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莫邦富的視点
アメリカでの買い物体験
莫 邦富(Mo Bang-Fu)

更新日:2009年10月21日

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 知日派ジャーナリストとして、政治経済から文化にいたるまで幅広い分野で発言を続ける莫氏によるコラムです。
 アメリカに留学している娘さんの学業と生活をチェックしようと、留学先であるニューヨークを4年ぶりに訪れた筆者。これまでも講演や取材などで何度かアメリカを訪問したが、いずれも仕事のための出張で、プライベートな用事は初めてだった。

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サービスは感動をくれる

こうした比較をしている毎日だが、ある日、驚いたことが起きた。ニューポートにあるモールに、デパートMacy'sが出店しているのを知り、散歩がてらに覗いてみることにした。

昔のMacy'sはいざ知らず、いまはごく庶民的な店だ。たまたまそこで妻が気に入った洋服を見つけたので、それを買った。
勘定する時、女性の店員に「日本から来られたのですか」と親しげに声をかけられ、領収書に自分の名前を書き込んで、「もし後で商品に何かご不満があれば、いつでも私に連絡してください」と笑顔で言った。勘定を済ませ、洋服が入った袋を受け取れば、この取引がこれですべて終わる。しかし、この女性店員は袋を持ち上げてはいたが私たちには渡さず、長いレジのコーナーを回って、そこから出てきて、両手で渡してくれた。

まるで日本のデパートで買い物をしたような錯覚に襲われた私たちは、一瞬反応できなかった。ようやく事情を飲み込み、今度は感動した。アメリカにも日本並みのサービスを提供する店員がいるのだ。

話が飛ぶが、妻をニューヨークに残して、仕事がある私は先に東京に帰った。そうして、にわか独身生活が始まった。マンションの下に入っている東急ストアにパンなどを買いに行き、そこでいままで気づかなかったあるさりげないことに感動した。

東急ストアでは、勘定を終えると、店員が買い物かごにビニール袋を入れてくれる。そのビニール袋の口を開けてからかごに入れたのである。いうまでもなく、利用者を思ってのサービスだ。見落としてしまうほどの小さいサービスだが、その気遣いに感動を覚えた。これこそ日本流のサービス精神だと思わず心の中で喝采を送った。

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プロフィール

莫 邦富(Mo Bang-Fu): 1953年中国・上海生まれ。上海外国語大学卒業後、同大学講師を経て、85年に来日。知日派ジャーナリストとして、政治経済から文化にいたるまで幅広い分野で発言を続け、「新華僑」や「蛇頭(スネークヘッド)」といった新語を日本に定着させた。
『蛇頭』『中国全省を読む地図』、翻訳書『ノーと言える中国』がベストセラーとなり、話題作には『日本企業がなぜ中国に敗れるのか』『これは私が愛した日本なのか』『新華僑』『日中「アジア・トップ」への条件』などがある。
現在、朝日新聞be(土曜版)にて「mo@china」を連載中。博報堂スーパバイザ。東京経営者協会評議委員。東京メトロポリタンテレビジョン放送番組審議委員。中国山東省青島市開発区顧問。三菱UFJ信託銀行業務顧問。
http://www.mo-office.jp/