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日本の食品、キッチン用品のオンラインショップ
ombrato(おんぼらーと)

更新日:2016年07月27日

「日本の零細企業の海外進出をサポートしたい」と、日本の食品と台所用品を中心としたオンラインショップで起業。シニアでもEコマースのサイトが手軽に作れる時代になった。
 


 
 
 日本の食品やキッチン用品を販売するオンラインショップ「おんぼらーと」を立ち上げた城川昌子さん
2016年6月に、日本の食品やキッチン用品を販売するオンラインショップ「おんぼらーと」を立ち上げた城川昌子さん
 
 
 半年を費やすも、サイトは自分ひとりで完成させた
ombrato(おんぼらーと)のHP。半年を費やすも、サイトは自分ひとりで完成させた
 
 
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最高のスクラブスポンジ
 
 
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天然能登ヒバ箸
 
 
 

海外進出のノウハウを持たない零細企業を支援したい

──「ombrato(おんぼらーと)」の事業内容について、お聞かせください。
「ombrato」は日本の食品や台所用品などを販売するオンラインショップです。6月にサイトを立ち上げました。「おんぼらーと」は私の両親の出身地である石川県の方言で、「のんびりと」という意味です。

──「ombrato」を立ち上げた経緯についてお聞かせください。
何か仕事がしたいと思っていたとき、日本 で食品の通信販売をしている人の話を聞き、面白そうだと思いました。日本各地で、地方の名産品を海外に販売しようという動きが高まっていますね。ところ が、見本市に出しても、そこから先が続かずに、継続的な販売には至っていないような気がしました。日本の雑貨や工芸品を売るオンラインショップはいくつかあ りましたが、食品を扱っているところは少なかったので、日本の食品を扱えないかと思って調べ始めたのがきっかけです。

──取引先や扱う商品を選ぶ基準はどのようなことですか。
まず、アメリカで売れそうな商品であること。後継者がいないとか、市場が広がらずないが、日本国内の需要は頭打ちなどといった問題を抱え、地方の名もない少量 生産者は困っているんです。そこで、海外に販路を開拓したいが、自分たちではなかなかできないというような零細企業や個人商店を捜して、アプローチしまし た。

──反応はいかがでしたか。
そのときはまだサイトが完成していなかったので、信用してもらうのが大変でした。「会ったこともない人と取引をするのは不安です」と言われたことも……。反応が早いのは、何代か続いている小さなメーカーで、30代くらいの若い後継者がいるようなところ。ウェブサイトもSNSもやっているので、こういうことに慣れているんですね。結局、20社くらい当たってみて8社から回答がありました。

──現在サイトで扱っているのはどのような商品ですか。
新潟で作られている金平糖の中に餅米が入っているお菓子があるのですが、おしゃれなお菓子に押されて、最近は売れ行きが悪くなっていました。そこで、新しいフレーバーを加えたり、パッケージをデザインし直した「浮き星」というお菓子を作って売り始めたんです。この「浮き星」のほか、海苔や柚子胡椒、ヒバの間伐材から作られた箸などのキッチン用品も扱っています。

醤油、イナゴのふりかけ、最中の皮

──これから扱う商品を増やしていかれると思いますが、どのようなものをお考えですか。
各地方で作られているお醤油はすごくおいしくて扱いたいのですが、重いので船便にするにしてもいくつかクリアしなければならない点があります。価格設定も今後の課題。また、山形県で作られているイナゴのふりかけも検討しています。すべて地元でとれる食材を使って作られているんです。今、アメリカでも虫食が流行ってきているんですよ。

それから最中の皮。餅米だけでてできているしグルテンフリーだし油で揚げてないので、面白いと思います。アイスクリームを入れたり、カナッペに使ったり。一般の消費者だけじゃなく、ケータリングカンパニーなどにも売れるかなと。商品にストーリーがあるものがいいですね。

──ところで、ウェブサイトはご自分で作られたそうですね。
全く予算がないので、全部自分でやりました。完成までに半年くらいかかりましたね。でも、今はEコマースのサイトはよくできていて、自分が売りたいものをそこに入れていけばいいだけ。だれでもオンラインショップが始められるような環境になっています。写真の修正もオープンソフトでいろいろなものが手に入る。自分で勉強してやったので、お金がかかっていません。お金がかかったのは仕入れだけです。

──食品の成分表も作成されたそうですね。
911以降、アメリカに食品を輸入する際には、事前にFDA(アメリカ食品医薬品)に登録することが義務づけられるようになったため、英語の成分表を作成しなければなりません。これも全部私が代行しました。

肩肘張らずに始められるのがシニア起業のよさ

──ご苦労されたところは?
やはりたくさんの人に知ってもらうことです。私はSNSも使っていないので、夫のSNSで告知してもらったりしていますが、それだけではなかなかお客さんが来ません。日系の英語の雑誌に紹介してもらう予定で、ほかにもメディアに働きかけているところです。

ただ、楽観しているのは、方向性は少し違うものの、日本の食品やデザインがいい雑貨などを扱っているサイトがみんな伸びていること。定額を支払うと、毎月中身の違う日本のお菓子の詰め合わせなどが送られてくる、サブスクリプション・サービスも流行っています。競合が出てきた方がマーケットが広がるので、「おんぼらーと」にとってもいい環境が整ってきていると思います。

──50代で起業するメリットは何でしょうか。
はじめから「1000万円稼ぐ」、などと目標を立ててしまうと大変ですが、50代、60代なら、小さく初めて自分のペースでやって行けます。コミットは小さく、でもしっかり丁寧にサービスを作り上げていくことができますね。

プロフィール&会社概要

「おんぼらーと」オーナー 城川昌子(しろかわ・まさこ)
東京都出身。1986年、コロンビア大学大学院で学ぶために渡米。MBA取得後、ニューヨークの日系金融機関に勤務。出産を機に、96年からしばらく育児に専念。2006年にウェブサイトでスリープマスクを販売する事業を立ち上げる。16年6月にオンラインショップ「ombrato」を起業。

名称:ombrato
設立:2016年6月
連絡先:info@ombrato.com
URL:http://ombrato.com