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高額にもかかわらず60台のセールス
D-Friend/ショウエイ

更新日:2011年09月28日

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 人口減少が進む一方で、ペットを飼う人は増え続ける現代日本。そんな中、濾過装置メーカーのショウエイ(神奈川県川崎市)は、愛犬家の心をくすぐるドッグバス「ディーフレンド」を開発、人気を博している。


 
 
D-Friend 大・ドライ機能つき
■D-Friend 大・ドライ機能つき
価格 102万9000円
 
 
心地よさに「ディーフレンド」のファン
心地よさに「ディーフレンド」のファンとなり、設置するペットサロンに入るや、そこに向かって走る犬もいるという
 
 
販売促進企画室の辻亜里氏
ショウエイ・販売促進企画室の辻亜里氏。自身も大型犬を飼う愛犬家だ
 
 
 

ビジネスプラン作成から

ボディカラーに鮮やかなオレンジを配したドッグバス。犬がつかり、体の汚れを落とす。ここまでなら外見だけでわかる。だが「ディーフレンド」は実に多機能だ。浴槽から噴出するマイクロバブル(ごく微細な泡)が汚れを浮き上がらせる。加えてジェットバスの水流がマッサージ効果を生み出す。

2008年の発売後、そんな機能性に加え、愛らしいデザイン、そして浴槽と装置が一体化したコンパクトさで人気を呼んでいる。

製品タイプは大小二種類。税込み価格で大・102万9000円(ドライ機能なしは90万5625円)、小・45万1500円(ドライ機能なし)と高額商品にもかかわらず、販売台数は両タイプ合計で60台を超えている。

企画者はショウエイ・販売促進企画室の辻亜里氏。「予想を超える売り上げになった」と語る。愛犬家のニーズをつかんだわけだが、本業は温浴施設やスパなどに使われる濾過装置の製造だ。そんな会社がなぜペット分野の製品開発に至ったのか。

「私自身が犬好きだから思いついた」と、ドッグトレーナーの資格を持つ辻氏は言う。05年のことだった。「ペットの高齢化や皮膚病が増えていることを念頭に、企画した」

ただ製品は思いつきだけではもちろん完成しない。社の事業として行うためにと、社費で通うビジネススクールで事業プランを作成した。ここで優秀賞を獲得したことで、実行に移せる運びとなった。

愛犬家の心をくすぐるために

開発は07年から本格的にスタートした。マイクロバブルやジェットバスの機能については、スパの装置などを手がける本業で培った技術で実現できる。すでに他メーカーがマイクロバブル機能をつけたドッグバスをつくっているが、浴槽と装置は別。「一体型という点での独自性を打ち出したかった」と辻氏は言う。

辻氏が掲げた開発のコンセプトは「見た人が自分の飼い犬をいれたくなるドッグバス」だ。

「近年はガラス張りで外から様子が見えるペットサロンが増えている。一体型にして、ドッグバスを見た人に、ここに入れてあげたい≠ニ思ってほしかった」(辻氏)

また濾過装置などとは異なり、一般の人たちの目に触れることから、外見には細心の注意を払った。その一端はカラーリングに表れている。「オレンジは、このドッグバスに入って健康的になってもらえるよう、明るく元気なイメージで、と考えて決定した」と辻氏は語る。

もちろんデザインへの配慮も怠らなかった。洗う人ができるだけ浴槽に近づけるよう、つま先が入る空間を下部に設けた。前のめりになれば浴槽の中の犬を扱いやすいとの考えから、形に湾曲を持たせた。

こういった過程で、辻氏が自らダンボールを使って模型を制作、担当社員と打ち合わせを重ねた。

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Company Profile

ショウエイ
神奈川県川崎市中原区宮内1-19-23
資本金:7000万円
従業員:99人
044-766-3080
http://www.shoei-roka.co.jp/