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今後10年は経済成長率8%が続く
今、インドが熱い
駐日インド大使 マニラール・トリパティ氏に聞く/B STYLE22月号より(2006年10月15日発行)

更新日:2006年10月15日

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ブリックス(BRICs)と呼ばれる新興市場国(ブラジル、ロシア、インド、中国)の中でも今、インドが熱い。
2003年度の実質GDP(国内総生産)成長率は8.2%で中国に次ぐ。 人口11億で「巨象」とも呼ばれるインドは、道路などのインフラ整備と外国企業を受け入れる規制緩和が急速に進み、日本企業にとって目が離せない国になってきた。


――インドでは1991年に、ナラシマ・ラオ首相が関税引き下げ、国営企業の解体、外資出資率の引き上げなどの新経済政策を打ち出して以降、経済が急激に伸びています。

はい。1991年の規制緩和から大きく伸びてきました。90年代は年平均6%ずつ成長し、21世紀に入ってからも堅調に伸びています。これからの10年間は7%から8%の成長が期待できると思います。

なかでも知識集約型産業が伸びていくのではないでしょうか。具体的には、自動車、自動車部品、化学製品、薬品、情報技術分野などです。

2003年10月に米証券会社のゴールドマン・サックスが発表したブリックス調査によると、2030年までにインドはアメリカ、中国に次いで第3泣の経済大国になると予想しています。また、2050年までには、インドのGDPが27兆ドル(約3180兆円)の規模まで達すると予想されています。

左/日本の経済成長率の推移 右/インドの実質GDP成長率の推移


――経済発展の原動力は、豊富な労働力にある。

駐日インド大使<br />マニラール・トリパティ(Manilal TRIPATHI)<br />1946年インドオリッサ州生まれ、59歳。67年オリッサ州ラヴェンショーカレッジを優等で卒業、政治学学士。69年デリー大学にて政治学修士に。70年インド外務省に入省し、在ネパール(カトマンズ)、在ロシア(当時USSR)、在アフガニスタン(カブール)大使館勤務を経て、在ルーマニア大使、在パキスタン(カラチ)総領事、在ドイツ(ボン)次席公使、在カナダ(オタワ)次席公使、在モーリシャス大使を歴任。在バングラデシュ大使を経て在日本インド大使着任。
駐日インド大使
マニラール・トリパティ(Manilal TRIPATHI)
1946年インドオリッサ州生まれ、59歳。67年オリッサ州ラヴェンショーカレッジを優等で卒業、政治学学士。69年デリー大学にて政治学修士に。70年インド外務省に入省し、在ネパール(カトマンズ)、在ロシア(当時USSR)、在アフガニスタン(カブール)大使館勤務を経て、在ルーマニア大使、在パキスタン(カラチ)総領事、在ドイツ(ボン)次席公使、在カナダ(オタワ)次席公使、在モーリシャス大使を歴任。在バングラデシュ大使を経て在日本インド大使着任。

そうですね。現在の国内人口は、約10億人ですが、今後も増えていくと予測されます。中国は人口増加率が鈍化しているので、今後インドが世界で人口が最も多い国になるともいわれています。現在、10億人のうち、5億5000万人が25歳未満。2015年には15歳から50歳までの働き盛りの人口が8億2000万人以上になります。こんなに豊富な労働力は、他の国にはありません。

現在、大学、研究所、高等教育機関から毎年200万人を超す優秀な人材が巣立っています。30万人の修士、20万人のエンジニア、9000人の博士が生まれ、さまざまな分野で活躍しています。






 世界GDPランキング(2003年)

 

 

 

 

 

 

 

 

――通常の国の産業発展は、第一次産業から始まり、工業が盛んになり、最後にサービス業が発展するといった流れですが、インドはいきなりサービス業が発展しています。特にソフトウェア開発などのIT(情報技術)関係が輸出に大きな貢献をしていますね。

英語を話し、ITに秀でた技術者が国際舞台で活躍しています。ソフトウェアの開発能力を示すCMM(能力成熟度レベル)で最高値のレベル5を獲得している機関が80近くあり、2位のアメリカに大きく差をつけ

ています。また、海外で活躍している技術者も多く、アメリカのコンピュータ専門家ビザを獲得しているのは圧倒的にインド人です。また、まだまだ少ないのですが、日本企業のソフトウェア制作も行なっています。

ITに強みをもつに至った理由のひとつには、ITは製造業と比べて、道路などのインフラが必要ないことが挙げられます。優秀な頭脳と最小限の施設があれば、手軽に輸出できる分野なのです。

左/日本におけるインターネットの普及率の推移 右/インドにおけるインターネットの普及率の推移

 

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備考

駐日インド大使
マニラール・トリパティ(Manilal TRIPATHI)
1946年インドオリッサ州生まれ、59歳。67年オリッサ州ラヴェンショーカレッジを優等で卒業、政治学学士。69年デリー大学にて政治学修士に。70年インド外務省に入省し、在ネパール(カトマンズ)、在ロシア(当時USSR)、在アフガニスタン(カブール)大使館勤務を経て、在ルーマニア大使、在パキスタン(カラチ)総領事、在ドイツ(ボン)次席公使、在カナダ(オタワ)次席公使、在モーリシャス大使を歴任。在バングラデシュ大使を経て在日本インド大使着任。