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地ビールからクラフトビールへの復活劇

更新日:2014年02月12日

ここ数年、都市部では「クラフトビール」を看板に掲げる飲食店が増えてきた。十数年前にも全国各地の「ご当地ビール」が話題になったが、残念ながら長続きはしなかった。以下では、昨今の動きの特徴を見ると共に、今後の可能性を探る。
 


 
地ビールからクラフトビールへ

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 若者のアルコール離れへ一石を投じる

「アルコール離れ」が進んでいると言われている20代の若者たちだが、ノンアルコールを中心としたビールは依然、人気を保っている。また、近年、東京や大阪を中心に増えてきているクラフトビール専門店にも、20〜30代の男女が溢れている。ビール全体の国内消費量はここ数年低迷が続いているが、ノンアルコールやクラフトといったニッチな分野は活況を呈しており、低迷するビール業界において注目を集めている。とくに、クラフトビールに関しては、新しい波、正確には「第2の波」と称されるほどの注目を集めている。

日本におけるクラフトビールの歴史は1994年までさかのぼることができる。1994年、緊急経済対策の一環として、酒税法の改正で、ビールの最低製造数量基準が2000klから60klに緩和された。このことにより、小規模の醸造会社でもビールを造ることができるようになり、全国各地に地域密着型のビールメーカーが生まれた。これらは、マイクロ・ブリュワリーと呼ばれ、現在、全国に200カ所前後、存在している。日本の地ビールは英語圏ではクラフトビールと呼ばれ、近年は日本でもその言葉が多く使われている。

クラフトビールの特徴は、醸造法や素材によって、エール、ダークエール、ピルスナー、ヴァイツェン、ケルシュなど味の異なる数種類のスタイルがあることである。一方、クラフトビールには、大手醸造会社のビールと比較すると、賞味期限が短く、製造量も少なく、価格は高めという難点がある。第1次ブーム(第1の波)の際には、これらの点が成長のネックとなっていた。

さらに、同時期に価格の安い発泡酒が登場したことが、クラフトビールにとっての逆風ともなっていた。また、歴史も浅く、醸造技術的にも未熟で、十分な質と量を維持できないメーカーもあり、生活者に定着するには至らなかった。

地ビールからクラフトビールへ

クラフトビール「第1の波」から十数年経った現在、なぜまたクラフトビールに注目が集まっているのか。

その理由の1つに諸外国からの影響がある。ベルギービールを代表とするオリジナリティに富んだビールを楽しむ流れが日本にもやって来たのである。

2つ目の理由は、醸造技術の向上である。自社で研究を重ねるほか、ビールの名門ドイツから専門家を招いてノウハウを学ぶブリュワリーもあり、高品質なクラフトビールが続々と登場するようになった。

3つ目は話題性(物語性)だ。ビール職人が生み出すクリエイティブでオリジナリティ溢れるビールは、味はもちろん、醸造にまつわる話題性(物語性)を充分に含んでおり、このことが、20代30代の関心を集めることに成功したのである。そもそも、「クラフト」とはビール職人が手で生み出す「手工芸」に例えて呼ばれているものであり、作り手への敬意も込められている。

さらにもう1点付け加えるとしたら、やはり情報共有の範囲とスピードだろう。SNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)の普及により、メーカーや飲食店の積極的な情報発信と、生活者側の情報収集やシェアの活発化が、クラフトビールの波をさらに盛り上げているのだといえる。

クラフトビールのシェアはまだ1%に過ぎない

ビールの本場ドイツにおけるビールの日と同様に、日本でも4月23日がクラフトビール/地ビール/ビールの日に制定された。さらに盛り上げるべく、地ビール、クラフトビールの各協会も全国各地でイベントを開催するなどしている。クラフトビールの認知度が今後さらに高まれば、専門店ではない飲食店でもクラフトビールを扱うようになる。

日本国内では、ビールの消費量全体に占めるクラフトビールのシェアは、未だ1%にも満たないといわれている。日本のクラフトビール市場は、まだまだ成長していく余地があると期待できる。

 

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