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ヒットの証
15年目で400万足のロングセラー
「あゆみ」シリーズ/徳武産業

更新日:2010年03月24日

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 高齢者の転倒事故を防止する目的でつくられた靴「あゆみ」シリーズ。つまずき防止など施されたさまざまな工夫が支持され、販売数が伸びている。
 


 
 
あゆみ 1575円(税込み)
■商品概要
あゆみ 1575円(税込み)〜「パーツオーダーシステム」を選べば、靴底の高さの調整やベルトの開閉方向の変更なども可能
 
 
徳武産業・十河社長は語る
「発売してから3年ほどは反響がなく、こんなにロングセラーになるとは思わなかった」と徳武産業・十河社長は語る
 
 
 カラーバリエーションも豊富に揃えた
「歩きたくなるような軽さと色」(十河氏)を意識し、カラーバリエーションも豊富に揃えた
 

転倒事故の原因は靴にあり
高齢者を守るために製作開始

反り返り、床から少し浮いたつま先。わずかな段差でもつまずいてしまいがちな高齢者を守るためのアイデアだ。

徳武産業(香川県さぬき市)が開発した靴「あゆみ」シリーズには、こうした工夫が随所に取り入れられている。

同社はもともとスリッパやルームシューズの製造を手掛けていた。高齢者に特化した商品開発のきっかけは、十河孝男社長の友人で老人ホームの経営者の一言だった。「高齢者が転倒してしまう原因は履物にある」

転倒事故を減らすためにはどうしたらよいのか、いろいろと調べた上での一言だった。ちょっとした段差につまずく。自分が履いているスリッパのかかとを、もう一方の足で踏んでしまう。履物を改良すれば転倒事故が減るはずという友人の言葉に、十河氏は開発を決めた。

「老人ホームなどの施設が増えていることから、ニーズはあるだろうと思った」と十河氏は当時の心境を語る。

 

数百人にアンケート
見えてきた課題を克服

同社は外履き用の靴の製造経験がなかったため、まずリサーチを始めた。十河氏は妻であり開発担当の十河ヒロ子専務とともに老人ホームや病院、リハビリ施設を訪れ、数百人の高齢者にアンケートを実施。転倒の原因や履物に対する不満点などを集めた。

その結果を基に試作品をつくり、モニターに実際に履いてもらい問題点を見つける。改善しては、またモニターに履いてもらう。その繰り返しの末、開発開始から2年後の1995年に完成した。

売り出すにあたり、当時としては業界初の画期的な試みとして商品は左右別サイズで買うことができるようにした。アンケートの結果から判明したのだが、年を重ねるにつれて、足が変形し両足のサイズが異なってしまうことがある。歩行に支障があり片足だけすり減りやすい人もいる。そこで、片足だけでも買えるようにしたのだ。

「知り合いのベテランの靴職人からは、左右バラバラに売ったら手間もロスも増えて会社がつぶれるといわれた」(十河氏)が、高齢者の潜在的なニーズに応えることを優先した。

販売を開始してみたものの、当初はほとんど反響がなかった。そこで、老人ホームを中心に十河氏自ら電話をかけて売り込んだところ、50〜60社から一気に反響があった。「反響のあまりの大きさにびっくりした」(十河氏)。その結果、販売から7年後に100万足を突破。2009年10月に400万足に到達した。

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Company Profile

徳武産業
香川県さぬき市大川町富田西3007
資本金 1000万円
従業員 44人
0879-43-2167(あゆみ事業部)
http://www.tokutake.co.jp/