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発売から7年で約12万個を販売
萬来鍋/ミナミ産業

更新日:2011年04月27日

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 二重構造の鍋に原料を入れて10分(小型版の時間)蒸すだけで簡単においしい豆腐がつくれる。家庭用から豆腐にこだわる飲食店まで、顧客はさまざま。
 三重県発のヒット商品「萬来鍋」が完成するまでには、豆腐製造機を進化させてきたメーカーの歴史がある。
 


 
 
萬来鍋
■商品概要
萬来鍋
小型2940円、大型5040円、豆腐製造セット小型(鍋+原料)6800円、豆腐製造セット大型10800円(以上、すべて税込み)
 
 
ミナミ産業・南川勤社長
ミナミ産業・南川勤社長。大豆をまるごと使って豆腐をつくる「豆腐まるごと事業」が「日本環境経営大賞」(三重県主催)を受賞した
 
 
1998年発売の小型豆腐製造機「豆クック」
1998年発売の小型豆腐製造機「豆クック」
 
 
 

簡単に手づくり豆腐が 味わえる「万古焼」の鍋

たとえばある旅館で、朝食時に客の目の前で豆腐をつくるサービスをしたいとする。現地ならではの材料も加えた独自の豆腐を──
大きな製造装置を客の前に置くわけにはいかない。時間がかかれば印象が悪い。そんな時こそ、ミナミ産業(三重県四日市市)の大ヒット商品「萬来鍋」の出番だ。

三重県の名陶器「万古焼」でつくられた二重構造の鍋。水に豆乳やにがりを加えて、固形燃料で小型なら10分、大型でも約20分間蒸すだけで簡単に豆腐がつくれる。

サービス業のみならず、一般の家庭でも豆腐づくりを楽しめる。
さらに蒸し物全般から、温野菜づくり、冷凍食品の調理までさまざまな料理に応用可能だ。

「『萬来鍋』が完成するまで、多くの試行錯誤を重ねてきた」とミナミ産業の南川勤社長は振り返る。

二重構造鍋の研究開発はもちろん、ステンレス製では風情がないので万古焼の職人たちに協力を仰いだ苦労の日々──だけではない。
「萬来鍋」が世に出るまで、いや出た後も、ミナミ産業が歩んだ道は、豆腐製造機業界の苦境を背景としていた。

ヒット商品が社内に 混乱を巻き起こした

創業は1951年。故・南川末一氏と現会長・南川豊氏が豆腐の濾過布販売を始めた頃、全国には5万軒の「手づくりの豆腐屋」があったという。

時代を経て日本の地域経済が豊かになるにつれ、豆腐製造も機械化が進むようになる。

68年、現在地において豊氏がミナミ産業として株式会社化した後、74年に簡易油揚げ自動包装機「ミナパック」がヒット商品になった。

全国的なヒットに人手が足りなくなり、社内では予想不可能な混乱が生じた。社員から不満が噴出し、どんどん辞めていく。さらに息子の勤氏が大学在学中の80年代半ばに“事件”が起こる。機器の開発で提携していた企業による社員の引き抜き。その企業は安価な改良版機械を発売して、ミナミ産業の業績悪化に拍車をかけた。ジャパンアズナンバー1と世界で言われた、景気の良い時代の話だ。

会社の結束を取り戻すためにミナミ産業に入社した勤氏は、20代の半ばにして社長に就任。「仕入れ価格を見直し、問題点を改善していくと1年で赤字が黒字になったのだが──」(勤氏)

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Company Profile

ミナミ産業
三重県四日市市東新町3-18
資本金 1000万円
売上高 約3.48億円(2009年10月期)
従業員 16人(2009年12月現在)
059-331-2158
http://www.minamisangyo.com/