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ひとりっ子世代は結婚や子育てに意欲が乏しい?

更新日:2008年12月16日

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中国在住の著者が、自身で見聞きした中国の現状を語ります。にわかには信じがたい話もありますが、本当に中国では今こうなんです。
 

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また、これらの障害(?)を乗り越えて結婚し、無事に子供を持った夫婦も“今時(いまどき)”になりつつある。中国の夫婦は共働きが普通で、生まれた子供は祖父母が面倒を見るか、家政婦(保母さん)を雇うのが一般的だ。ところが、家政婦は農村からの出稼ぎ女性が主な担い手であり、昨今の農業政策で補助金が出る農村が増えて出稼ぎ者が減ったことなどから、供給減・需要増が生じて給与の高騰を起こしている。また、組織的な家政婦による子供の誘拐や窃盗が深刻になっていることもあり、日本型(?)の「母親が仕事を辞めて家に入る」スタイルが徐々に出てきた。

私の友人でも、このスタイルをとる若い夫婦が2組いる。夫の収入がいいから妻が家に入れるのでは?と思われがちだが、彼らはそういうわけではない。分相応を意識し、また消費行動もつつましやかで見栄を張らない。お金に困らず育った結果、お金にこだわらないひとりっ子になっているのだろう。外国の文化にも触れて育っていることで、中国式に染まりすぎず適度に柔軟性がある。彼らのようなライフスタイルは中国が発展すれば増えていくに違いない。

バブル時代に育ち競争にさらされ燃え尽きぎみのひとりっ子たちが、競争から離れて気持ちを切り替えて生きる術を考え始めたのかもしれない。

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プロフィール 

五十嵐らん(いがらし・らん)
東京都出身。専門は細胞研究で、東京大学大学院修了(農学博士)。03年に中国雲南省の日米中合弁花卉企業に赴任、いきなり経営者に。05年暮れに独立、現在は農業経営コンサルティング、食品・化粧品開発などで日中を飛びまわる。著書に『世にも不思議な中国人』(ワニブックス刊)など。