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莫邦富的視点
魚と羊を合体すれば「鮮」になる
莫 邦富(Mo Bang-Fu)

更新日:2009年07月22日

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 知日派ジャーナリストとして、政治経済から文化にいたるまで幅広い分野で発言を続ける莫氏によるコラムです。
 中国語を母国語とする著者が、日本人も知らない日本語を駆使して、言語の奥行き、広さの面白さを縦横無尽に語った新刊を紹介しています。

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日中ビジネスの場にも活用できるネタ本

この7月上旬に海竜社から出版された拙著『鯛と羊』は、以上のようなことを取り上げながら、日本文化と中国文化の違いに肉薄しようとしたものである。

日本と中国は確かに同じ漢字圏に属し、同じ漢字を使っている。しかしながら、その文化、生活習慣、文学、食生活の根っこはまるで違う。それは言葉にも反映されている。例えば、日本語は魚や魚卵の名前の豊富さが独特である一方、中国語の牛、馬、羊などの家畜の部位を表現する言葉の多さは、日本人の想像を上回る。そこから派生する文学的表現、例えば美女を表わす場合、前者は「白魚」、後者は「凝脂」といった言葉を用いる。

こうした異文化との比較によって醸し出された文化と言語の面白さ、魅力に取りつかれ、その試みとして食を通して私なりに探ってきた。こうした作業の結果をまとめたものが本書である。

その続きとして、山など地理的な語彙や表現、さらに梅や桜などの植物に関する語彙と表現を通して、重層的に日中文化の違いを分析していこうと考えている。その意味では、本書は3部作の第一部のつもりで執筆したものだ。

中国とのビジネス、そして文化交流、人的交流でも、互いに相手国の文化などを理解しないとうまくいかない危険性がある。その意味では、拙い内容であるかもしれないが、多少なりとも読者の皆さんのお役に立つことができれば幸いに思う。

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プロフィール

莫 邦富(Mo Bang-Fu): 1953年中国・上海生まれ。上海外国語大学卒業後、同大学講師を経て、85年に来日。知日派ジャーナリストとして、政治経済から文化にいたるまで幅広い分野で発言を続け、「新華僑」や「蛇頭(スネークヘッド)」といった新語を日本に定着させた。
『蛇頭』『中国全省を読む地図』、翻訳書『ノーと言える中国』がベストセラーとなり、話題作には『日本企業がなぜ中国に敗れるのか』『これは私が愛した日本なのか』『新華僑』『日中「アジア・トップ」への条件』などがある。
現在、朝日新聞be(土曜版)にて「mo@china」を連載中。博報堂スーパバイザ。東京経営者協会評議委員。東京メトロポリタンテレビジョン放送番組審議委員。中国山東省青島市開発区顧問。三菱UFJ信託銀行業務顧問。
http://www.mo-office.jp/