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座標軸のスタンダードを目指す“町の発明家”
有限会社NCプロジェクト 代表取締役社長 西岡 徹(にしおか・とおる)

更新日:2010年01月20日

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自分らしい仕事をしたいと考え、起業したシニアにエールを送るコーナーです。
交通標識のわかりにくさから、誰でもどこでも使える座標軸「Nコード」を確立した西岡徹氏。世界規模で使われる位置情報として普及することを目指し、59歳で起業を果たした。
 


 
 
 有限会社NCプロジェクト 代表取締役社長 西岡 徹
堺市役所勤務の傍ら、町の発明家として、携帯用便座シートからNコードまで、さまざまなものを発明してきた西岡徹氏。Nコードは、国内だけでなく、米国など海外でも特許申請中だ
 
 
 各ユニットの大きさは約50km四方なので、ユニット番号の数字の違いから各地点間の方向や概算距離を容易に知ることができる
各ユニットの大きさは約50km四方なので、ユニット番号の数字の違いから各地点間の方向や概算距離を容易に知ることができる
 
 
 
 
 

世界地図からローカル地図まで使える座標軸

――西岡様が普及に力を入れているNコードとはどんなものなのでしょうか。
位置情報の基本である緯度経度を一般の人にも分かり易く、かつ専門的用途にも使える形に変換したものが、Nコードです。
まず、東経170度を起点として地球を経線に沿って、60度ごとに6つのゾーンに等分し、1〜6番号を付けます。さらに、60度の各ゾーンを経線に沿って36分間隔で帯状に100等分します。

次に、赤道を起点にして経度36分の幅と同じになるように南北半球にそれぞれ150本の緯線に沿った線を引きます。すると 150本目の線は極圏との境界線付近になります。このようにして南北半球に合計300本の緯線に沿った線を引き、100本ごとにA、B、Cの3つの部分に分けると、両極圏除く世界が18のブロックに分割されます。そしてA〜Cに同じルールを適用し、北極圏をXブロック、南極圏をYブロックとします。
*詳しくはNコードの構造)を参照

――Nコードを使うメリットは何ですか?
経度・緯度は、誰もが知ってはいますが、度、分、秒と3つも単位があるうえ、60進法で桁数が多く、しかも、小数点表示ですから、距離感覚も分かりにくく、一般の人には使いにくいのが現状です。

また、紙地図では、 A、B、C……1、2、3……といったローカル座標が採用されていますが、これらは地図ごとに索引が必要で、しかも、その地図でしか使えないため汎用性がありません。これに対し、Nコードは、10進法で表示するため、わかりやすく誰にでも使えます。さらに、数字で位置を示すため山林や海といった住所がない場所でも使え、しかも、桁数を変えることで、世界地図からローカルな地図まで表示できます。加えて、表示された数字を比べることで位置関係やおおよその距離も把握できます。

 

交通標識の使い勝手の悪さから生まれたNコード

――Nコードを発明された経緯を教えてください。
もともと私は、“町の発明家”で、いろんなアイディアを具体化することを趣味にしていました。Nコードを発明したのは、交通標識が使いにくいと思ったのがキッカケでした。交通標識には、現在地が表示されていないため、目的地との位置関係がわかりにくく、標識があっても役に立たないことが少なくありません。そこで、現在地を示すためのわかりやすい座標軸を考えた結果、Nコードが生まれました。

――そのNコードを普及するために、堺市役所を59歳で退職され、NCプロジェクトを起業されたそうですね。
Nコードを道路地図業界に提案したところ、私の論文が機関誌に掲載されました。また、最終的にボツになってしまいましたが、三和総研(当時)では、研究員の自主研究テーマとしてNコードを採り上げる話も進んでいました。これだけ評価が高いのであれば、実用的な座標軸として本格的に普及させたいと思い、自分で会社を興すことにしたのです。

 

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プロフィール&会社概要

プロフィール
1944年生まれ。大学卒業後、民間企業勤務を経て、堺市役所に勤務。59歳で退職し、NCプロジェクトを設立。

会社概要
会社名:(有)NCプロジェクト
設立:2004年4月
資本金:300万円
所在地:〒591-8025
大阪府堺市北区長曾根町130-42さかい新事業創造センター325号
TEL:072-240-0955
URL:http://www.ncproject.jp/