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10万個売れたコーヒーメーカー付きタンブラー
GAMAGA/ファインスカイ

更新日:2011年09月21日

 タンブラーを使ってオフィスでコーヒーやお茶を飲む。
 そんな習慣が広まる中、このタンブラーにコーヒーメーカーの機能を加えて売り上げを伸ばす商品がある。それが「GAMAGA(ガマガ)」だ。
 


 
 
GAMAGA
■GAMAGA 3400円(税込み)
好みに応じて色を選べるように多彩なカラーを用意した
 
 
高岩光代副社長
ファインスカイの高岩光代副社長。「 思うがままに楽しんでほしいことから“我が儘ま我が)”」と商品名の由来を語る
 
 
GAMAGAの各パーツ。ドリッパー、フィルター、タンブラー(サーバー)など
GAMAGAの各パーツ。ドリッパー、フィルター、タンブラー(サーバー)など、洗いやすいように分解できる
 
 
 

ドリップできるタンブラー

コーヒー好きは、缶コーヒーやインスタントコーヒーでは物足りない。いつでもドリップしたてのコーヒーを飲みたいと思っている。だがコーヒーメーカーやドリップセットを持ち歩くわけにはいかないだろう。結局、テイクアウトのコーヒーを買うことになる。

雑貨のデザインを企画するファインスカイ(栃木県下野市)の高岩光代副社長は、「このスタイルに不満があった」と語る。従来のコーヒーメーカーでは時間もかかり、適量を作りにくい。そのためタンブラーで持ち歩くには手間がかかる。

朝の多忙な中でも手早くコーヒーをドリップできて、気軽に適量を持ち運べるようにしたい。またどこでも自在にドリップ可能で、好きな時に好きな場所で自分好みのコーヒーをつくりたい。今あるタンブラーに、それを可能にする部品を加えられないか――。そんな考えを元に、同社は新しいタンブラーのデザインを企画するに至った。

こうした思いが形になったのがコーヒーメーカーボトル「GAMAGA」。コーヒーメーカーでいうドリッパー、フィルター、サーバーが一体化した製品だ。ドリップができるタンブラーだと思うとわかりやすい。

コーヒーを入れる時短の工夫

その開発にはさまざまな工夫が必要だった。通常のコーヒーメーカーと違い、持ち運びが前提のため頑丈さが欠かせない。そして飲み物の保温・保冷をするためには、内部を魔法瓶のようにしたい。

そこで付き合いのあった金属加工工場に依頼して、全体をステンレスでしっかり加工した。内部は2重構造で仕上げ、高い保温性を実現した。またフィルターは、洗って何度でも使えるようにメッシュのフィルターを採用した。現在主流である紙フィルターでは使い捨てになってしまう。

「いつでも使えるように持ち歩くのを考えると、使い捨ては避けたかった」と高岩氏は明かす。

さらにフィルターを三角錐の形にし、ドリッパーの底から上向きに突き出る形にした。この工夫により、コーヒー豆の蒸らし時間を調整しながら、素早くコーヒーを落とすことが可能になった。「持ち運ぶ分だけを入れられるため、コーヒー豆もムダにならない」(高岩氏)という利点も生まれた。

TVショッピングで注文殺到

こうして完成した「GAMAGA」だが、同社は販売ルートを持っているわけではなかった。そこで積極的に展示会や見本市に出品して、まず商品を知ってもらうことから始めた。

当初はユニークな形状と、これまでにないタンブラーの使い方により「商品を見せても理解してもらえなかった」と高岩氏は苦笑する。中には照明器具と勘違いする人もいた。その特異性から海外メーカーの製品と思われもした。

だが出品を重ねるうちに、その機能に興味を持つ人が増え、徐々にバイヤーにも認められるようになっていった。

そんな中、TVショッピングで取り上げられたことがきっかけになり、一気に注文数が増えたという。ネット通販でも話題になり、販売を開始した2008年に2万個を売り上げた。さらに、09年には6万個と当初の3倍に急増した。「生産が追い付かないほどだった」と高岩氏はその勢いを語る。

同社では今、マグカップ型や折りたたみ式のものなど、GAMAGAのバリエーションをさまざまに増やしている。製品に多様性を持たせることで「いつでもどこでも、自由なスタイルでコーヒーを楽しめるようにしていきたい」と高岩氏は意気込みを見せている。

Company Profile

ファインスカイ
栃木県下野市下古山2328-2
資本金:800万円
従業員:5人
0285-51-1126
http://www.sinosky-intl.com/