ところが、行き先を伝えてクレジットカードでチケットを買おうとすると、窓口の若い女性社員から意外な返事が戻ってきた。
「クレジットカードは使えません。現金のみです」
不思議に思って質問した。「ここに案内しているではありませんか。クレジットカードの使用も可能だと」。女性社員は無表情のまま、「スカイライナーならば使えますが普通の場合はだめです」

開いた口が塞がらなかった。
なんという中途半端な進歩、なんという奇抜な発想だろうか。ちなみに複数のチケットを買うので、金額的にはスカイライナーを買う場合とそう変わらなかったが、現金で支払うしかなかった。

京成電鉄はクレジットカード会社に手数料を支払うのがよほど嫌なようだ。それならばJR東日本に見習って、自社のクレジットカードも発行したらどうだろうか。

観光立国という旗印を立て、外国人観光客にどんどん来てもらいたい日本では、外国人観光客を迎えるための意識のインフラをもっと整備しなければならないと思う。次に成田空港を訪れる時、京成電鉄からこの中途半端なクレジットカード使用規定は廃止したという知らせが届くことを楽しみにしている。

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著者プロフィール

莫 邦富(Mo Bang-Fu)
1953年中国・上海生まれ。上海外国語大学卒業後、同大学講師を経て、85年に来日。知日派ジャーナリストとして、政治経済から文化にいたるまで幅広い分野で発言を続け、「新華僑」や「蛇頭(スネークヘッド)」といった新語を日本に定着させた。
『蛇頭』『中国全省を読む地図』、翻訳書『ノーと言える中国』がベストセラーとなり、話題作には『日本企業がなぜ中国に敗れるのか』『これは私が愛した日本なのか』『新華僑』などがある。
現在、朝日新聞be(土曜版)にて「mo@china」を連載中。博報堂スーパバイザ。東京経営者協会評議委員。東京メトロポリタンテレビジョン放送番組審議委員。中国山東省青島市開発区顧問。三菱UFJ信託銀行業務顧問。
http://www.mo-office.jp/