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気になるスマホのパケット料金/2011年版

更新日:2011年02月02日

 2011年1月28日、NTTドコモの山田隆持社長は、決算会見で、2010年12月末までに累計で126万台のスマートフォンを販売したことを明らかにしました。そして今年度末までに、さらに100万台の販売を目標とし、同時に来期は600万台前後の販売を見込んでいると発表しました。急速に普及するスマートフォン。すでに、スマホを使用している方も多いと思いますが、同日、新たなパケット定額サービスの発表も行なわれました。その内容を検証してみることにします。


2種類のパケット定額サービス

スマホやタブレット端末でデータ通信をする場合、通常パケット使い放題の契約をしますが、NTTドコモは、急速に普及しているスマホ、タブレット端末向けの新料金プランを3月15日から開始することを発表しました。

スマホ向けの新料金プランには、「パケ・ホーダイフラット」と「パケ・ホーダイダブル2」の二つの選択肢があります。前者はいくら使っても5460円/月、後者は4万パケットまで2100円、それを超えると5985円/月という二段階の料金となっています。

「それほど使わない」と思っている人には、後者の2100円はお得な感じがしますが、問題は4万パケットがどれほどのサイズなのかです。そして、そもそもパケットとは何なのかです。

パケット通信の仕組み

パケット(packet) とは、小包という意味で、データを送受信する際に、送信データを多数の小さなデータに分割して行なう通信方式です。この分割された小さなデータをパケットと言います。送信時にパケットに分割し、受信時にパケット中に含まれている情報を元に復元します。

どうしてこのような面倒な通信方式をとるのかですが、小さなパケットに分割すると回線が占有されることがなくなり、効率的に通信が行なえるメリットがあるからです。

たとえば、サーバーからホームページのデータダウンロードする場合を考えてみましょう。サーバーにはポートといわれるデータの出入り口がありますが、その数は有限です。ですから、データをパケットに分割することなく、一つの固まりで送信しようとすると、送信がすべて終わるまでポートが占有されてしまいます。多くのアクセスがありますと、サーバーが話中状態になってしまい、ポートが空くまで待たされます。

パケット通信では、サーバーの処理能力をよほど超えない限り、ポートが占有されることはありませんので、時間がかかることはありますが、同時に多くのアクセスに応答できることになるのです。

また、データが壊れた場合には、壊れた部分のパケットのみ再び受信するだけでデータの修復がすむというメリットもあります。

さて、NTTドコモ、au、ソフトバンクのパケット長は同じで、たった128バイトです。このページの下のほうにある銀色の月刊WizBizのバナーが、だいたい25キロバイト。1キロバイトは1024バイトですから、25600バイトとなります。これをパケットサイズで割ると、200。パケットにはデータを復元するための情報、行き先データなどが埋め込まれますから、25キロバイトより大きくなりますので、もしこのバナーを送信すると、200以上のパケットに分割されることになるわけです。

4万パケットで何ができるのか

さて、4万パケットはどれほどか計算してみます。

40000x128=5120000バイト=5000キロバイト=5メガバイト弱

となります。ページ下のバナー200個分です。かなり大きく感じますが、写真が多く掲載されたサイトなら、簡単に全体で百キロバイトは超えますので、概略ですが、PC向けサイトを40〜50回開いたら、使い切るのではないかと想像されます。

しかしサイトを見るのでなく、アプリケーションを利用してこそ、スマホの価値が発揮されるのですから、問題はアプリケーションのサイズがどれほどかです。

最近発表された、Android対応のSkype(無料)のサイズは、7.4メガバイトあります。このアプリ1本で4万パケットを使い切っても足り ません。また、いったんアプリケーションをインストールしますと、時々アップデートの通知が届きます。このアップデートデータも数メガバイト、時には10 メガバイトを超えるものがあります。

ですから、パケット代を2100円/月ですますには、アプリケーションの使用はあきらめなければならないでしょう。プリインストールのアプリがアップデートされることがありますが、通知が届いても無視するしかありません。

これではスマホを使用する意味がありません。2100円/月という料金設定は現実的ではないと言えます。今回の料金改定は実質値下げですので、現在 NTTドコモのスマホを利用し、「パケ・ホーダイダブル」の契約をしている人は、「パケ・ホーダイフラット」へ乗り換えるのがお得ではないか、ということ になります。

※NTTドコモの料金プランに関する規約等の詳細については、NTTドコモのサイトを参照してください。

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