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われらが父祖に学ぶ

更新日:2010年12月15日

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※月刊WizBizバックナンバー(2010年11月号)よりお届けいたします。

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さかもと未明氏 顔写真

 
バックナンバー
 
順境の時にできること
2010年11月16日
毀誉褒貶と苦難のとき
2010年10月19日
決断するために
2010年09月22日
師と出会う
2010年08月24日
相互の敬意が時代を支える
2010年08月03日
冬季五輪後に思う「日本の心」
2010年07月06日
親子の問題と価値観の相違
2010年06月08日
基地移設問題から考える中小企業のあるべき姿
2010年05月11日
今こそ夢を持つべきとき
2010年04月13日
JAL経営危機に考える「身の丈」の重要性
2010年03月17日
独立のコストを考えてみる
2010年02月17日
 
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 私は今回の一件から、「われわれ中小企業を担う者は、決してこのような対応をしてはならない」と、激しい怒りとともに思った。

 誇りを持ち続け、独立性を保つためには、衝突を恐れないことが肝要だ。不当なことには相手に抗議し、粛々と対応すること。その時、取引停止や資本の引き上げに遭っても、耐えうる資金力をもつこと。これは企業や個人などが、突然いわれのない訴訟などに巻き込まれた時も大切なことだ。

 もし資金が尽き、貸してくれる人がいないとしても、不当な脅迫に屈することだけはしてはならない。

 リーダーたる者、自分が矢面に立ち、出した指示をしっかりと周囲に理解させ、自分が子供や社員を守ることを態度で見せなくてはならない。怯えている者たちは、それだけでもどれだけ救われることだろう。身内の命を何よりも優先して守る。それこそが、リーダーや国の至上の責務である。

 今回の件についていえば、中国はどうしようもない無法国家だと思う。だが自らの責務だけは、果たしている。あらゆる脅迫や裏取引を通じ、自国の人間は救い出した。

 これができる中国が、わが国より上を行っていることは認めざるを得ない。巧妙で複雑な小細工や責任逃れを政治だと勘違いしているわが国の「エリート」のやり口よりよほどましだ。そんなわが国の「エリート」のやり口を、われわれは決して真似てはならない。

 これからの世界を生き延びるには、無法地帯でかつての男たち、父親やリーダーたちが、どう振る舞ってきたかを学ばねばならない。少なくとも、わが国はもはや法治国家ですらないのだから。

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プロフィール

さかもと未明
1965年神奈川県生まれ。玉川大学文学部卒。商社OLを経て89年に漫画家デビュー。レディースコミック誌を中心に活躍、2000年には作家としての活動も開始。作品は硬軟問わず幅広い。著書に『マンガ ローマ帝国の歴史1〜3』(講談社)、『神様は、いじわる』(文藝春秋)など