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ヒットの証
発売から1年で販売数が7万個超
脚付きシリコン洗い桶/アーネスト

更新日:2010年08月03日

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 洗い桶は中に食器を入れるという性格上、サイズが大きく場所をとる。
 折り畳みにすることで、この課題を解決し、当初の予測の2倍以上を販売したのがアーネスト(新潟県三条市)だ。
 


 
 
脚付きシリコン洗い桶
■商品概要
脚付きシリコン洗い桶
5980円
カラー:オレンジ、グリーン
 
 
今後も使いやすさと楽しさを両立した商品をつくりたい」とアーネスト・酒井氏は語る
「今後も使いやすさと楽しさを両立した商品をつくりたい」とアーネスト・酒井氏は語る
 
 
折り畳むと市販商品に比べて収納しやすく、好評を得ている
折り畳むと市販商品に比べて収納しやすく、好評を得ている
 
 
折り畳むと市販商品に比べて収納しやすく、好評を得ている
素材の特長を生かして開発。その結果、幅広い層の消費者から支持を集めた
 

企画開発会議は狭き門

オリジナルの台所用品を企画・販売しているアーネスト。同社では月に1回、開発担当者11人と社長による企画会議が開かれる。

担当者がそれぞれ企画を出すのだが、参加者全員の賛同を得ないと商品化はできない。会議を通る案は10本に1本ほど。しかも、企画会議を通った後、幹部会議で協議され、そこで承認されなければ商品化できない。市場に出すためには、狭き門をくぐり抜けないとならないのだ。

同社商品開発課の酒井幸男氏が、後に「脚付きシリコン洗い桶」と呼ばれる商品の企画を出したのは、2008年のことだった。

もともと同社はステンレス製の洗い桶を販売しており、継続的に売れていた。消費者から支持を得ていた理由は、洗い桶の底に付けた突起にある。

シンクに洗い桶を置くと、洗い桶が水を堰き止めてしまう。しかし、突起をつくることで底面とシンクの間にすき間ができ、水の流れを確保できる。

「2〜3年前からシリコン素材が流行し始めていた。これを使って洗い桶をつくってみようと考え付いた」と酒井氏はきっかけを語る。ステンレス製の洗い桶には、「場所をとる」という短所があった。

シリコンは柔軟性に富み、折り畳むことができる。既存商品の長所はそのままに、シリコンの特長を生かした商品をつくりたい。酒井氏はそう考えたのだ。

「シリコン素材は割高なため、大型の商品はそれまでほとんどなかった。他社がまだつくっていない今こそチャンスだと思った」(酒井氏)

酒井氏は、新商品として会議で提案した。「折り畳めるため、収納しやすい」と特長を力説。その結果、見事に参加者全員から賛同を得ることができた。その後、幹部会議でも承認され、開発に着手することになった。

高価な素材が行く手を阻む

開発を始めたものの、酒井氏は素材の価格に頭を悩ますことになった。

酒井氏が目指したのは、容量7リットルの洗い桶。シリコンのみでつくると、中に食器を入れる際に重みで変形してしまう。

そのため、シリコンだけではなく、ほかの素材と組み合わせてつくらなければ強度のある商品にならない。

シリコンの割合をどうするか。本来ならば、試作品をつくり強度を試験する。だが、コストの面から試作品を多くつくることはできない。
そこで酒井氏は設計ツールとして3D-CADを使って、分析・解析を行った。

同社が3D-CADの導入を始めたのは、2年ほど前のこと。社外の講習会に参加するなどして、社員はスキルを身に付けていた。

酒井氏が脚付きシリコン洗い桶の開発を進めていたのは、ちょうどその頃だった。3D-CADを導入していたことで、実際に試作品をつくらずとも強度を調べられ、開発をスムーズに進めることができた。

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Company Profile

アーネスト
新潟県三条市福島新田丁858
資本金 6000万円
従業員 73人
0256-41-1010
http://www.ar-nest.co.jp/