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朝礼の大切さとその導入

更新日:2012年06月27日

当社では毎朝、朝礼を実施していますが、形式的でマンネリ化しており社員からの評判も良くありません。最近では、本当に朝礼を続けていて意味があるのだろうか、とまで考えるようになってきました。朝礼に対する考え方や実施していくうえでのポイント等がありましたら教えて下さい。
 


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

回答

朝礼には、以下のような意味があります。
(1)挨拶やコミュニケーションの習慣化の場としての機能
(2)情報共有の場としての機能
(3)社員の意思統一の場としての機能

朝礼の意味を正しく捉えるとともに、朝礼で共有された重要事項は必ずメモに取る、欠席者にも共有するなどして、朝礼の時間を無駄にしないよう心がけましょう。

解説

以下では、朝礼の意味と実施していくうえでのポイントについて解説します。

1.朝礼の意味

朝礼の意味として、以下の3つの機能を挙げることができます。

(1)挨拶やコミュニケーションの習慣化の場としての機能
挨拶がきちんとできている会社とできていない会社がありますが、朝礼の習慣がある会社は、社員の皆さんがきちんと挨拶できているところが多いです。朝礼は、皆が元気よく「おはようござます」と挨拶するところから始まります。たったこれだけのことですが、社員には挨拶の習慣として身に付くものなのだなと感心しています。逆に、朝礼の習慣が無い職場では、社員間の意志疎通が上手くいっていないところも多く、そのためのトラブルも多く発生しているようです。

(2)情報共有の場としての機能
「情報共有はメールでしているから大丈夫」という経営者の方もいらっしゃいますが、重要事項の伝達は文書と口頭の両方ですべきです。とくに肉声で直接語り伝えることはより相手の記憶に残るものです。全社員が一同に会する場を定期的に設けて、情報共有することはとても意義あることです。

(3)社員の意思統一の場としての機能
会社の方向性について共通認識を社員に持ってもらうことは、社内の士気を上げ、社員同士の協力や助け合いを促すうえでも非常に重要なことです。
また、経営理念や社是を唱和したり、会社のミッションステートメントを社員で担当を決めて輪読しコメントしあったりするところもあります。これは一見、業績に直結しない行為のようにも見えますが、社員の意思統一にはとても効果的です。社長や会社の理念を伝え続けることで、その志を次いで次の時代の経営を担おうとする人材が出てくることも期待できます。

2.朝礼の導入に際して

(1)朝礼のスタイルについて
朝礼は一般的に、全社員が参加する「全社朝礼」と、部門やチーム単位の「部門(チーム)朝礼」に分けられます。
全社朝礼は、毎月行なわれるケースが多く、内容としては、社長訓話、会社の経営方針に関わる共有事項、各部門からの報告、報奨や特別なイベント(○○大会、○○週間など)の報告など、全社員に関わる報告がなされます。所要時間は30分から1時間程度のところが多いようです。

部門(チーム)朝礼は、毎週あるいは毎日行なわれているケースが多く、内容としては、業績の逐次報告、具体的な指示、業務に関連する時事情報などの共有、部署内のお知らせや注意事項の共有などがなされます。人数の少ない部署では、各人が当日の予定を簡単に報告しあったりするところも多いようです。所要時間は10分から20分程度のところが多いようです。

朝礼の頻度や内容に関しては、各社の事情に合わせて適宜ルールを決められるとよいでしょう。

(2)重要ポイント
朝礼を実施する際に必要なこととしては、私は、参加者が必ずメモを取ること(参加者にメモを取らせること)だと考えます。朝礼では、様々な有益な事項が短い時間内に簡潔に報告されます。つまり、朝礼は情報の宝庫であるとも言えるわけです。このため朝礼では必ずメモを取り、取ったメモの内容は各自振り返り、日々の業務に是非とも活かしてほしいものです。

また、朝礼への欠席者が居る場合は、メモの内容を共有しあいましょう。フレックスタイム制などにより統一した集合時間を確保しにくい職場もあるでしょうが、そのような場合は、このメモを存分に活用しましょう。もし可能なら、欠席者が後でも確認できるよう、朝礼の内容を録音しておいてもよいでしょう。

この他、朝礼での発表者が、朝礼の時間を無駄にしないよう、充分な準備をしたうえで朝礼に臨むことは言うまでもありません。

是非とも意味のある朝礼を実施し、会社の活力につなげていっていただければと思います。

著者クレジット

中小企業診断士 石田雅子(いしだ・まさこ)
WizBiz株式会社に勤務。小売、サービス業を中心とし、売上拡大、組織風土改善などの経営課題解決に向けた支援、各種助成金・補助金などに関するアドバイスを行なっている。