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「らしさ」を超えて

更新日:2011年01月05日

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※月刊WizBizバックナンバー(2010年12月号)よりお届けいたします。
 


 

さかもと未明氏 顔写真

 
バックナンバー
 
われらが父祖に学ぶ
2010年11月16日
順境の時にできること
2010年11月16日
毀誉褒貶と苦難のとき
2010年10月19日
決断するために
2010年09月22日
師と出会う
2010年08月24日
相互の敬意が時代を支える
2010年08月03日
 
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「新しい世界に入っていくコツ"というものがあったら知りたいのですが」──。

最近、講演などでこのようなお題をいただくことが多い。もとは女性向けの官能漫画家だったのに──今も漫画は続けているが──時事漫画家、評論家、タレント、小説家、最近では歌手と、多方面で仕事をしているから器用に見えるのかもしれない。
だがそんな風に注目してもらえた活動の裏には、まったく注目されずに埋もれた作品や活動も山ほどある。

「多くのことをやりすぎる」という批判はもちろんいただく。ただ私は自分がある一つのイメージで固定化されたと感じた瞬間に苦しくなり、「まだ表現しきれていない別の自分」を表現したくてたまらなくなってしまうのだ。

漫画家、評論家、タレント、小説家のすべてが私には連続した、理由ある自己表現なのだ。いつかそれをつなぎ合わせた時に「アーティストさかもと未明」の全容を見てもらえたらいい。そう思っているが、誤解も多く、結構孤独な作業ではある。

テレビに出始めた時は「漫画家なんだからテレビにまで出なくていい」と言われた。評論家の仕事が増えすぎて、もっと多面的に広く保守の本質を伝えたいと軽めの露出を増やした時には、「評論家なんだからそれではだめだ」とお叱りを受け、失った仕事も随分ある。

いろいろな世界を見させていただいてわかったことは、その世界で求められる「らしさ」のルールがあり、それを踏み越えてしまうと、その世界の商品としては受け入れられなくなってしまうということである。

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著者プロフィール

さかもと未明
1965年神奈川県生まれ。玉川大学文学部卒。商社OLを経て89年に漫画家デビュー。レディースコミック誌を中心に活躍、2000年には作家としての活動も開始。作品は硬軟問わず幅広い。著書に『マンガ ローマ帝国の歴史1〜3』(講談社)、『神様は、いじわる』(文藝春秋)など