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数字が語る この市場の深層
平均寿命も関係する「オーラルケア」

更新日:2010年06月29日

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 口と歯。口臭や虫歯治療や入れ歯など、さまざまな形で老若男女の問題となる。この分野を対象とするオーラル(口腔)ケア用品の市場は社会全体の現象と結びついて推移している。


存在する二つの市場

「オーラルケア」という言葉から、どんな商品が思い浮かぶだろうか。カタカナ語にすると、具体的にイメージしにくい向きもあるかもしれない。
だが、「歯磨、歯ブラシを筆頭とした口と歯の健康を保つもの」といった理解をしてみれば、わかりやすいだろう。

ドラッグストアに足を向けて見れば、歯磨から電動歯ブラシ、入れ歯安定剤に至るまで、実に多くの商品が並んでいる。価格こそさほど高くないが、日々家庭で、加えて職場で使うものとして、なじみ深い。

厚生労働省が昨年9月に発表した「平成19年度国民医療費の概況」によれば、歯科診療医療費は前年度比43億円の減少となっている。これを「オーラルケアに対する意識向上と商品の普及のため」と結論することは容易にはできない。

ただこの市場にある商品が消費者に正しく活用されれば、虫歯で歯科医のお世話になる機会も減りそうなものだ。

そんなオーラルケア市場の動向について、矢野経済研究所(東京都中野区)の浅井潤司上級研究員は、「市場全体は微増の傾向にある」と指摘する。

同研究所では2004年からオーラルケア市場のリサーチを行い、「オーラルケアマーケティング総鑑」を発刊しているが、調査開始以降、この傾向にある。

浅井氏によると、このオーラルケア市場は、08年度の市場全体の規模は約1700億円の見込み。04年度では約1570億円だった。 市場に対して、同研究所ではドラッグストアやスーパーなどでの販売という「一般ルート」と、歯科医院での販売の「歯科ルート」の二つに分類・調査している。

前者が総市場に占める割合は9割を超す。後者は、単価こそ高いものの、消費者から見た場合、ドラッグストアに置かれた商品との差異が明らかでない場合が多く、さほど受け入れられていないのが現状だという。
一方で「『一般ルート』の商品が高機能化している」(浅井氏)との現実もある。

 

診療種類別国民医療費の構成割合

 

オーラルケア総市場規模
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