経営者の味方「社長・経営者のための経営課題解決メディア WizBiz」

WizBiz:HOME >  ビジネスマガジン >  海外情報  >  中国“テスト漬け”の英才教育で小学卒業時にエリート選抜  詳細

世界の義務教育
中国“テスト漬け”の英才教育で小学卒業時にエリート選抜

更新日:2008年03月27日

  • 最初へ
  • 前へ
  • 1
  • 2
  • 次へ
  • 最後へ

中国の子供たちをとりまく、エリート教育の現状とは?
海外在住の記者が取材、紹介します。
 


 
英語とIT教育規律を重んじる私立校

経済発展と国際化が急速に進む中国の大都市では、90年代半ば以降から私立校が増え、運営母体が国内外の政府系機関の学校やインターナショナルスクール、既存の学校に国際部を併設するケースなど、新たなスタイルの学校が続々と開校している。

北京市翔宇中学の寄宿舎(8人部屋)
北京市翔宇中学の寄宿舎(8人部屋)
 
こうした学校には、例外なく4つの特徴がある。すなわち、(1)外国語、主に英語教育の充実、(2)IT設備と教育の充実、(3)規律や規則正しい生活習慣の指導と寄宿舎の設置、(4)国内外の有名な学校への高い進学率――である。

私立校は教育費の負担が大きいことから、生徒の家庭は一定以上の経済水準にあるといえる。ただし、富裕層なら迷わず私立校を選択するわけでもない。中国では、偏差値の高い最高学府は伝統的な国立の重点大学であり、そこへ進学するためには歴史ある国立(公立)の名門校、つまり重点中学へ通うことが王道とされているからである。

私立校ではどのような教育が行なわれているのか。1995年に民営企業の投資によって開校した北京市翔宇中学を取材した。ここは、中等部と高等部の6年間の一貫教育制で、寄宿舎も併設され、基本的な生活に関する規律が厳格なことに加え、勉強をしっかりとさせることで定評がある。そのため、中等部での3年間で成績を上げ、よりレベルの高い高級中学(高校)へ転校する生徒が過半数を占める。

中等部では、英語の授業が週に7時限(1時限は40分)あり、一般的な国立中学より多い。視聴覚教室の設備も整っていて、英語を母国語とする外国人と同程度の発音をする中国人教師が早口で授業を行なっていた。

寄宿舎は男女が別々の階に分かれて、1部屋8人で共同生活を送る。寮母が部屋の清潔度を定期的にチェックし、ドアに貼られた星の数が多ければ、その部屋全体の整理整頓が行き届いていることを示す。各ベッドの柱にも、個人の整理整頓の状態がよければ星が貼られる。

ゲームなどの遊び道具や菓子を寄宿舎に持ち込むことは禁止されており、週末以外は校門から外へ出ることも許されない。テレビもなく、寄宿生の楽しみといえばおしゃべりである。

時間割には週に1度、テストが組み込まれていて、生徒は就寝以外のほとんどの時間を教室で過ごし、懸命に勉強に打ち込む。

国の政策のため、ひとりっ子が大半の中国で、このように厳しい教育環境にある子供たちは、教科の学習に加え、集団生活を通して規律と自立性を学びながら成長している。

※記事は作成日時点のデータですので、あらかじめご了承ください。

 

  • 最初へ
  • 前へ
  • 1
  • 2
  • 次へ
  • 最後へ