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レシピの材料をサイトから手軽に購入
チコリ

更新日:2016年06月22日

料理好きな大学生2人が発案。料理がしたいが時間がないという人でも、オンラインで好きなレシピを見つけさえすれば、ワンクリックで必要な材料をオーダー・デリバリーしてもらえるシステム。
 


 
学生時代に起業したチコリの共同経営者たち
学生時代に起業したチコリの共同経営者たち
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

日本で就職しようと思って就活中に・・・

──このサービスを発案した経緯についてお聞かせください。
コルゲート大学3年生のとき、インターンシップをしていたんですが、毎日帰りが遅くなるので買い物に行けませんでした。それで、いつも同じものばかり作って食べていました。僕ものちの共同経営者も料理が好きだったので、「レシピはこんなにたくさんあるのに材料が手に入らないから作れない。どうやって解決したらいいか」と考えたことが、このサービスを発案するきかっけになりました。

リサーチしてみたら、アメリカではデリバリーがすごく伸びている。アマゾンやウォルマートなど、大手スーパーはどこでもデリバリーをしています。レシピの材料はスーパーで買うわけですから、スーパーとレシピをつないでしまったらラクじゃないかと思ったんです。

そこで調べてみると、当時はまだそういうサービスはなかったので、じゃあこれをやってみようと。2014年の冬、大学4年生のときに共同経営者といっしょにスタートしました。でも、当時はまさかフルタイムの仕事にするとは考えてなくて、実は、日本で就職しようと思って就活していたんですよ。

──大学生のときにビジネスを始めたことで、大学のOBからも支援を受けることができたそうですね。
僕が出た大学にはインキュベータのプログラムがあって、OBの前でプレゼンテーションする機会が設けられています。そこでプレゼンを行ったところ、3人のOBが合計3万ドルを投資してくれたんです。

レシピ情報と食材をデリバリーするスーパーをつなぐ

──では、サービスの概要をご説明ください。
レシピを掲載しているサイトや料理サイトを運営しているブロガーと、食材をデリバリーするスーパーをつなぐテクノロジーを開発しました。
レシピを掲載している出版社やブロガーと提携して、そのサイトのレシピの材料が書いてある下に「Order Ingredients」というボタンを設置してもらいます。

Order Ingredients
そのボタンを押すと、そのレシピに必要な材料がそのサイトと提携しているスーパーからデリバリーされるというシステムです。現在は4人分がデフォルトになっていますが、人数を変えることもできます。

また、分量を40人分にしたからといって、価格が単純に10倍になるわけではなく、必要な分量に調整されるようになっています。また、材料の一覧が出てくるので、買う必要のないものには×をつけてリストから省いたり、好きなブランドを選ぶこともできるんです。

──価格的には、スーパーに行って買うのとどう違いますか。
会社を立ち上げた2年前はデリバリーのほうが高くつきましたが、デリバリーするところが増えてきたので、今ではスーパーで買うのと同じです。ただし、デリバリー料金は別途かかりますが。

──現在提携している出版社やブロガーの数は?
レシピを掲載している大手出版社4社と提携しています。ブロガーは760名くらい。ネットでレシピのブログを調べて、「こういうサービスを始めたのでパートナーになりませんか」というメールを送って、数名のブロガーのサイトで実績を作り、それから大手の出版社にアプローチしました。

──チコリと提携することで、出版社やブロガーなどのパートナーにはどのようなメリットがあるのですか。
パートナーには、ユーザーが「Order Ingredients」のボタンを押して食材を購入するとコミッションが入ってくる仕組みになっています。また、その商品を販売・デリバリーするスーパーからはアフェリエイトフィーが入ります。

──チコリの売り上げはどこから入ってきますか。
基本的には広告収入です。広告の形態はいくつかありますが、例えば写真の例にあるように、「ファットフリーヨーグルト、1/2カップ」とあれば、そこにヨーグルトメーカーの小さな広告や商品の写真を挟み込みます。こうすることで、ターゲットとなる客層にダイレクトにアピールすることができます。

基本的には広告収入

──苦労されたのはどういうことですか。
大学生のときからこのビジネスを始めたので、ほかの会社で働いた経験がないし、もちろん人を採用したこともない。人を採用するって大変ですね。どういう人を雇えばいいかわからなくて、修士課程を出ている人なら大丈夫だろうと思ってプログラマーを雇ったら、知識が不十分だということが採用後にわかったり。それで、解雇して新しく人を雇わなければならなくなる、とういうことの繰り返し。特に、解雇するのはとても大変でした。

ただ、大学のOBがたくさんメンターとなってくれたことはさいわいでした。電話で相談したり、セールスの人を紹介してもらったり。それがなかったら、ここまで来られなかったでしょう。

──これからの課題は何ですか。
Make recipes shoppable.(あなたのレシピを買ってもらえるようにしよう)
これは僕たちが3年考えて作ったコピーです。5年後には、すべてのレシピを掲載するサイトにチコリのボタンを載せていたいです。消費者は食材をデリバリーしてもらうことに慣れてきました。インドや中国。日本でもデリバリーが成長しているので、海外にもビジネスを拡張していけると思います。



プロフィール&会社概要

ユニ・サメシマ
Chicory社の共同設立者および最高経営責任者。ニューヨーク州コルゲート大学において分子生物学および経済学の学士号を取得。2014年、大学4年のときに友人と起業。現在では、Chicory社米国で最大の「インターネット上のレシピと食料品販売とを連携させる会社」に成長。

社名/Chicory
設立/2014年
所在地/386 Park Ave South, 6th Floor, New York, NY 10016
電話/(914) 844-5844
URL/http://Chicory.co