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6次化産業で故郷の活性化を図る〜長命草で徳之島の町興し
株式会社 長寿食材研究所

更新日:2013年12月11日

長寿世界一を2名生み出した徳之島で、長寿の秘草として注目されているのが長命草(和名:ボタンボウフウ)である。2010年に設立された株式会社 長寿食材研究所は、この長命草の生産管理や商品販売を手掛け、徳之島の町興しに取り組んでいる。


 
株式会社 長寿食材研究所 代表取締役 佐平仁志氏
株式会社 長寿食材研究所
代表取締役 佐平仁志氏。徳之島伊仙町出身
 
 
長命草(和名:ボタンボウフウ)
様々な効能を持つ長命草(和名:ボタンボウフウ)
 
 
徳之島の海岸沿いに群生する長命草
徳之島の海岸沿いに群生する長命草
 
 
商品「万咲(まぁざく)」
長命草を使い開発された商品「万咲(まぁざく)」
 
 
 
 

長命草とは

徳之島は奄美群島の一つで、鹿児島空港から飛行機で1時間程度の距離にある。奄美大島に次ぐ面積を持つ徳之島は長寿と子宝の島として有名だ。奄美・沖縄諸島で農作物の耕作面積は最も大きい。島の西部から南部にかけては珊瑚を基盤に持つ地層であるため、フランスのエビアン近郊と同程度の硬水が水道水から出てくる地域もある。特別天然記念物のアマミノクロウサギをはじめ、他では見られない貴重な生物も生息している。

そんな自然豊かな島の海岸沿いに群生している長命草は、「一株食べれば、一日長生きする」との言い伝えもある薬草だ。徳之島では、万咲(まぁざく)と呼ばれ、古くから天ぷらや雑炊などの料理に使われたり、煎じてお茶にして飲まれたりしてきた。長命草は、18種のアミノ酸、ミネラル、ビタミン類などを豊富にかつバランスよく含んでいる。

長命草が大量に群生しているのは与那国と徳之島の二島であり、とくに徳之島の長命草は、良い土壌に恵まれ栄養価も高いという。大阪大学では、長命草の機能性に関する研究が進められ、2010年12月に行なわれた日本機能性食品医用学会総会において、その研究成果が発表された。

長命草を使ったサプリメントを開発

長寿食材研究所は、徳之島で採れる長命草の取り扱いを一手に担っており、2012年、長命草を活用した2種類のサプリメントを開発した。研究開発への着手から、実際にサプリメントを生産し、市場に出すまでに4年の歳月がかかったが、『徳之島長命草』という商標を取った。昔は、子供たちが海岸に採りに行なっていた長命草も、今では40軒の契約農家で生産をしてもらっている。契約農家では、無農薬・無化学肥料による露地栽培を行なっているため、安全・安心な原材料が安定的に供給され、安定的に商品生産が可能である。

また、長寿食材研究所は、徳之島伊仙町と大阪大学との産官学連携でも長命草を使った商品の研究開発を行なっている。長寿食材研究所が伊仙町との連携に至った経緯について佐平社長は以下のように語る。

「今、地方経済は様々な問題を抱えている。人口流出・少子高齢化・農業従事者の高齢化、収入減少など、挙げればキリがない。そこで、徳之島の長命草を使った商品を開発し、私たちが東京の市場から世界に向けて発信し、販売していく。やはり東京のマーケットの動きの速さは利用すべきであり、商談などもスムーズだ。東京で商談を決め、地方に資金が回るスキーム。これが理想だと感じている。徳之島では、原材料の生産体制の確立、品質管理に集中する。この構想を持って、伊仙町に協力を申し込んだところ快諾され一気に事業化が加速した。」

長命草を使った商品の共同開発の話は、官学だけでなく、大手菓子メーカーや老舗菓子メーカーなどからも持ちかけられることがあるという。

6次産業化の推進に向けた取り組み

佐平社長は、「6次産業化を通じ、多くの人に奄美という地域を応援してもらいたい、そして、様々な形で農家に恩恵があるような仕組みを考えたい」という想いも持っている。

徳之島には、マンゴーをはじめとし多くの特産品があるが、沖縄産や宮崎産などと比べるとブランド力が足りていない商品もある。しかし、長命草を使った食品や、長命草を与えて飼育した鶏などは徳之島でしか作ることができない。地元でしか作れない商品を開発し、打ち出すことこそが地元の活性化には大事だと、佐平社長は考えている。

たとえば、長命草で作ったジュースや青汁、長命草入りの餃子やそうめんなど、様々な食品を作ることができる。すでに、長命草で作ったジュースや青汁については長寿食材研究所で開発済みであり、他の長命草関連の食品や、長命草を与えて飼育する鶏そして卵などは、様々な提携先の積極的な支援を受けて開発や商品化の準備が進んでいるという。

佐平社長は、農家で作ったものを食品に変えるというだけではない他の取り組みもしたいと考えている。長命草には、ビタミン、ミネラル、食物繊維などの栄養素が揃っているほか、アンチエイジングや脂肪抑制効果もあることが、大阪大学の研究で証明されている。このため、県や大学などを巻き込んで、便秘改善やアンチエイジングなどに効果のある医薬品部門の研究にも取り組んでみたいと、佐平社長の夢は広がる。

会社概要

企業名:株式会社長寿食材研究所
所在地:東京都中央区日本橋浜町2-17-8
代表者:佐平仁志
URL:http://www.cho-ju.co.jp/