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ブルックリンに<下北沢と新宿の文化+お好み焼き>レストラン
オキウェイ

更新日:2016年02月26日

ニューヨークでは、ラーメンの次はお好み焼がブームになりそうな気配。下北沢と新宿にインスピレーションを受けたフランス人が、ニューヨーク、ブルックリンにお好み焼きレストランをオープンさせた。
 


 
ビンセント・ミンチェリ氏
東京のナイトライフや居酒屋カルチャーに魅せられて「オキウェイ」をオープンさせた、ビンセント・ミンチェリ氏
 
 
お好み焼きのプレゼンテーションでも差別化
ニューヨークでは料理の見た目も重要。お好み焼きのプレゼンテーションでも差別化をはかる
 
 
人気ブランチメニュー「エッグベネディクト」
ニューヨークの人気ブランチメニュー「エッグベネディクト」をお好み焼き風にアレンジ
 
 
 
 
 
 

構想を持ち始めたのは10年前

──お好み焼きの店を始めた経緯についてお聞かせください。
日本が好きで、毎年2回は東京に行っていました。お好み焼きをはじめて食べたのは下北沢の店で、10年くらい前からニューヨークでお好み焼きの店をやろうという構想を持っていたのですが、具体的に動き出したのは2年前からで、2015年7月に「オキウェイ(OKIWAY)」をオープンしました。オキウェイは、オーケーなやり方、というような意味です。

──「オキウェイ」を始める前のお仕事は?
私はフランス出身のヘアスタイリストで、15年前にニューヨークに来ました。今もSOHOのヘアサロンで働いています。私自身はフードビジネスの経験はありませんが、家族がフランスでレストランを経営しているので、レストラン経営に関して、ある程度の知識は持っていました。

──お好み焼きのメニューについてお聞かせください。
お好み焼きは、日本で最もポピュラーな大阪風お好み焼き(豚バラ肉、紅ショウガ、キューピーマヨネーズ)や広島風お好み焼き(豚バラ肉、やきぞば、オタフクソース)のほか、スパイシーな味を好むニューヨーカーの嗜好に合わせたメキシカン大阪(チョリソー、アボカド、コリアンダー、チプトーレマヨネーズ)、スパイシー広島(豚バラ肉、クリスピーラーメン、スパイシーオタフクソース)など、スパイシーなオリジナルお好み焼きを開発。ソースもお好み焼きに合わせて変えています。

また、ニューヨークにはベジタリアンが多いので、ポン酢で食べるベジタリアン大阪もメニューに加えました。このほか、餅、キムチ、ナチョス、スパム、パイナップルなど、いろいろ試しています。日本人のコンサルティングシェフや、オタフクソースの人からもアドバイスを受けて、メニュー作りをしました。

居酒屋スタイルを取り入れ客単価アップ

──居酒屋メニューも充実していますね。
お好み焼きの単価は10〜16.50ドルなので、お好み焼きだけでは利益が上がりません。居酒屋やタパスのようにスモールプレート(3〜10ドル)の料理を増やしました。日本でも定番のポテトサラダやたこ焼きはもちろん、話題になっているレストランに行ってリサーチして、黒枝豆など、自分がおいしいと思うものをメニューに加えました。これからもスモールプレートを充実させていきます。

──味付けにはワサビやゆずなどがよく使われていますね。
ブランチメニューにある「おこベネディクト(ポーチドエッグを載せた小さめのお好み焼き)のオランデソースにはゆずが、「アボカド・トースト」にはワサビが入っています。また、ビーツチップスはユズ唐辛子で食べていただいています。

──客層と客単価についてお聞かせください。
客層は経済的にゆたかでファッショナブルな、20〜30代のヤング・プロフェッショナルが中心です。日本人客は20%ほど。日本人は居酒屋スタイルで、その都度、料理や飲み物をオーダーしながら時間をかけて食事を楽しみますね。クラシックなお好み焼きやたこ焼き、ししとうなどが人気ですが、アメリカ人はスパイシーな味付けを好むので、クラシックお好み焼きとメキシカン大阪がよく出ます。

日本人以外のお客さんはスターターとお好み焼きをひとつ、ドリンクを1、2杯、といったオーダーの仕方ですが、これだと客単価は30ドルくらい。私はスモールプレートの料理のセレクションを充実させ、居酒屋スタイルでもっといろいろな料理を楽しんでもらえるようにしたいと思っています。そのような日本の居酒屋の楽しみ方をニューヨーカーに紹介して行きたいですね。

──お好み焼きのプレゼンテーションがきれいですね。
見た目もおしゃれなものにしたかった。ニューヨークではアイキャッチがとても重要なんです。また、見た目によって差別化もできる。ただ、そうは言っても居酒屋なので、あまり気取った感じにならないようなプレゼンテーションを心がけています。

──東京からは、ほかにどのような影響を受けましたか。
下北沢の居酒屋では、大きなカウンターのうしろでシェフが仕事をしていました。オキウェイでもそのスタイルを取り入れました。また、新宿のナイトライフからもインスピレーションを受けました。レストランや居酒屋は、はしごするお客さんたちで遅くまでにぎわってますね。あのような雰囲気を作って行きたいんです。

──インテリアに日本的なものがたくさん飾ってありますね。
実は私はオタクで、日本のマンガも好きだし、家にはこういうもの(日本のレトロな看板やおもちゃなど)がたくさんあります。店の内装に自分のパーソナリティーを表現したいと思いました。あまりごちゃごちゃしない程度に、しかもユニークに。

日本的なレトロ感覚のインテリア

──今後の展開についてお聞かせください。
ニューヨークではお好み焼きはまだ認知度が低いので、夏にフードマーケット(屋外のフードイベント)に参加してPRする予定です。また、ランチとブランチは始めたばかりですが、これも徐々に充実させて行きます。

オープンマインドでお好み焼きに伝統的なスタイルだけでなく、アメリカ的な要素を加えたり、スモールプレートにアイディアを出して行きたい。これからお好み焼きレストランは増えてくると思いますが、常に味とクオリティとクリエイティビティをキープすることで、差別化をはかっていくつもりです。

プロフィール&会社概要

ビンセント・ミンチェリ。フランス出身のヘアスタイリスト。2001からニューヨークのヘアサロンで働く。日本語を学ぶ弟の影響で日本を訪れるうち東京が気に入り、毎年2回東京を訪れるようになる。下北沢の店の雰囲気や新宿内とライフ、お好み焼きに触発され、構想10年を経て、2015年ニューヨーク、ブルックリンに「オキウェイ」をオープン。

店名/オキウェイ
オーナー/ビンセント・ミンチェリ
創立/2015年7月
所在地/1006 Flushing Avenue, Brooklyn, NY 11237
電話/1-718-417-1091
URL/http://www.okiwaynyc.com