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環境にやさしく社会貢献にもなるバナナ名刺
株式会社ジェらート アイらンド

更新日:2013年06月26日

エコ名刺と呼ばれるものはいろいろあるが、今、環境にやさしいだけでなく、発展途上国の雇用創出にもつながり、話題づくりにもなると喜ばれているのが「バナナ名刺」だ。
 


 
中島章壽社長
「ビジネスには人との出会いや共感、想いが大切。その最初の出会いを演出するのが名刺です」と話す中島章壽社長。社長の前にあるのはバナナです。
 
 
うっすらと黄色がかったバナナペーパーとバナナの繊維
うっすらと黄色がかったバナナペーパーとバナナの繊維
 
 
中島社長のバナナ名刺
中島社長のバナナ名刺。デザインは豊富なテンプレートから選べる。
 
 
 
 
 
 

原料はアフリカザンビア産のバナナの茎

再生紙の利用はもはや珍しくないが、名刺印刷の世界では、牛乳パックやペットボトルの再生紙だけでなく、竹や桜の間伐材、わらのチップやとうきびの皮の再生紙など、原料に多様な素材が使われている。なかでも最近話題を呼んでいるのが「バナナ名刺」だ。これは、バナナの茎と和紙の古紙を3対7の割合で混ぜた再生紙。オーガニックのバナナ畑から伐採し、ゴミとして大量に廃棄されていたバナナの茎から繊維を取り出し、薬品をあまり使わない和紙製造の技術を用いてパルプ化したものが使われている。

出来上がった“バナナペーパー”の用紙の厚さは0.25mm前後。茎の細かい繊維が入り、全体に薄く黄色がかっている。「思わず鼻を近づける人が多いのですが、香りはしません」と笑うのは、2012年7月から販売を手掛ける株式会社ジェらート アイらンドの中島章壽社長。「このバナナ名刺は、アフリカのザンビアにあるバナナ畑で伐採したバナナの茎を使ったもので、環境にやさしいだけでなく、現地で持続可能なビジネスを創出しているという点で、お客様に支持されているのだと思います」。

実は株式会社ジェらート アイらンドの中核事業は、メンテナンス付きカーテンのリース販売。おもに病院や福祉施設などに防災カーテンをリースで提供し、定期的なメンテナンスサービスを行なっている。中島社長は過去20年近く勤務した会社での経験とノウハウを生かし、2011年に起業した。他にも、インテリア商材や内装工事、ベッドや家具などの備品、医療機器まで手掛け、「医療・福祉・教育空間の総合商社」として、コンサルティングなども行ない、清掃や営繕・補修、紙おむつなどの消耗品まで幅広く取り扱っている。

その中島社長が、2年ほど前に出会ったのが、「アフリカ ザンビアバナナペーパープロジェクト」だ。これは、スウェーデン出身で日本在住の環境コンサルタントであり、NGO環境団体のリーダーでもあるペオ・エクベリ氏らが、2011年春に立ち上げたプロジェクト。現地の人に就労や教育の機会を提供すべく、ザンビア・エンフエ村のバナナ畑を拠点に始めた事業で、捨てられていたバナナの茎をパルプ化することに成功。中島社長は、読んだ本でまずエコ名刺に興味を持ち、エコ名刺を扱っている北海道の印刷会社とコンタクトをとったことで、動き始めていたこのプロジェクトを知った。そして、ペオ・エクベリ氏が、自らの地元、福岡に住んでいると知り、縁を感じたのだという。

“おもしろいこと”で、ビジネスの可能性を追求。

バナナ名刺の価格は、表黒1色片面で100枚1,680円、表黒1色×裏黒1色で1,995円、カラー片面2,730円、表カラ―×裏黒1色3,045円、カラー両面4,095円。さらに追加料金で名刺の点字加工も行なう。その作業は知的障がい者支援施設で行なわれ、障がい者の収入源となっている。またカーボン・オフセットも付けているため、名刺100枚で36.5kgのCO2削減になる。そのため、環境や社会貢献への意識の高い人に喜ばれるだけでなく、名刺交換の際の話題づくりにもなり、顧客から「名刺を渡した時の相手の反応がこれまでと違う」「名刺を渡すだけで感心される」などの声が寄せられている。

「いくらITの時代といっても、商売は結局、今でもアナログ。直接顔を合わせることが大事なんです。そのことに人々が再び気づき始めたみたいで、少々価格が高めでも、付加価値のある名刺の需要はかなりあります。バナナ名刺は買った人が口コミで広めてくれているという感じですね」と中島社長。

中核事業に比べると収益はまだごくわずか。最近はフェアトレードの商品などもよく見かけるが、採算面ではボランティア事業的な色彩が濃いものがあるのも事実だ。だが、中島社長は決してボランティア精神でこのバナナ名刺に取り組んでいるわけではない。「あくまでもビジネスです。アフリカの現地でもきちんと採算がとれて雇用が促進され、私どももちゃんと収益を上げることが重要です。その意味でも、バナナペーパーにはビジネスとしての大きな可能性があります」と話す。実際に、名刺だけでなく、卒業証書にバナナペーパーを使いたいなどといった需要や要望が出ているという。

カーテン事業にもバナナ名刺にも関係のない社名が気になって由来を訪ねると、「大学を卒業してすぐに就職したのが、イタリアのジェラートの会社だったんです。志望動機は、初めて食べた時にものすごく感動して“10分間の幸せ”を感じたから。自分が働く原点はそこにあったことを思い出し、社名にしました」と語ってくれた中島社長は、これからも、おもしろいこと、楽しいこと、人の役に立つこと、人に喜ばれることを、どんどんビジネスにしてくれそうだ。

会社概要

株式会社ジェらート アイらンド
住所:福岡市博多区博多駅前2-9-28 福岡商工会議所ビル9F
電話:092-409-5355
URL:http://www.gelatoisland.com/