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二足のわらじでニューヨークにラーメン屋をオープン
麺処 久保屋 店主 久保弘(くぼ・ひろし)

更新日:2011年07月06日

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 寿司、日本酒、そば、焼き鳥、居酒屋、日本風カレー屋まで、本物の味が楽しめるようになった。そして、次はラーメン。ニューヨークに本格的な味を追求するラーメン店が増え始めているなか、サラリーマンオーナーのラーメン店「久保屋」がオープンした。
 


 
 
 久保弘氏
サラリーマンとラーメン店のオーナー、二足のわらじを履きこなす久保弘さん
 
 
 久保ちゃん塩ラーメン
久保屋でいちばん人気の「久保ちゃん塩ラーメン」。11ドル
 
 
 麺処 久保屋
「お客様に心から感謝していただける仕事です」と妻の芳子さん。二人三脚で1日3〜6匹の犬を預かる。
 
 
 元はフレンチカフェ
元はフレンチカフェだった内装をそのまま生かした店内
 

必要に迫られていつしか料理好きに

──料理に興味を持つようになったのはいつ頃からですか。
小さい頃、両親が共稼ぎで帰りが遅いので、小学校の頃から自分で作るようになりました。麺類が簡単に作れて好きなので、初めのうちはうどんに卵やかまぼこを入れたりして。中学、高校になってくると中華三昧みたいな本格的なラーメンが出てきて、トッピングに野菜炒めなど、いろいろ載せるようになったんです。

ニューヨークに来てから、子持ちのアメリカ人女性と結婚したので、日本食がまったく食べられなくて、また、自分で作るしかなくなった。それで、カレーなどを作って子どもたちに食べさせるようになったら、みんな「おいしい、おいしい」って。毎週土日になると、子どもたちはみんな私が作るのを待ってるんです。

──特にラーメン作りにこだわり始めたのは?
商売用のラーメンを作りはじめたのは10年くらい前から。そのころはラーメン店を出すことは考えていなかったんですが、今、隣にあるラーメン店のオーナーとは長い付き合いで、その人が店を出す前から試作品をときどき食べさせてもらっていて、それに触発されました。チャイナタウンに豚骨などを買いに行っては、アパートで月に2、3回ラーメンのスープ作りをするように。その当時、冷凍庫は豚の骨だらけでしたね。それから日本のラーメン学校に通って本格的に勉強しました。

──趣味で終わらせずに、店を出そうと思ったのはなぜですか。
そのラーメン店のオーナーの影響が大きいですね。また、周りの人たちが、「おまえはラーメン屋のオヤジみたいな仕事をしたほうがいい」と言うし、家でみんなにラーメン作って振る舞うと自分も楽しいし。ラーメンは高級な食べ物じゃなくて、みんなで気楽に食べてハッピーになれる食べ物だと思うんですよね。子どもが「パパおいしいね」と言って、にこにこしている様子を見ているのが好きなんです。そこが原点なような気がします。

──久保屋のラーメンの特徴は?
何風ラーメンかとよく聞かれるんですけど、私は「ニューヨークラーメンだ」って言ってるんですよ。独自に開発したので。とんこつ塩ラーメンというような味ですが、とんこつだけじゃなくて、スープにはいろいろ使っています。

ここ数年、ニューヨークに台頭してきたラーメン屋さんのラーメンはどこも濃厚なとんこつ系で、今ニューヨークではそれが流行ってるんです。だから、地元の人たちはこれがラーメンだと思っている節がある。私の推測ですけども。そうなると、ある程度時流に乗って支持してもらわなければならない部分もあるので。自分の好みの味よりは若干スープの濃度を上げています。

コンセプトは“ラーメン居酒屋”

──ほかにはどんなラーメンを出していますか。
味噌ラーメンや東京ラーメンも出しています。ニューヨークにはベジタリアンが多いので、ベジタリアンラーメンも。ただ、昆布と椎茸の出汁だけではおいしくないので、魚の出汁を使ったものも出す予定です。ラーメンは10種類くらいに増やしたいですね。

──ラーメン以外のメニューは?
ラーメンだけでは難しいので、餃子やおつまみを食べてビールを飲みながらラーメンが来るのを待って、締めにラーメンを食べるような、ラーメン居酒屋のコンセプトでやろうと思っています。居酒屋メニューを増やします。ランチタイムに日替わり定食でハンバーグなども出していますが、その反応なども見て、メニューに加えていこうと思います。

──店をオープンして1カ月たちましたが、反響などはいかがですか。
10月半ばに、テスト的にオープンしたときはスープの味が安定しないなど、いろいろ問題がありましたが、ようやく味も安定して、徐々にお客さんは増えています。

──宣伝はどのようにしていますか。
日経のフリーペーパーなどに広告を出しています。今後はオンラインの予約システムも利用していく考えです。

──客単価はいくらくらいをお考えですか。
15〜30ドル、40ドルくらいまで。気楽に来れるような。

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プロフィール&店舗概要

久保 弘(くぼ・ひろし)
中学時代からロックを始め、テレビやアーティストのバックなどでドラマーとして活躍。1982年に音楽修行でニューヨークへ。結婚を機に音楽活動を休止、大手日系企業に就職しサラリーマンとして働く傍ら、趣味でラーメンを作り始め、日本のラーメン学校に通って本格的にラーメン作りを学ぶ。2010年10月、ニューヨーク、マンハッタンに「麺処 久保屋」をオープン。

麺処 久保屋
所在地:536 East 5th St. New York, NY 10009?
TEL:1-212-777-7010
URL:http://www.kuboyanyc.com/