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米国発パートナー求む!(2)TOYOTAも協力!プラスチックの再利用

更新日:2007年04月03日

前回に引きつづき、アメリカ発からのパートナーを求めるグリーンビジネスを紹介する。グリーンビジネスのキーワードのひとつは「リサイクル資源の活用」だ。従来はゴミとして捨てられていたものをどんな製品としてよみがえらせるか。カリフォルニアのマウンテンソング社は、リサイクルのプラスチックで運搬用のパレットを製造している。
 


 

耐久性に優れたプラスチック製パレット

 

使用済みプラスチックは、たいてい種類ごとに分別したり洗浄したりしなければならないために、手間がかかって効率よくリサイクルすることがむずかしく、結局ゴミとして捨てられることが多いそうだ。

だが、ルシンダ&ジョナサン・マウンテンソング夫妻が、去年7月に設立したマウンテンソング・エンタープライズはそうした問題を解決し、あらゆる種類のプラスチックを再生し、運搬用のパレットや大型ボルト、スクリュー、ファスナー、フロアマットやゴミ箱、庭園用の敷石などまで製造している。

芝刈り機やゴミ箱などに使用されるキャスター、敷石、自動販売機の下に敷くレールなど、再生プラスチックはさまざまな用途に利用できる
芝刈り機やゴミ箱などに使用されるキャスター、敷石、自動販売機の下に敷くレールなど、再生プラスチックはさまざまな用途に利用できる

これらの製品は、不要になれば、また同社で再生してほかの製品を製造することができるので、半永久的にリサイクルが可能だという。まさに、究極のグリーンビジネスだ。

なかでも同社が力を入れているのが運搬用のパレット。従来は木製のパレットが多く使われていたが、木製のパレットは数回しか使えず、しかも、船で輸送する間に発生するカビや腐食を防ぐために熱処理や化学処理を施すので、燃やすことができず、そのまま捨てられている。

木製パレットの使用は木を大量に消費し、しかもゴミも増やすことになり、“グリーン”の流れに逆行する。だが、同社のリサイクル・プラスチック・パレットは耐久性にもすぐれ、400回の使用にも耐える。木製パレットの100倍もの耐久性をもつことになり、もちろん大幅なコスト削減につながる。


トヨタも使用済みプラスチックを提供

マウンテンソング社が日本の市場に大きな関心を寄せる理由はいくつかある。環境問題に関しては国境がないこと。日本の製品やワークマンシップを高く評価していること。同社はフェアトレードにコミットし、従業員を大切にする企業とのみビジネス提携しており、日本企業の倫理観を重視していること。また、同社が日本企業のビジネスに貢献できると考えていることなどをあげている。

耐久性に富む再生プラスチック製パレット
耐久性に富む再生プラスチック製パレット

「一例ですが、すでに、トヨタは車を運ぶさいに車を梱包するプラスチックの梱包材を、使用後、当社のプラントに送るようになっています」と、CEOのルシンダ・マウンテンソング氏は、日本企業との連携を強調している。使用済みプラスチックの提供者と、プラスチックを再生した製品の購入者の双方がバランスよくいてこそ、このビジネスは環境保全に大きなインパクトを与えることができる。

マウンテンソング夫妻は、リサイクルプラスチックのビジネスのほかに、ガーナで、最近注目されているバンブー繊維の衣服のオペレーションもスタートさせている。また、プライベートでは、ソーラーパネルはもちろん、コンポスト、エコトイレ、水の再使用などなど、徹底したエコライフを実践している。

取材・文/手代木麻生

※記事は作成日時点のデータですので、あらかじめご了承ください。