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第4回 池本 克之氏(株式会社 パジャ・ポス代表取締役)【後編】

更新日:2017年06月28日

株式会社ドクターシーラボ、株式会社ネットプライスの経営者をつとめ、両社の株式公開に貢献した、池本克之氏のインタビューをお届けします。
池本様は、現在、組織学習経営コンサルタントとして、数多くの企業の業績向上のご支援をなさっておられます。幼い頃から高校時代まで、野球に明け暮れる日々だったという池本様が、経営者として成功を収められるまでのストーリーをお話しいただきました。また、経営者として成功した経験をお持ちだからこそ伝えられる「事業を拡大するコツ」を、惜しみなくお教え下さっています。どこまでも勤勉でストイックなお人柄が溢れるお話を、どうぞお楽しみください!
 

株式会社パジャ・ポス 代表取締役  池本 克之 氏新谷:WizBizの新谷です。先週の続きをお聞きください。社長に聞く!in WizBiz

池本:たまたま知り合いのベンチャーキャピタルの方から連絡があって、「辞めて何をしているのですか?」と言われたから「今はブラブラしているけど、そろそろやろうと思っていたんだよね」みたいな話をしたら「だったらちょっとちょうど良い話があるので紹介していいですか?」といって紹介していただいたのがネットプライスでした。

新谷:なるほど。そのネットプライスに入られる時も、もう社長になるというのが最初から決まっていて入られる感じなのですか?

池本:いえ、全然そんなことはないです。

新谷:そうなんですか。

池本:大変これもまた僕は本当に上司に恵まれていてとても優秀な、僕より10歳若い人が社長をやられていて、めちゃめちゃ優秀なのですよ。もうこんな若くてこんな頭が良くて、性格も良くてナイスガイで、こんなやついないだろうと。当時は僕ネットのビジネスってあんまりわかっていなかったので。ネットプライスはご存知の通りネットビジネスですから。今は社名変更していますけどね。だったらこの会社に入れてもらって、ネットビジネスちょっとこの人から一から勉強しようと、そんな気持ちで入りましたので、まさかその後社長になってくれとかって言われるとは思っていなくて。もう本当に一から働こう、勉強させてもらおうという気持ちで就任しました。

新谷:そうですか。もうドクターシーラボを上場させていらっしゃったので、勉強しようなんてちゃんと思うところが池本さんらしく、真面目で素晴らしいですね。

池本:もう今でも思っていますよ。勉強したいなと。

新谷:そうですか。びっくりなお話ですが。ネットプライスで入られてから、社長になられるきっかけというのは、何かあられたのですか?

池本:おかげさまでネットプライス自体も成長していきまして、どんどん売り上げも伸びるし、社員数も増えていく中で次の展開どうしようということになってきた時に、ホールディング化して。もう当時から少しずつ投資を。上場した後は得たお金で少しずつ投資をして、新しいビジネスを作っていくというようなことをやっていたので。じゃあそのホールディングのほうの役員を誰にしようかとか、それから実際に稼ぐ会社のほうのトップを誰にしようかといった時にたまたま僕が1番年上だったというようなこともあるし、他で以前にそういう急成長企業の役員、社長もやっていたという経歴もあるので、じゃあやってみようかと。やってくださいという話になりまして、それはもう全力で。もう大好きでしたから、僕ネットプライス。なのでもう全力でやらせていただきますということでお引き受けしました。

新谷:ネットプライスのほうは、こちらの企業を伸ばしていくために先程のように明快にお答えいただくと嬉しいのですが、何か伸ばせた要因といいますか、そういうのはございましたでしょうか?

池本:そうですね。当時はまだまだスマホってなくて、ガラケーが主流だったのですね。その中でやらなければいけないこと、大きく2つあって。1つはやっぱり品揃え、商品の部分です。いかにそのガラケーの小さな画面上で物を買ってもらうか。ネットプライスはそんなふうになる前までは、そんなガラケーなんかで…。当時は携帯とかって言っていましたけど、なんかで人が物を買うものかと言われたのですよ。そこにチャレンジしていた訳ですけども。

実際に僕が入ってみて、これいけるなという実感はすごくあったので、じゃあそういうふうな消費行動をしてくれる人達にピンとくるもの。どちらかというと小さい画面というところはどうしようもないので、限られた情報を今みたいに動画なんてありませんから、映像ですよね。それも画素数も限られていますから、潰れちゃって何かよく見えないみたいな限られた情報の中で。あとテキスト、これしか情報がありませんから。それでも興味を持って買っていただけるような商品をいかに集めるかということが1つですね。

そしてもう1つはコンテンツですね。いかにその買うという行為、消費行動を楽しんでもらうか、このコンテンツの充実。これに非常にエネルギーを割いて、差別化していく。楽天とかもう始まっている頃ですからね。インターネットで、それからガラケーで携帯でも物を買うというのが始まっていた頃なので、いろんな人達が出てきていましたから。そういう人達と何が違うのかというのを示していくということをこの2つを通してやっていった訳です。

新谷:なるほど。やっぱりネットプライスのほうでも、理路整然と池本さんらしく分析をされてやっていらっしゃるという感じですね。

池本:ありがとうございます。

新谷:2社上場されているのですが、逆に上場する企業を作るコツなんていうのはございますか?

池本:これいろんなパターンがあるので、ちょっとまとめてお伝えしたほうがいいと思うのですけども。3つあるとすると、1つはまずちゃんと成長できる、市場で軸足を置いてビジネスを展開しているかどうかだと思います。優秀な方は世の中たくさんいらっしゃるし、情熱を持っている方もたくさんいらっしゃいますけども、その知識だとか情熱だとかをぶつける場所を間違えてしまうと全然駄目なのですよね。衰退産業の中でものすごい頑張ってもたかだか知れていますけど。なかなか今は少なくなってきていますけども、もうちょっと世界に目を向ければまだまだあると思いますが。そういう成長産業の中で全力を発揮するというようなポジション選びというのが、まず第一にあると思います。

その上で世の中を変えていけるような、何か新しいものを持っている必要があるのではないかなというふうに思います。だんだんと時代のスピードが速くなってきて、インターネット時代なんていう言い方がもう既に古い感じがしますよね。ネットは当たり前の時代で、誰でもが大量の情報にアクセスできるという状況の中で、新しいものってなかなか見つけづらいと思いますけども。それでも何か世の中を変えられるぐらいの新しいものを見つけて、そこに集中していかないと駄目ではないかなというふうに思いますね。

3つ目はそれに取り組むにあたってのやっぱり経営者の方の熱意だと思います。どれだけ本気で全力でやれるか。少なくとも私の周りで会社を大きくした人、上場しましたよなんていう方を見たり、それからお話を伺っていると、なんか左うちわで、楽勝で朝ゆっくり来て、夕方早めに帰ってぼーっとしていて、会社でっかくなりましたという人は1人もいないのですよ。皆めちゃめちゃ苦労しているのですよね。端で見ていると、なんか良いなと、会社も有名になって多分お金もいっぱい個人的にも入って、ビジネス順調で羨ましいなと思いますよね。僕も思います。でもそれを実現するだけのものすごい努力をしているのですよ。

だから上場したいとか、会社大きくしたいと言う人いますけど、言うんだったらそれぐらい働けやと思いますね。僕はよく言うのですけど、もう寝食忘れて、食う寝ることを忘れて仕事に没頭するような時期が少なくとも数年間はないと絶対無理だと思います。

新谷:なるほど。私にも痛いお話で、ありがとうございます。もっともっと仕事しなきゃいけないなという気になりますが。

池本:頑張ってください。

新谷:ちょっと質問を変えさせていただいて、池本さんは神戸出身ということでいらっしゃるのですが、かつお肉がお好きだということで。神戸出身だからお肉が好きという訳ではないですよね?

池本:ではないですね。実は僕2年ぐらい前までは、動物性たんぱく質って食べなかったのです。逆に完全ベジタリアンで、肉魚卵とかは避けていたのですよ。というのも当時はドクターシーラボにいた頃ですね、ベジタリアンを始めたのは。失礼な話ですけど、取締役会を開くとメンバー全員小太りなのですよ、自分も含めて。僕90kgありましたから。174cmぐらいで90kgあって。

新谷:今では想像できないですね。

池本:僕も想像できません。高校野球めちゃくちゃやっていた時で72kg。そこから20kg近く太って、約20年で順調に年1kgずつ太った訳ですよ。ちょっと待てと。美と健康を扱っていて、順調に業績が伸びている会社の役員会が小太りって何だみたいなふうに思いまして。これちょっと健康問題どうしたらいいかなと。というのも社長がやっていて、次から次にその判断をしなきゃいけないのに自分のコンディションのことを考えるようになったのですよ。ぼーっとした頭で適当なジャッチしたらまずいよなと。

じゃあ自分のコンディションを整えるためにどうしたらいいのかということで、栄養の勉強とか。また勉強していますね。それから身体の構造のこととか、いろいろ勉強した結果、もう究極突き詰めていくと要は野菜だけ食べていればいいんじゃないのという結論にたどり着きまして。当時僕は甘い物大好き、揚げ物毎日食べる、アルコール飲む、夜中夜遅くってもう明け方家帰ってビール2、3本飲んで、ソファーでそのまま寝て、1、2時間寝てふっと気が付いてまた会社へ行くというようなことを日々繰り返していましたので。寝食忘れていましたので。なのでそれは駄目だと思って、甘い物、アルコール、揚げ物禁止をまず始めて、その後肉魚卵乳製品カフェイン一切禁止。そうするともう食べる物は穀類と豆腐とか豆類と野菜ぐらいしかないのですよね。それやったら身体調子良くなって、9か月で27kg痩せたのですよ。

新谷:すごいですね、それは。

池本:だから57kgまで痩せちゃって、1番細い時で。同時にそれだけ食事だけやっていても偏るからと思って、マラソン、ランニングを始めて3か月後にはフルマラソン完走しましたし、4時間ぐらいですね。

新谷:すごいですね。

池本:その後またチャレンジしたい性格なので、距離伸ばすか、もっと長い距離の大会を走るか、タイムを縮めるか何かしないと駄目だろうといって、100kmのウルトラマラソンというやつをもう十数回は走りましたし。

新谷:素晴らしいですね。

池本:フルマラソンも3時間半切りましたし。

新谷:すごいですね。

池本:何でも僕やりすぎるのですよ。やりすぎちゃったら、今度股関節とか膝とかを痛めまして、走れなくなってきちゃいまして。走れなくなると今度は太ってきたのですよ。おかしいぞ、肉とか食べていないのに何で太るんだと思ったら糖質だったのですね、原因は。今度もう1回勉強し直したら、別のやり方としては糖質をカットして動物性たんぱく質を摂って運動、筋トレをやると。この方法があったかと。真反対の世界にいったのが2年ぐらい前。だから上腕が僕32cmだったのが、今39cmありますので。ウエイトも10kgぐらい増えました。

新谷:おいしいお肉がお好きというお答えと、もう1つ筋トレも好きだというふうにお答えらっしゃっていて。

池本:そうなのですよ。肉と筋トレはセットです。肉食べて自分の肉をつける。

新谷:筋トレは毎日ですか?

池本:週2回ぐらいです。1回に30〜40分。場所を決めて、今日は腕の日とか足の日とか。うわーってやって終わりです。

新谷:池本さんのお話を聞いているととことんみたいな感じで。

池本:そうなのですよね。良くないですよね、この性格ね。

新谷:何かちょっとマゾっぽいところがあられるのかなみたいな感じ。

池本:よくわかりますね。

新谷:経営者はマゾの方多いですよね。

池本:そうですね。

新谷:トライアスロンやられる方とか、本当に筋トレ毎日のように鍛えてどうだという方とかいらっしゃいますが。

池本:本当にそうですね。ジム行ったり、マラソンの大会出たりすると、こいつ絶対経営者だなと思う人いっぱいいますよ。どこかで見たことある人だなとかね。

新谷:やっぱり経営者はマゾのほうが成功しやすいですかね?

池本:というか、自分を追い込んでストイックになって。さっきの寝食忘れてじゃないですけども、集中して自分の情熱を傾けられることがそのマゾっぽいというところと多分近いのではないかなと思います。

新谷:そうでいらっしゃいますか。なるほど。私もマゾにならないといけないなと反省しています。

池本:そうですよ。今日から走ってください。

新谷:ありがとうございます。最後のご質問なのですが、上場するとか、企業を大きくするとか、そういった部分で重要なことというか。もしくはビジネスモデル作りで大切なことというのは何かございますか?

池本:そうですね。大きな戦略として、他人の力を借りるということがあると思います。特に会社が小さいうちは自社でできることは限られているのですよね。社長さんが優秀だったとしても自分1人でできることも限られている。それから何人かの少ないスタッフの方でできることも限られている。となると、いかに他の会社でいいことやっている会社、優秀な社長さんがいらっしゃる会社と一緒に組んでビジネスを伸ばしていく、加速させていくというような戦略はとても大事ではないかなというふうに思います。

新谷:なるほど。先程のドクターシーラボの成功要因の時も真似るとか、そういう話をしていらっしゃいました。他人の方の力を借りるというのもまさにその部分でいらっしゃるということですね。

池本:そうですね。ネットプライスでも、よくそういうアライアンスを使って業績伸ばしましたので。

新谷:なるほど。ありがとうございます。では最後に今度セミナーがあるということで、イベントがあられるということでお聞きしましたので、ご紹介のほうをいただけませんでしょうか?

池本:ありがとうございます。今お話したアライアンスということを僕は結構使っていまして、企業同士ができるだけキャッシュアウトせずに、自社の得意なことをお互いに出し合って、それが自分の不得意なことと互換関係になれるととても良い形でお互いにビジネスを伸ばせるので、そういう取り組みをやっていきましょうというようなことをお勧めしておりまして。

それを実は4月4日にやることが決まっているのですね。ただ急に来てくださいよと言って、これを聞いて申し込めるものでもないなと思って、WizBiz様にも協力していただきまして。実は3月7日17時から、皆様ご存知だと思いますが、このWizBiz様のセミナールームをお借りして、そこで1時間半とか2時間ぐらいの、このアライアンスに関するセミナーを開かせていただいて。そこで実際どんなものかなというのをちょっと体験していただいて、学んでいただいて、その上で良ければ4月4日にというふうに考えておりますので。セミナーの告知としては3月7日WizBizさんのセミナールームでアライアンスに関するセミナーをさせていただきますよ、ということをお伝えしておきたいと思います。

新谷:ありがとうございます。私どもの宣伝も一緒にしていただいたみたいで、本当にありがとうございます。

池本:もちろんですよ。お世話になっていますから、もう。

新谷:3月7日WizBizのセミナールームで開催いたしますので、皆様、是非リスナーの皆様もご参加いただければと思います。よろしくお願いいたします。

池本:あとでこれまたメルマガとかでもお知らせいただけるのですか?

新谷:もちろんメルマガでも配信しますし、Facebookでも配信すると思いますので。

池本:そうですか。ありがとうございます。

新谷:リスナーの皆様、是非楽しみにお待ちいただければというふうに思っております。本日池本さん、大変貴重なお話、大変素晴らしいお話、そして大変勉強になるお話を本当にありがとうございました。

池本:とんでもございません。こちらこそ。

新谷:池本さんが本当に勉強熱心で、とことんやられるご性格だというのがよくわかりまして、多分皆様方も参考になられたのではないかなと思います。

池本:嫌われるタイプですよね。本当にね。

新谷:そうですか?そんなことはないと思いますが。本当にありがとうございます。本日はどうもありがとうございました。

池本:ありがとうございました。

★新谷の目

新谷:池本さんのお話をお聞きし、やはり上場企業を2社も作られた社長様は、とことん仕事に邁進するものなのだと確信をいたしました。特に成功をする経営者はマゾかもしれないなとさえ思えてきます。是非とも多くの社長様にマゾになっていただき、とことん仕事に邁進いただければなというふうに思っております。もちろん私も一緒にマゾになり、邁進したく存じます。何卒よろしくお願いいたします。
皆様今後も社長に聞く!in WizBizをよろしくお願いいたします。

プロフィール

株式会社パジャ・ポス 代表取締役  池本 克之 氏
1965年神戸市生まれ。資金調達、海外ホテルマネジメント、生命保険営業の後、マーケティング会社設立、通販会社の経営を経て、ドクターシーラボ、ネッ トプライスなどの社長を経験。両社の上場、成長に貢献する。現在は、プロフェッショナルマネジメントの経験をクライアントに提供するブレイクスルー戦略コ ンサルタント。一部上場企業、業界トップ企業からベンチャー企業まで100社以上にコンサルティングを行い、業績の向上率は96.4%を超える。著作、講 演、メディア出演多数。株式会社パジャ・ポス代表取締役、NPO法人Are You Happy? Japan 代表理事。