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ヒットの証
4日間で約1万個を販売したこともあり
きわみプリン/玉華堂

更新日:2010年02月03日

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 クリームとプリンの中間にあるようなとろける食感。コクはあるがさっぱりとした後味。老舗の和菓子店が開発に挑み、インターネット通販で人気に火がついたヒット商品が「きわみプリン」だ。
 


 
 
きわみプリン
別添で付いてくるカラメルをかけて味わうのもよし。かけずにプリンのコクそのものを直接味わうのもよし。砂糖、牛乳、卵黄、生クリーム等を原料とし、素材の味にこだわった本格派プリンだ

■商品概要
きわみプリン
通販では6個入りで1980円(税込み・送料740円〜。玉華堂の店頭では1個280円で販売)

 
 
玉華堂社長の鈴木良宜氏
玉華堂社長の鈴木良宜氏。「現在に至るまで多くの先輩、仲間にご指導、ご鞭撻を頂きました。恵まれていたと思います」
 
 
 玉華堂店内
玉華堂店内は、老舗ならではの雰囲気が漂う
 

老舗を引き継いだ社長が感じた変化の必要性

スプーンですくえる硬さだが、口に入れた直後に溶けてなくなるギリギリの食感。卵黄の風味の豊かさが舌の上に広がる。「きわみプリン」は、その名の通りプリンの王道を極めたスイーツだ。

6個入りで1980円という価格は、普通のプリンに比べれば少々高め。しかしその価格も、すべて職人たちがオーブンで蒸し焼きにする生産体制と、その味を考えれば納得がいく。

この商品を2002年に開発したのが和菓子専門店・玉華堂。1890年に餅の製造販売店として創業、昭和に入った頃に製菓を事業の柱に据えたという老舗だ。

現在の社長・鈴木良宜氏が事業を引き継いだのは1999年。25歳の時だった。病に倒れた先代から、急に老舗の事業を継承することは難しかったという。
「老舗の守らないといけない部分、変えていかないといけない部分があった」(鈴木氏)

これまで同様、地域密着型の店舗は継続していきたい。しかし贈答用として買われることの多い和菓子の主力商品だけでは、将来的に経営が行き詰まっていくのではないかという不安もあった。

来店者が自宅で食べるための洋菓子をレパートリーに増やしてみよう。そんな思いつきが、02年にきわみプリンの原型を生んだ。

 

本物にこだわった直球勝負のプリン

「ギリギリの口どけ感」の構想は、初めから狙っていたものだと鈴木氏は振り返る。

試作段階では、和菓子店らしく「抹茶味」「黒糖味」のプリンもつくってみた。しかし世の趨勢を考えれば、「王道のプリンをつくるべきだ」と鈴木氏は結論に至った。卵黄や生クリームの風味が十分に生かされ、なおかつ絶妙な食感を持つ直球勝負のプリン。開発は厳選した食材の配合と、蒸し焼きにする際の焼き加減を確認する作業の繰り返しになった。

試行錯誤の果てに開発スタッフは、目指していた食感を生み出す「食材の黄金比」(鈴木氏)を見つけ出す。また試作を繰り返すうちに、熟練された製造スタッフも育ち、絶妙な焼き加減が可能となった。そして05年、完成の域にたどり着いたきわみプリンを手に、ネット通販の世界に乗り出していくことになる。

洋菓子の製造に加えて、ネット事業を開始。ベテラン社員の中には反対する声もあったようだ。

「ありがちな話だが、『俺が全部やるから』と言ってやっとスタートした」(鈴木氏)

自社サイトは知人に低価格でつくってもらい、自らサイトを更新する日々が続く。

3日に1度しか注文が来ない状況が変わったのは05年6月。ネットショッピングモール「楽天市場」に出店したことがきっかけだった。

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Company Profile

玉華堂
静岡県磐田市今之浦4-18-10
資本金 3000万円
従業員 90人
0538-36-0102
http://www.gyokkado.co.jp/