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女性3人で企業の語学研修の会社を設立
キューリープ株式会社 President and CEO 浅場眞紀子(あさば・まきこ)

更新日:2014年12月17日

10年間の専業主婦期間を経て、段階的に仕事に復帰。高い専門性と企業で働いた経験を企業内研修ビジネスに生かすべく、女性3人で会社を設立。
 


 
 
 キューリープ株式会社 代表取締役 浅場眞紀子(あさば・まきこ)
英語教授法の修士号を持つ3人の女性がキューリープ株式会社を設立
 
 
 Q-Leapの企業内研修の様子
Q-Leapの企業内研修の様子
 
 
 

10年間のブランクを経て仕事に復帰

──Q-Leapの事業内容についてお聞かせください。
企業の語学研修の企画と実施、および語学学習教材と語学学習コンテンツの開発です。

──Q-Leapとはどのような意味ですか。
Quality Leap(質的飛躍)、Quantity Leap(量的飛躍)、Quintessence Leap(本質的飛躍)、Quantum Leap(大躍進)という、4つの飛躍を意味しています。

──起業に至った経緯についてお聞かせください。
外資系2社でトレーダーとして10年働いたのち、子供が生まれて仕事と育児の両立がむずかしくなり専業主婦になりました。また社会に出て働きたいと思っていたのですが、3人目の子供が幼稚園に入ったときに、昼間ほんの少し自分の時間をもてるようになりました。とりあえず、英語の勉強をやり直そうと思い、学校に通ったり、英検1級合格とか、あれこれ目標を設定してモチベーションを維持しながら勉強していたところ、中高生に英語を教える塾から、塾の講師の話をいただきました。

そこで数年教えるうち、教え方を知らないときちんとしたティーチングができないと思うようになり、アメリカのコロンビア大学の英語教授法(TESOL)の修士号を取得することにしました。これは、日本でも働きながら学ぶことのできるコースで、週末は朝から晩まで授業なので大変でした。ここで3年間英語教授法を勉強しながら塾で教えていたところ、次第に有名な企業研修の会社や大学で教える機会が増えていきました。その後、企業研修の会社でのフルタイム勤務を経て、個人で教えるようになりました。

あるとき、お客様から、大きな仕事を依頼したくても、相手も会社でなければ契約するのがむずかしいという話を聞き、個人で受けられる仕事には限界があることに気がつきました。もともと英語教授法を生かして仲間と何かやっていきたいという気持ちもあり、実にタイミングよく2人の仲間も見つかったので、それから1カ月ほどで準備し、2014年4月に3人で会社を設立しました。

高い専門性と企業で働いた経験が生きる


──ほかの英語の企業内研修との差別化について、どのようにお考えですか。
英語学校や企業内研修で教えている教師は、ずっとプロの教師として教えている方が大半で、私たちのようにプライベートセクターで働いた経験がある英語教師は少ないと思います。自分たちの学習者としての体験と、企業で苦労しながら経験してきたものを、英語を通して伝えていけたらと思っています。

私たちは3人とも女性で家庭があり、経済的には独立した状態で会社を立ち上げたので、利益を出すことを急がなくていいというのも強みだと思います。つまり、サービスのクオリティを追及できるのです。これから講師を増やしていかなければなりませんが、外部委託に頼らず、英語教授法を学んだ人を採用し、Q-Leap のコンテンツを理解してもらい、トレーニングしていくことができます。

また、よく企業研修担当の方から「話が早い」と言われます。私たち自身が講師であり、営業ウーマン、プロジェクト設計者、管理者も兼ねているため、その場の話し合いで、すぐに様々なことをアドバイス、決定できるので非常に喜んでいただいています。

もうひとつはファッションへのこだわり。ファッションはティーチングの世界では評価外とされている部分ですが、人前に立って何かを伝えるとき、そのイメージが学習者にとって好ましいかどうか、私たちが提供するイメージを通して、英語を身につける目的をどう持ってもらうか、という部分は大事だと思うのです。誤解を恐れずに言えば、外国語習得はファッション、という部分もあると考えています。日本の教育界ではそれを全面に出しにくいところもあるのですが。

──広告や営業はどのようにしていますか。
個人的に英語を教えていたビジネスマンの方から営業先をご紹介いただいたり、生徒の中にコンサルタントの方も多かったので、企業の人事の方が集まるセミナーなどに呼んでいただいて、そこで会社の説明をさせていただいたり。

また、人事派遣会社や人事関係のビジネスをされている会社とコラボして、企業の人事の方をお呼びして英語ベースのセミナーを開催したり。このときは、会社の人事担当者が英語でインタビューする側はどうしたらいいか、という視点でセミナーを行いました。このような中でご縁ができて、ティーチングを体験していただき、仕事をいただくことがほとんどです。今はまだ、講師は私たち3人だけなので、広告はほとんどしていません。

──現在、クライアントは何社ですか。
現在は3社ですが、私がまだ個人的に仕事を受けているところもあり、この仕事をQ-Leapとして受けることができるようになると、企業内研修のポテンシャルは5、6社になると思います。

──1年後の目標は?
今年4月に会社を作って1年たたないうちに、起業時にかかったコストをカバーできて利益を出して1年を終われることに満足しています。来年は今年の10倍の売上げを目指したいですね。講師のトレーニングもしっかりと行い、人数も5人から10人くらいまでに増やしたいです。

ある大手情報関連企業との契約が決まり、オンラインの英会話コンテンツを制作することになりました。企業とのコラボでコンテンツなどを提供していくというビジネスも、来年はさらに増やしていきたいです。

女性であることも年齢もメリットになる

──女性として、また、50代で起業することのメリット、デメリットをどうお考えですか。
個人的にはいいことしかありません。1年前は、こんなふうに会社を立ち上げて、仲間と好きな仕事をしている自分をまったく想像できませんでした。家庭に入っていて、能力があっても踏み出せないという方もたくさんいます。女性の強みは、自分と家族との関係の中で柔軟に仕事を増やしたり減らしたりできること。長い間専業主婦をしていても、やろうと思ったらできる、ということを同じ女性に伝えたいですね。

体力的なデメリットはあるかもしれませんが、50代でのスタートもまったくオーケーだと思いました。特に仕事をいただきに行くときは、私がある程度の年齢だということは悪くないですよ。年齢を重ねたメリットは女性にもあると思います。

会社概要

キューリープ株式会社 代表取締役 浅場眞紀子(あさば・まきこ)
米穀物メジャーCargill、石油メジャーBPの外資2社に計10年トレーダーとして勤務。その間シカゴとニューヨークに3年駐在。コロンビア大学ティーチャーズカレッジ英語教授法(TESOL)修士号取得。現在、企業のエクゼクティブ担当として数多くのプライベートレッスンを手がけている。その他大学や専門学校でTOEIC SW クラス、TOEIC公開講座などを担当。

会社名:キューリープ株式会社
設立:2014年4月24日
資本金:5,000,000円
住所:113-0023 東京都文京区向丘1-18-3
連絡先:info@q-leap.co.jp
URL: http://q-leap.co.jp