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発売から7年で約12万個を販売
萬来鍋/ミナミ産業

更新日:2011年04月27日

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 二重構造の鍋に原料を入れて10分(小型版の時間)蒸すだけで簡単においしい豆腐がつくれる。家庭用から豆腐にこだわる飲食店まで、顧客はさまざま。
 三重県発のヒット商品「萬来鍋」が完成するまでには、豆腐製造機を進化させてきたメーカーの歴史がある。
 

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オカラの出ない豆腐製造装置
1999年に開発されたオカラの出ない豆腐製造装置「DMP100」健康と環境を両立させた新しい製法
 
 
北米の食品機器展示会にて
2004年には北米の食品機器展示会にて(アナハイム、シカゴ)出展を行った。萬来鍋、豆乳は米国や欧州アジアなど約18カ国で販売実績を上げている
 
 
 
 
 

小型豆腐製造機を求めた のは意外な業界だった

 会社の結束力が戻った時には、バブル崩壊という落とし穴が待っていた。そんな90 年代、同社にピンチとチャンスが訪れたのは「価格破壊による豆腐製造業者の淘汰」であった。顧客の減少が同社に深刻なダメージを与えた。「地域の豆腐屋さんが無くなっていき、画一的な味の豆腐が市場を席巻した。できたての豆腐のおいしさを消費者に伝えたかった」(南川氏)

 98年に小型豆腐製造機「豆クック」を販売開始。簡易な設備で、できたてのおいしい豆腐が作れる製造機だ。当初はスーパーマーケットや地域の豆腐製造業者に購入してもらうことを目指したが、まず意外なところから声がかかった。

 それはホテル・旅館業界。自店舗製の豆腐を客に出すサービスのために、小型製造機の需要があったのだ。成功した温泉街として有名な黒川温泉でも導入された。

 この成功が「萬来鍋」開発の発想へと結びついたことは言うまでもない。旅館の客の目の前で豆腐を作れる「時間と鍋のサイズ」も、当初から計算されていたのだ。

 03年に発売後、メディアに紹介されるにつれ販売個数は大幅に伸びていく。

 現在ミナミ産業が重点を置いているのは海外展開(アメリカなど)だ。日本食ブームに乗っただけではない。冒頭に述べたような“その他の調理に応用が効く点”も注目を集めている。09年の「萬来鍋」の売り上げは、とうとう国内を海外が追い越した。

 南川氏は「国内外問わず、自由に『萬来鍋』を使ってほしい」と語る。ミナミ産業は“豆腐ビジネスの総合コンサルタント”を名乗るが、型にはまった豆腐の常識を顧客に押し付けるつもりはない。

「海外で“なんちゃって日本食”を見かけると日本人はバカにしがちだが、現地のニーズを把握した柔軟な発想は必要」(南川氏)

 オカラの出ない豆腐製造機や原料を開発、大幅な作業時間短縮や熟練者不要な製造法を確立し、新規開業のハードルを下げた。

 本製法の新規開業実績は全国に50店舗を超え、町店の復活、農業や地域の活性化に一役買っている。海外からの問い合わせも増え09年より輸出を開始。型にはまらない発想で豆腐の進化を促している。

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Company Profile

ミナミ産業
三重県四日市市東新町3-18
資本金 1000万円
売上高 約3.48億円(2009年10月期)
従業員 16人(2009年12月現在)
059-331-2158
http://www.minamisangyo.com/