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たった1時間、されど1時間の「昼活」のすすめ

更新日:2012年05月02日

近頃、ビジネスパーソンの間で昼の時間を有効活用する「昼活」の動きがある。数年前に話題になった朝時間の活動を指す「朝活」の動きとの違いや、ニーズを受けて登場している各種企業のサービスを紹介する。
 


 
 「ハッピー★お昼休み術」(サンクチュアリ出版)
「ハッピー★お昼休み術」(サンクチュアリ出版)
 
 
 ソーシャルランチ
会員が急増中なのが「ソーシャルランチ
 
 
 「昼会」
ソーシャルネットワーキングサービスを活用した昼活として、「昼会
 
 
 
 
 
 
 

「朝活」「アフター4」の次は…ランチタイム活用の「昼活」

ここ数年、特に2011年はじめくらいから、昼休みなどを有効活用する「昼活」に注目が集まっている。これは、ビジネスパーソンが昼休みに食事だけではなく食事以外のことをして過ごし、自分にプラスとなる行動をとる動きのことを呼称している。

2009〜2010年頃には、出勤前の朝の時間を有効活用する「朝活」が話題となり、さらに2011年の東北沖地震による電力不足を受けて始まった節電運動のひとつとして、企業がサマータイム制度を導入し、早く帰宅するビジネスパーソンが増えたことから「アフター4」需要も生まれた。いずれも、限りある時間を、健康管理や自分磨きなどで有効活用しようという共通点があった。今注目されている昼活も、その点においては類似する。

そんななか、当然これまでの朝活やアフター4が消滅したわけではないが、なぜ今、昼活が浮上したのかには理由がある。ひとつに、震災による極度の節電ムードが治まり、同時に季節的にも「サマータイム」が終了している社会背景がある。2つ目に、これまで朝に弱いので「朝活」に乗らなかった人がいるとすれば、誰もがもつ「昼の時間」を使うことに潜在需要が埋まっていると想像ができるからだ。

半数以上が「昼活」に興味あり

ビジネスパーソンの昼時間に対する意識について、興味深い調査がある。2011年5月に森永乳業が「ランチタイムに関する意識調査」を実施したところ、昼活についての質問に対して「非常に興味がある」は15%、「やや興味がある」は40%と、半数以上が関心をもっていることがわかる。

関心をもつ理由は、「自分がしたい事をする時間が足りないため、時間を有効に効率よく使いたいので」(30代女性)、「朝活は時間的に厳しいが、昼ならなにかしらできそうだから」(20代男性)、「食事が済めば時間が余っているから」(30代男性)「昼にストレス発散して午後の仕事が頑張れそうだから」(20代女性)という意見。昼時間の過ごしかたについては、「仕事のメリハリをつけるためにリフレッシュ・リラックス時間」(88.0%)が圧倒的に多く、次いで「同僚との親交を深める交流時間」(30.0%)、「上を目指すための自己研磨(スキル)」(19.6%)となった。

出所:森永乳業「ランチタイムに関する意識調査」
出所:森永乳業「ランチタイムに関する意識調査」
2011年5月30日〜6月1日、20〜30代の働く男女500名を対象にインターネット調査。


また、働く女性向けの指南書として、2011年3月には「ハッピー★お昼休み術」(サンクチュアリ出版)が出版されている。「昼休みは自分磨きのゴールデンタイム!」というキャッチフレーズのとおり、昼休みを使ってできる美容法、勉強法、マネー術、趣味の始め方などが紹介されている。

ソーシャルランチに1万2000人が賛同!

こういったニーズに注目し、企業も各種サービスを打ち出している。今回は、サービスを3つのカテゴリーに大分して、各々おもなものを紹介する。

(1)コミュニケーション系
・ソーシャルランチ ※サイトイメージ1
・昼会 ※サイトイメージ2
・赤坂パワーランチ

昨年から会員が急増中なのが「ソーシャルランチ」(http://www.social-lunch.jp/)。これは、スマートフォンのアプリを介して提供されているサービスで、普段一緒にランチを食べている人とペアを組み、サイト上で事前登録をした上でマッチングが行われ、同様に登録しているペアとランチをするという主旨。ランチタイムを異業種交流で人脈を築くほか、情報交換をする目的で使用されている。Facebookの「いいね!」が2011年9月30日には2600程度であったが、2012年2月13日10時時点で1万2000人を超えるほどの反響となっている。

同様にソーシャルネットワーキングサービス(以下、SNS)を活用した昼活として、「昼会」(http://www.hirukai.jp/)がある。こちらは、Twitterアカウントを持っていることで参加でき、ソーシャルランチと異なる点として、ひとりで参加が可能である。

こういった異業種交流のランチ会の元祖とも言うべきサービスが「赤坂パワーランチ」。2003年頃、千葉智之氏が発足したもので、SNSを使って参加者を募っている。当時、発足人の勤務地であった東京赤坂から始まり、その後は会員の呼びかけで複数の場所で開催されている。

(2)スキルアップ系
・ミニッツ(英会話)

「ミニッツ」(http://www.minutes-english.com/)は、電話を使って英会話講師と気軽にレッスンが受けられるサービス。平日5分からの利用が可能で、お昼の時間帯に利用する生徒が近年増加傾向にある。

(3)リラックス・エクササイズ系

・スタジオヨギーTOKYO(ヨガ)
・ランナー用サービス

「スタジオヨギーTOKYO」(http://www.studio-yoggy.com/)では、昼の30分間に椅子を使ったポーズを中心としたクラスを設けている。着替える必要がなく、近隣に勤務するサラリーマンや働く女性がリラックスを求めて集まる。

また、近年のランニングブームを受けて、昼休みにも走るビジネスパーソンも増えている。特に人気の皇居付近には、昼のランナーにとって便利な施設が充実している。

●TIPNESS MARUNOUCHI STYLE (東京、丸の内)
http://www.tip-marunouchistyle.jp/
●ランナーズステーション(ランステ) (東京、神保町・麹町)
http://runsta.jp/
●半蔵門ランナーズサテライト ジョグリス(東京、半蔵門)
http://www.joglis.jp/

制限時間内で行う的確なアプローチに商機

「昼活」の動きを商品やサービスの開発にいかそうと考えるとき、最も重要なのが、「限りある時間」という点。そこで、ポイントを整理してみる。

<制約条件>
・活用時間は概ね1時間
・食事を摂る時間の確保
・行動範囲は勤務地周辺

<企業にとってカギとなるトピックス>
・PCによるインターネット接続が可能(※)
・スマートフォンを介した接触が可能(ユーザーの増加)

このような点を踏まえて、場所・タイミング・魅力あるコンテンツの最適な選択と組み合わせが重要であり、もう1つ忘れてはならないのが、デジタルを介した情報発信と言えるだろう。なかでも、「(1)コミュニケティ系」で紹介した企業(組織、コミュニティ)が利用しているSNSの活用は外せないものになっていくだろう。


※記事中に紹介したサイトへのインターネット接続については、勤務している企業のセキュリティ上、必ずしも可能ではないこともある。