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決断するために

更新日:2010年09月22日

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※月刊WizBizバックナンバー(2010年8月号)よりお届けいたします。
 


 

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「どう決断するか、いつ決断するか」

決断することの大切さは、国際情勢や政局を報じる日々のニュースからも痛切に感じる。

しかし、人の決断に対して意見するのはたやすく、いざ自分にその任が回ってきた時、「正しく」決断できるかどうかは、誰も自信がないのではあるまいか。

私もつい最近、仕事上でトラブルに見舞われ、「もしや、あの仕事を引き受けるべきではなかったのか?」と、自分の決断を省みる機会があった。

正しく決断できるかどうかはさておき、私たちは目覚めてから眠るまで、それこそ「朝食を食べるか否か」という瑣末なことから、「会社の舵取りをどうするのか」と云った大きなことまで、決断しなくてはならない。

そんな中で、少しでもよい決断をしたいと思うのが人情だが、失敗しても納得できるようにと私が心がけているのは、「美学と覚悟を持って決断する」ということだろうか。

何か仕事をしても、損害が出たり、トラブルに遭ったりすることはままある。だが「この人と一緒に泥を被るならいいな」と思える人との仕事なら、後悔はしないで済むだろう。

損害どころか、不名誉な誤解や非難を受けることさえあるのが人生である。そんな時こそ「神に恥じることなく決断し、行動した」といえる「美学と覚悟」を持っていなくてはいけない。逆にそれがなければ、とても大きな決断などはできないだろう。

先日のトラブルでも、最初は「決断を誤ったのだろうか?」と自問したが、受けた誤解で非難にさらされることがあっても、信念を持って対峙するしかなく、自分の身を守るために義を捨てるような言い訳はすまいと覚悟するしかなかった。

義を捨てて難を逃れても、自分の人生に悔いが残るだけだ。

ただ、自分の側に義があると思っても、それが通らないことは珍しくないだろうし、自分の義が人を傷つけることもあろう。

それでも決断を後悔せずに自らを貫き、その結果を受け止めるには、やはり「美学と覚悟」を持ってことに臨むほかないと思うのだ。

決断とは、本質的に「正しいか否か」では語れないのかもしれない。「うまくいった決断、うまくはいかなかった決断」があるだけであって、所詮はその落とし前を自分がどうつけるかしかない。

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著者プロフィール

さかもと未明
1965年神奈川県生まれ。玉川大学文学部卒。商社OLを経て89年に漫画家デビュー。レディースコミック誌を中心に活躍、2000年には作家としての活動も開始。作品は硬軟問わず幅広い。著書に『マンガ ローマ帝国の歴史1〜3』(講談社)、『神様は、いじわる』(文藝春秋)など