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今こそ夢を持つべきとき

更新日:2010年04月13日

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※月刊ベンチャー・リンクバックナンバー(2010年2月号)よりお届けいたします。


 

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かの「事業仕分け」をみていて、「この国は大丈夫だろうか?」と不安に思ったのは私だけではあるまい。無駄をなくすことは確かに必要だろう。今までの野放図な国家運営にあきれた国民からすれば、歓迎すべき作業かもしれない。

だがスーパーコンピューターの研究さえ「無駄」と切り捨て、「別に世界一でなくてもいい」などと国会議員が言うのはいかがなものか。

世界中の国々が、国際社会の競争から振り落とされないよう経済発展や、国の存在価値を生み出す努力をしている。そんな中、「別にトップでなくとも」といった態度でいれば、瞬く間に日本のような小国は凋落していくだろう。

私にとって「事業仕分け」は、以前の政権党が進めてきたものを「どれも無駄だった」と否定して見せしめにすることが目的の見世物にしか見えなかった。一方で近い将来むしろ支出は増え、郵政民営化の見直しなどにより、公務員の削減は進みそうもない。「事業仕分け」がただの目くらましだというのは言いすぎだろうか?

才気が走りすぎている女性議員を広告塔に、国民感情が仮想敵としている官僚を、テレビの前で罵倒させる。一時的に溜飲を下げる人もそれはいるだろうし、公務員には色々な悪弊を改めてもらわねばならない。 しかし、これから民主党は官僚を使いこなし、この国を立て直していかねばならないのである。

その責務を負う人たちが、あのように官僚を面罵してそれがうまくいくのだろうか? 政権奪取で浮かれた幼稚な政治家たちが、権力を振りかざしているだけではないか? 文化事業でさえ、ほかの無駄と一緒くたにして「倹約」の名のもとに減らそうとするやり方は、長期的な国家観をもたない、貧しいものだ。

しかし嘆いてばかりでは駄目だ。私たち中小企業や個人事業主は国の舵取りから自由な立場で、自分の采配でことが起こせることのメリットを考えたい。

私自身は今、「逆張り」に出ようかと思っている。今はさまざまなものの値段が下落し、世の中から活気が失われている。だからこそ自分から何かを始めてみる──。

それが低予算であっても構わない。その試みの中で可能な限り良質なものを作り、若者をはじめとする誰かに仕事を与え、時代の気分に逆行する仕掛けをしてみたいのだ。
人間はパンのみで、経済のみで生きるものではない。お金がないくらいで心まで貧しくしてしまう必要はまったくない。

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プロフィール

さかもと未明
1965年神奈川県生まれ。玉川大学文学部卒。商社OLを経て89年に漫画家デビュー。レディースコミック誌を中心に活躍、2000年には作家としての活動も開始。作品は硬軟問わず幅広い。著書に『マンガ ローマ帝国の歴史1〜3』(講談社)、『未明日記ハイパー』(芳文社)など