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ネコの里親探しがミッションの猫カフェ
コネコ

更新日:2017年02月10日

猫カフェがニューヨークでも人気を集めている。ヒントは日本の猫カフェ。違いは猫の里親探しを目的としている点だ。メニューにはお好み焼きや餃子、日本酒や日本のビールも。
 


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

ニューヨークの猫カフェ「コネコ」のオーナー、ベンジャミン・カーブさん
ニューヨークの猫カフェ「コネコ」のオーナー、ベンジャミン・カーブさん

ニューヨークで初めて猫カフェをオープン

──ニューヨークで猫カフェをオープンさせるに至った経緯についてお聞かせください。
私は猫好きなので、日本の猫カフェを訪れたとき、これだ、と思いました。猫カフェは1998年にアジアで生まれたものなんですが、猫カフェのコンセプトは日本で発展したんです。私は日本で30カ所以上、さらにアジアやヨーロッパの猫カフェに足を運び、ニューヨークで初めて、アルコールを含むレストランメニューを充実させた猫カフェをオープンさせました。

──日本の猫カフェとの違いは何ですか。
日本の猫カフェは、そのカフェで猫が飼われているスタイルですが、コネコでは動物保護団体から預かってきたネコの貰い手を探すことを使命としています。この点が日本の猫カフェと欧米の猫カフェの大きな違いですね。ですから、しょっちゅうネコが入れ替わります。常時15〜20匹の猫がいますが、コネコが2015年11月にオープンして以来、120匹以上の猫に里親が見つかりました。

──ネコの管理はどうしていますか。
動物保護団体があらかじめチェックしているので、ここには病気を持っていたり、気性が荒くて危険な猫はいません。また、定期的にネコの健康状態をチェックしたり、動物保護団体にネコの様子を報告したりしています。

本格的な酒バーでもあるカフェスペースには、ネコの写真が飾られている
本格的な酒バーでもあるカフェスペースには、ネコの写真が飾られている

──市の法律をクリアするのが大変だったそうですが
日本の猫カフェでは、カフェ内で猫たちが自由に歩き回っていましたが、ニューヨーク市にはレストランやカフェ内に動物を入れてはいけないという法律があるため、これに対応しなければなりませんでした。市の衛生局と話し合いをして、カフェの奥にガラスで仕切った猫と触れ合えるスペースを作ることで許可を得ることができましたが、それに6カ月もかかりました。

カフェでは猫と触れ合うことはできませんが、ドリンクやフードを猫スペースに持ち込むことはできます。また、屋外スペースとパーティーやイベントができる地下スペースもあり、そこでも自由に猫といっしょの時間を過ごすことができます。

猫スペースには常時15〜20匹の猫がもらい手を待っている猫スペースには常時15〜20匹の猫がもらい手を待っている

メニューに日本料理が多い理由

──客層は? また、来客数はどのくらいですか。
客層はニューヨークという街を反映して、実に多様で、男性と女性の比率は半々くらいで、子供から高齢者まで。やはり近所(ロワー・イースト・サイド)の住人が多いですが、約半数はニューヨーク以外からのお客さん。日本からのお客さんも多いですよ。来客数は週に約2000人、猫スペースの入場者に限ると600〜700人くらいです。猫が目的で来る人は、少なくとも1時間は滞在していますね。毎週顔を見せる常連さんも増えました。

──料金体系について教えてください。
猫スペース利用の場合は1時間20ドル(月曜のみ15ドル)です。ほとんどのお客さんがカフェメニューにあるフードやドリンクも注文します。もちろん、カフェでの飲食や、ガラス越しに猫を見るだけなら入場料はいりません。ネコの里親になる場合は、アダプション手数料として別途125ドルいただきます。

──猫スペース利用の際のルールはありますか。
フラッシュをたいての写真撮影を行わないこと。猫は知らない人に抱き上げられるのを嫌うことが多く、引っ掻いたりすることがあるので、素手で猫をじゃらしたり、猫を抱き上げたりしないこと。猫用のおもちゃをたくさん用意しているので、それを使っていただきます。

──メニューに日本料理が多いのには理由がありますか。
コネコのコンセプトも名前も日本がルーツ。それをメニューにも反映させているんです。それに、日本やアジアからのお客さんにもアピールしたいですから。

──宣伝、広告はどのようにしましたか。
特に宣伝媒体の力の必要を感じたことはありません。クチコミとソーシャルメディアの力が大きいですね。ここに来たお客さんがほかのお客さんを何人も連れてきてくれるし、インスタグラムやフェイスブック、ツイッターなどの写真も効果的だと思います。

──コネコをオープンさせて気づいたことはありますか。
ニューヨークはすばらしい街ですが、とてもストレスの多いところでもあります。カフェに入ってくるお客さんは疲れていたり、イライラしていたり、ストレスを抱えているように見受けられることが多いんですが、猫スペースに入って5分もすると、そのストレスが消えて行くのがわかります。猫たちといっしょに床に寝転がって、子供のように笑ったりしているうちに癒されるんだと思います。コネコは、ニューヨーカーがひととき、過重なストレスから解放される場所になっています。

お好み焼きは、オタフクソース、キューピーマヨネーズを使用した、本格的な日本の味
お好み焼きは、オタフクソース、キューピーマヨネーズを使用した、本格的な日本の味

プロフィール&会社概要

ベンジャミン・カーブ
「コネコ」オーナー。
猫好きで、日本の猫カフェを訪れて猫カフェのヒントを得る。日本をはじめ世界中の猫カフェを訪ね歩き、2015年11月、ニューヨーク、ロワーマンハッタンに猫カフェ「コネコ」をオープン。ニューヨークの有名レストラン「ブーレー」や「モモフク」で働いた経験を生かし、日本食メニューも充実させ、他の猫カフェとの差別化を図る。

社名/koneko
開店/2015年11月
所在地/26 Clinton St. New York, NY 10002
Email/info@konekonyc.com
URL/http://www.konekonyc.com