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ヒットの証
詰め替えそのまま
TSUMEKAE SONOMAMA/三輝

更新日:2009年11月25日

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詰め替え用のシャンプーやリンスをボトルに詰め替えなくても使うことができる。それを可能にしたのが、三輝(東京都大田区)の「詰め替えそのまま」だ。
 


 
 
どの詰め替え用パックにも対応できるよう工夫した
どの詰め替え用パックにも対応できるよう工夫した
 
 
浴室にボトルを置かずに済むため、省スペースになる
「詰め替えそのまま」を使うと、浴室にボトルを置かずに済むため、省スペースになる
 
 
 阿部社長は「市場に出す前からヒットすると思っていた」と自信をのぞかせる
阿部社長は「市場に出す前からヒットすると思っていた」と自信をのぞかせる
 
 
「夜寝るときも枕元に試作品を置いて、改良すべき点を考えた」と阿部社長は話す
「夜寝るときも枕元に試作品を置いて、改良すべき点を考えた」と阿部社長は話す
 

順調なときこそチャレンジすべき

机の上に並べられたいくつものポンプとホルダー。似ているが、少しずつ形が違う。それらを見ながら、三輝の阿部雅行社長は「100個以上試作品を作った」と言って笑った。

東京都大田区に工場を構える三輝。同社の本業は「流体継手」の製造・販売だ。これはガスが逆流するのを防ぐ製品で、企業向けに事業展開を行っている。

同社が初めてつくった家庭用雑貨が「詰め替えそのまま」だ。詰め替え用のパックをそのまま使うことを可能にしたアイデア商品だ。

この商品のアイデアが思い浮かんだのは、空になったボトルにシャンプーやリンスを詰め替える作業の最中。「詰め替え用のパックを吊るしておける道具があれば、詰め替え作業が楽になるのに」と考えたことが発端だった。早速阿部氏は開発に乗り出した。

本業が順調だったにもかかわらず、商品開発に着手した理由について、阿部氏はこう語る。
「本業は順調だった。だからこの機会に新しい商品の開発をすべきだと思った」

売り上げが落ちてから新規事業を始めても、焦りで良い結果は生まれない。そのため、本業が順調なときこそ、新たな分野にチャレンジすべきと判断したのだ。

 

昼夜問わず試作品を持ち歩く

アイデアを練るうちに、「いっそのこと、詰め替えパックをそのまま使えばいい」という考えに至った。

商品のイメージは浮かんだものの、製品化にこぎつけるまではいばらの道だった。

ホルダーは、シャンプーが入った詰め替えパックの重さに耐えられ、なおかつ、吊るしている間にはずれてしまわないようにする必要がある。そのため、試作品をつくっては社内や自宅で吊るし、耐久性などをテストした。つくった試作品は常にポケットに入れて持ち歩き、空いている時間に何度も見ては改良すべきところを探した。

試作品をつくるためには、シリコンで型をつくる必要がある。ひとつの型にかかるお金は20万円近い。本業とは関係のない分野で、社長が資金をつぎ込み開発を進める。そんな姿を見た社員は「社長が何か変なものをつくっている」といぶかしげな目を向けていたという。

ようやく完成したのは、アイデアを思い付いてから2年半が経過した、2008年7月のことだった。同社は出来上がった製品をひっさげ、東京ビッグサイトで開催された「デザイン雑貨EXPO」(リード エグジビション ジャパン主催)に参加。すると、同社のブースには多くの人が詰めかけ、用意していた名刺とチラシは瞬く間になくなったのだ。「600人もの人と名刺交換した」(阿部氏)。

ヒットするのではないか、という予感めいたものはあったとはいえ、予想以上の反響だった。

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会社概要

三輝
東京都大田区北糀谷1-20-8
資本金 1000万円
従業員 30人
03-3742-2345
http://www.sanki-web.net/