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市場を読み解く
中古ビジネス・市場動向編/前編
ベンチャー・リンク2008年6月号

更新日:2008年06月05日

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多くのヒット業態を発掘し、日本全国に拡大してきた(株)ベンチャー・リンクの研究開発部門「リンク総研」が、豊富な消費者アンケート調査をもとに、消費者視点で市場のトレンドを読み解いていきます。今回は中古ビジネスに焦点を当て、その市場動向と企業の取り組み事例について解説します。
(リンク総研主任研究員・門野達成)


新車の販売台数は頭打ち中古車市場は堅調に推移

まず、自動車業界に目を向けてみると、新車販売台数(登録ベース)は1998年に600万台未満まで縮小して以来、年間600万台を超えることがなく、国内新車販売は頭打ちになっている状態である。新車販売とは対照的に、中古車販売台数(同)は一時的に縮小した1998〜99年を除いては、800万台以上を堅調に保っている。

一方、中古車オークション市場に着目すると、オークション出品台数と成約台数がともに順調に伸び、2006年のオークション成約台数は444万台まで拡大した。06年の中古車販売台数803万台と照らし合わせると、過半数がオークションで販売されていることになる。これは、インターネットが社会に広く浸透した今、自動車業界に限らず、中古ビジネス全般で楽天オークションやヤフーオークションに代表されるようなネットオークションが盛んに行なわれるようになってきたことが大きな原動力となり、結果としてオークションの成約台数が伸びていると考えられる。


住宅市場でも中古の盛況ぶりが目に付く

次に住宅業界に目を向けると、新築住宅の着工戸数は05年(約124万戸)を境に一気に減少し、07年には約106万戸まで減少している。

一方、中古住宅の売買成約件数に平均売買価格を乗じて中古住宅の市場規模を試算した場合、01年度の1兆2074億円に対し、06年度は1兆3087億円と5年間で8.4%拡大している。また、07年度は売買件数が減少する見込みだが、平均価格の上昇により、市場規模は1兆4492億円に伸びると見られる。

近年の中古住宅市場は、首都圏を中心に拡大しており、特に中古マンションの取引が活発化している。また、(1)団塊の世代が定年を迎え、退職金による住宅リフォーム需要が拡大する、(2)国が住宅の耐震化を促進しており、耐震リフォームが拡大する――といった時代背景により、リフォーム市場は2010年には8兆円程度まで拡大することが期待され、中古一戸建ての取引も活性化する可能性がある。

 

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