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「グリーン・ビジネス・コンフェレンス」レポート<前編>
取材・文/手代木麻生

更新日:2007年12月06日

グリーンをキーワードに
よりよい社会をめざす起業家たちが集合
07年11月に、サンフランシスコで「グリーン・ビジネス・コンフェレンス」が開催された。主催したのはコープ・アメリカ(Coop America)という非営利団体。健康、エコロジー、環境問題、省エネなどのテーマを、「グリーン」というわかりやすいキーワードに置き換えて世に送り出した団体でもある。


地球規模で継続可能な社会をめざすグリーンビジネス

2、3年前にLOHAS(Lifestyles Of Health And Sustainability)という言葉がはやり、ビジネスでもLOHASをコンセプトとした商品やサービスが注目されたが、最近、アメリカで、これよりもよく聞かれるようになった言葉が「グリーン」。健康、自然、環境、社会的正義(フェアトレードや従業員の権利などに対する公正さなど)の観点に立ち、将来にわたって継続可能な環境、社会をめざすという理念を象徴的に表わしている。

LOHASが個人のライフスタイルに焦点を合わせて、そこにビジネスチャンスを見出していこうというのに対して、グリーンは地球規模で継続可能な社会をめざすビジネスは結果的に消費者に支持されると考える点で、スケールが大きく、普遍性をもつキーワードと言えそうだ。

コンフェレンスへの参加意欲が高い、グリーンビジネス起業家たち
コンフェレンスへの参加意欲が高い、グリーンビジネス起業家たち

コープ・アメリカは、1982年、消費者と投資家、ビジネスが協調してエコロジカルで継続可能な社会を創造することを目指してスタート。消費者と投資家がビジネスをエコロジカルに変えていく力があるという考えに立って、活動を進めてきた。プレジデントのアリサ・グラウィッツ氏は、「市場は消費者のニーズに左右される。消費者が意識的な消費行動をとってビジネスをサポートしていけば、よりよい社会を作ることができる」と語る。

同団体の中心となる活動のひとつがグリーンビジネスの承認。消費者、従業員、コミュニティ、環境という4つの観点から、グリーンビジネスの承認申請を行ったビジネスが、同団体が設定したグリーンビジネスの基準を満たしているかどうかを判断し、承認を与える。コープ・アメリカはわずか15のグリーンビジネスの参加でスタートしたが、いまではこの承認を受けたビジネス数は4000にのぼる。

同胞意識が参加者の意欲を高める

「グリーン・ビジネス・コンフェレンス」は年2回、サンフランシスコとシカゴで開催され、今年で6年目。今回が12回目となる。コンフェレンスの目的は、グリーンをめざす起業家たちに情報やネットワーキングの機会、グリーンビジネスの実現のための具体的なノウハウを提供すること。

職場を“グリーン”に改善して二酸化炭素排出量を減らすために、「グリーン・コンシェルジェ」が相談にのる
職場を“グリーン”に改善して二酸化炭素排出量を減らすために、「グリーン・コンシェルジェ」が相談にのる

このコンフェレンスは、一方的な情報提供ではなくワークショップ形式で進められた。規模も予算も大きなビジネスコンフェレンスになると、専門家のスピーチやセミナーなどが中心で、華やかではあるが、参加者の参加意識は希薄で受け身的になりがち。

だが、このコンフェレンスでは、参加者の意欲が高く、積極的に意見交換をしたり名刺交換をするようすがあちこちで見られた。グリーンビジネスでよりよい社会をめざそうという同胞意識が、参加者の意欲を高めているようだった。

3日間のグリーン・ビジネス・コンフェレンスのあと、一般の消費者にグリーンビジネスを紹介する場として、グリーン・フェスティバルが開催された。今後のグリーンビジネスの動向をうらなうコンフェレンスとフェスティバルに、どのようなビジネスが参加していたかについては、次回ご紹介したい。

※記事は作成日時点のデータですので、あらかじめご了承ください。