経営者の味方「0円ビジネスマッチング WizBiz(ウィズビズ)」

WizBiz:HOME >  ビジネスマガジン >  ビジネスコラム >  朝礼ネタ110番  >  2010年末・・・モバイル新時代の幕開けか?  詳細


2010年末・・・モバイル新時代の幕開けか?

更新日:2010年12月28日

 2010年クリスマスイブの夕刻、JR新宿駅の南口近くで産経新聞社の号外が配られていた。内容は「携帯電話新時代を宣言!」。NTTドコモの新サービスの広告であった。
 


境界がなくなる電話網とインターネット

2010年12月24日、東京・名古屋・大阪の市街地限定で、NTTドコモの高速・大容量の通信サービスが始まった。通信速度の高速化は今までもいく度となく行なわれてきたが、今回の高速化は、電話網とインターネットの境界をなくしてしまうことになりそうだ。

現在モバイルでインターネット接続する方法には、Wi-Fi(*1)、UQ WiMAX、PHS、そしてケータイなどがある。

Wi-Fi、WiMAXは、モバイル通信の方法として、ほぼ十分な実用性が備わっているため、多く使用されている。ただし、Wi-Fiは、駅とか空港などの限られた区域でしか使用することができないという制限がある。WiMAXは広域に対応が可能な技術で、WiMAXの信号をモバイルルーターでWi-Fiに変換すれば、Wi-Fiに対応している多くのモバイル器機で使用できる。ただ、WiMAXの基地局は12000局(2010-12)で現在拡大中で、日ごとに通信環境が改善されている。ちなみにNTTドコモは70000以上の基地局をもっている。

一方、PHS、ケータイのサービス提供エリアは十分で、NTTドコモのFOMAでは人口カバー率100%を達成している。しかし、現状の3G(3rd Generation)では通信速度はハイスピード対応エリアで下り最大7.2Mbps(その他のエリアでは下り最大384kbps)で、WiMAXの下り最大40Mbps(*2)には遠く及ばない。ケータイやスマートフォンでネット接続を利用する人は多くいるが、光ファイバーでネット接続されたPCほどの快適さはなく、使用目的はある程度限定される。

また、イー・モバイルではケータイの通信方式を進化させ、12月3日から下り最大42MbpsのEMOBILE G4という商用サービスを開始している。NTTドコモ、ソフトバンクが3Gとして提供しているサービスの通信方式W-CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)を進化させたHSPA(High Speed Packet Access)をさらに進化させたDC-HSPA方式が採用されている。現在、人口カバー率は90%(2010-12)という。

高速モバイル通信のシェア争いが激化

今回のNTTドコモの発表では、受信時最大37.5Mbps。空港や駅などの一部屋内エリアでは、最大75Mbps(*3)を実現しているという。WiMAXやイー・モバイルのサービスと同等の通信速度である。

NTTドコモが提供を開始した次世代通信サービスLTEのブランド名はXi(クロッシィ)。FOMAは3Gで、Xiは「3.9G」となる。3.9とは中途半端な数字であるが、4Gへの橋渡しになる技術だからそうだ。LTEとは、新たな携帯電話の通信規格「Long Term Evolution」の略称で、日本での3.9Gは、LTEが主流となる。

またKDDIは2012年、ソフトバンクは2011年2月以降にLTEを商用化する予定だそうが、LTEは、3Gより高密度で基地局を設営する必要があるため莫大な整備費が必要となる。巨人ドコモに他社がどこまで追随できるのかという声も上がっている。

さて気になるのはお値段。基本使用料1000円。5ギガバイト(5120メガバイト)までが6510円。5ギガバイトを超えると2ギガバイトごとに2625円加算という青天井の価格設定。当面、PC向けのデータ通信サービスのみ行なわれるそうだが、2011年冬には3.9G対応のスマートフォンが発売される予定という。

今後2年ほどで、クロッシィのサービス提供エリアは全国の主要都市へ展開されていくそうだが、新サービスとFOMAの3Gはシームレスな環境が提供されるため、人口カバー率100%であることが有利に働くことになるだろう。

どこでもつながるNTTドコモのクロッシィ、UQ WiMAX、イー・モバイルの三つ巴で、高速モバイル通信のシェア争いが激化してゆくことになりそうだ。

(*1)実際は5Mbps(Mega bit per second)程度といわれる。
(*2)実際は10Mbps程度ではないかと予想されている。
(*3)Wi-Fiは「Wi-Fi Alliance」の登録商標

関連サイト

NTTドコモ「Xi(クロッシィ)」公式サイト:http://www.nttdocomo.co.jp/xi/
UQ WiMAX公式サイト:http://www.uqwimax.jp/
イー・モバイル公式サイト:http://emobile.jp/

■関連記事
今スマートフォンに何が起きているのか(2010年12月01日)
歌舞伎の世界での責任の取り方(2010年11月02日)
 2010年は電子書籍元年なのか?!(2010年10月05日)
表の道徳、裏の道徳(2010年09月07日)
中国元切り上げの影響(2010年08月10日)