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数字が語る この市場の深層
ペット市場〜不況の中でもペットにかけるお金は減らない!

更新日:2010年05月06日

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「ペットは家族の一員」──。そんな飼い主の心情を反映するかのように、節約志向が声高に叫ばれていても、ペットにかけるお金は減らない。市場は変わらず拡大傾向にある。


家族の一員として食生活にも気を配る

世界的な不況が続く中、ペット関連市場が堅調な推移を見せている。その理由について、富士経済(東京都中央区)の大阪マーケティング本部の岩間心平氏は「ペットを家族の一員ととらえる飼い主が増え、他の支出を抑えてでもペットにお金をかけているため」と指摘する。

その傾向が顕著に現れているのが、ペット飼育時に欠かせないペットフード市場だ。2008年の市場規模は2908億円と前年比102.9%。09年は3039億円と見込まれている。特に大きなウェイトを占めているドッグフードとキャットフードは、両市場を合わせると2170億円となった。猫の飼育頭数の増加で、特にキャットフードは伸びている。

ペットフード市場の中で目を引くのが高付加価値型のプレミアムフードの順調な伸びだ(グラフ1)。06年は501億円だった市場が、07年は523億円、08年は562億円、09年は589億円(見込み)となった。「ペットの小型化により、企業各社が製品購入単価を上げるために工夫していることも拡大の大きな要因」(岩間氏)

ペットフード協会(東京都千代田区)の安田公俊事務局長は「肥満傾向のペットが増え、ダイエット機能のあるペットフードが好調」と話す。ペットの健康に不安を抱く飼い主に好適な商品の売れ行きがよいようだ。

注目市場の推移

高齢化するペット 消費量が減少する可能性も

加えて顕著なのが、ペットの寿命が延びたことによる高齢のペットの増加だ(グラフ2)。前出のペットフード協会の調べによると、16歳以上の犬は全体の2.3%、15歳0カ月〜15歳11カ月は3.3%、14歳0カ月〜14歳11カ月は4.2%と増えている。

そうしたペットに向けたフードも多く発売され、以前は7歳以上のみであったシニア用フードが、7歳以上、11歳以上にセグメントされている。新たな付加価値として、高齢のペット向けのフード市場の動きも気になるところだ。

ただし、ペットフード市場はチャンスばかりがあるわけではない。小型のペットは狭い住居でも飼育しやすいというメリットがある。小型のペットを飼う傾向がさらに強まれば、小型のペットは大型のものに比べて食べる量が少ないため、ペットフードの伸びを阻害する可能性もある。そのため、同協会では無駄吠えが少なく住宅が密集している場所でも飼育しやすいといった大型犬の長所をPRし、飼育率の向上に努めている。

「ペットの存在が高齢者によい影響を及ぼすことから、高齢化が進む中、まだ飼育率が高まる余力はあるだろう」(安田氏)

飼育率が高まれば、その分ペットフードの消費量は増える。飼育率の動向も市場を動かす大きな要因といえるだろう。

犬の年齢

 

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