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数字が語る この市場の深層
金・GOLD〜価格の動きの背景は?
<数字が語る この市場の深層>ワールド ゴールド カウンシル日韓地域代表 豊島逸夫

更新日:2010年03月31日

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この10年来、上昇を続けてきた金価格。2009年9月には史上最高値を更新した。中国・インドの台頭による需要増加と、投機マネーの思惑。価格の動きの背景には、一言では語れない要因がある。
 


リサイクルが進む金

「日本は現在、金の輸出国である」この言葉を自然に受け止められる日本人がどれぐらいいるだろう。

もちろん日本に金の鉱山があるわけではない。リサイクルされた金が輸出されているのだ。金事情に詳しい、非営利団体ワールド ゴールド カウンシル日韓地域代表の豊島逸夫氏が内幕を語る。

「鉱山で1トンの土を採掘して採れる金は5グラム。数個の携帯電話からリサイクルできる金は200グラム。話にならないだろう」

かつては「有事の金」と言われた。戦争が起こると、投資資金が現物資産である金に集まるということを示す。しかしこの10年の上昇相場(グラフ1)を見れば、有事に関係なく金需要が増え続けていることは明確だ。

金価格ヒストリカルチャート

そして増加する需要の中心に、経済成長を遂げた中国があることは想像に難くないだろう。

2008年度の金需要国ランキング(グラフ2)ではインドが第1位。インドもここ20年で経済成長を遂げたが、世界一の需要の背景には、花嫁の持参金に金を持たせたり、装飾品として金を好むという社会習慣がある。

金宝飾需要国トップ10


「しかしサブプライムローン問題以降、経済基盤が盤石ではないインドは大きなダメージを受けた。そして“文化”に支えられたインドの金需要は減少している」(豊島氏)。不況で花嫁に持参金を持たせられないインドの父親が増えたわけだ。

比較的、経済基盤が強い中国は、サブプライムのダメージを大きく受けずに済んだ。豊島氏によれば09年の需要国第1位のイスには中国が座ることになりそうだ。ではなぜ大量な金を中国が求めているのか。

 

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